ホィール組みを手でやってみたい…。
オイラが20年以上前に勤めていた頃の自転車は、まず、ホィールをスポーク一本一本を手で組み上げてホイールの振れとりをして、完成させるというのが自転車屋のステータスシンボルだった。
今でも町の自転車屋でこの作業風景を目にすると熱いものを感じる。根っから職人仕事がオイラは好きで、物でも少々高くても職人魂の感じられる品々は、買うことにしている。
今日、ご紹介するのは、自転車のそうした作業の中で最難関と言われるホイールの手組み技術である。しかし、方法をつかめば、後は経験を重ねることで上達する。その証拠にずぶの素人である、知り合いが見よう見まねでレストアした自転車を見せてもらったが、見事にホイールの芯が出ていた。それも専用工具を使わずである。
●参考↓
http://pinehead.at.webry.info/200807/article_1.html
次回完成予定のマシンを想定しながら、ホイールを部屋の中で椅子に腰掛け、黙々と組む。この作業は非常に楽しい。
しかし、工具をまず、揃えることから始めないといけないので、初期投資は覚悟しないといけない。まず、なんといっても自転車を支えるのと陳列を兼ねた作業台の購入だ。それと振れとりに必要となる工具類一式。
次期マシンは、ミニベロにするか、それとも700Cチューブラーにするかで悩んでいるが、いずれにしてもフレームを二ヶ所で真っ二つに分割収納できるデモンタブルと言われる機構にしよう、と決定している。
これだと前後のガードをまったくはずさず、綺麗に輪行袋に収納でき、輪行作業時間もごくわずかで済むのである。
フレームビルダーに仕様書を書く作業が実に楽しい。
特殊工作をどのように指定するか、色は…などなど。
どれほど仕事がしんどくても耐えていけるのは、こうした無類の幸せがあるからである。
自転車愛好家にしかわからない悦楽の境地である。
コメント