【レポ】シクロジャンブル…。いろいろ忙しかった一日だったな…。





朝、8時半の電車で大阪は服部緑地を目指した。目的は、言わずと知れたシクロジャンブル(自転車中古部品交換会ってな感じ)の集いを見て回るためである。

ここに集まっている自転車愛好家は、年季の入っている方が多い。出で立ちもニッカーにベレー帽という塩梅。当然、車種もランドナーが圧倒的。もう今は誰も振り向かなくなったジャンルに固執している。私もその一人。

しかし、集まっている部品を見るとつくづく懐かしい。思えば、2000年くらいを境目にシマノが目指したコンポーネント化の波が一気に押し寄せ、チェンジ関係では、製品の統一性を守らねば、自転車が完成しない事態になってしまった。多段化もこの頃からだと思う。昔は、リアの歯数もせいぜい5、6枚もあればいい方で事足りていた。今は、10段が常識である。フロントに至ってはトリプルもごく自然。しかもコンパクトドライブとかなんとかで自由な部品選択の余地がなくなってしまった。

私は、あえて今、レトロな仕様のマシンを造ろうと考えている。リアは6枚。フロントは2枚だ。車種でいうところのスポルティーフになるかと思う。フロントキャリアは当然必須。そこへでかいフロントバッグを乗っけて旅に出ると…。ま、この旅に自転車を使うという感覚が今の人にはなくなってしまったようだ。残念でならない。自転車というと常識的に日帰りが念頭にあり、泊まりで何泊かして帰ってくるというような走りかたをしている方は私の回りにも見当たらない。

名も知れない田舎路をとぼとぼ自転車で押し上げかけ下りしていくのは、独特の楽しみがあるのだが…。残念だ。何もかもがスピード優先の時代になってしまって、私のようなのろまな亀はもう出る幕がない。

さて、服部緑地に11時に着いた。木々はすっかり葉を落とし紅葉を深めてきている。いい風景だ。時々ウエストバッグの中から携帯を取り出しては写真を撮る。最近は、写真は全部これだ。

民家の集まっている展示区画に着く。すっかり人出があり、露天があちこちに散見される。常連さんだろうか、皆、和気藹々慣れっこの様子だ。私は、この日、買いたいブツはただひとつ、コッタード(笹ガキのような鋼鉄のピンを差し込んで使う昔のクランク様式)のためのシャフトが欲しかった。手持ちもあるのだが、絶滅状態なので、レストア用にもう一本ほど欲しかったのだ。しかし、今日は、出物はなかった。また、ネットオークションで出てくるのを待つか…。

ささっと見て、すぐ帰宅する。この日は、図書館へ借りた本の返却と忙しいスケジュールなのである。

また、二時間かけてのんびり帰る。

午後14時50分発和歌山駅。和歌山線。王子行き。さて、途中、対抗待ちの時間に運転手が慌ててトイレに。何? と思っているとトイレットペーパーを片手に出てくる。見れば、床に流れている液体を必死にそれで短い時間に拭き取っている。年配の乗客は皆、口々に運転手さん、ごめんね、と言っている。誰かが飲み残しの缶を置いていてそれがひっくり返って流れたようだ。この運転手、ものすごく親切な人で周りの乗客にも好感度アップの様子。しばらく走って岩出駅。ここでまた対抗待ち。その間、こんどは、駅舎に行ってモップを持ってきて、それで丁寧に残りを拭き取ってくれた。滑りますから注意してください、と言い残して。中学生の坊やは、しきりにいい運転手さんや、と褒めておったです。私もまったく同感。世知辛い世の中、なんだか一瞬ほのぼのしましたです。ありがとう! 運転手さん。

15時すぎに帰宅して、今夜のおかずを買いに途中、スーパーへ。今日は、母は、ドライブに行って帰りが遅いらしいので、お惣菜をいくつか見繕って買っておいた。

たまの親父へのお土産にビールも。

それから、紀の川市の図書館へ返却期限のきている借りた二冊を返して、また一冊借りた。
おかげでくたびれた。松ぼっくりの着色は明日にする。自動車学校帰ってからだ。ま、ええか…。
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