自転車を作る…。その1。

もうすぐ、待望のnonkiの御座車を作る予定である。
御座車といってもすぐに完成車にはならない。フレームをまず、職人さんに作ってもらって、その後、選び抜いた部品を自分で組んでいくのである。このプロセスのために生きている、と言っても過言ではない。それくらいに世界で一台の自分仕様のこだわりの自転車を作る作業は楽しい。

第一回目の今日は、目立つ顔となる部品。チェンホィールである。

自転車の駆動部品。写真を撮ると一番に目立つ部品でもある。まず、ギアのパターンが目に付く。何も迷うことはない。自分の好きなパターンのギヤを組む。これに尽きる。しかも、昨今はギア板自体もオーダーできてしまう。金に糸目を付けなければ、世界にひとつだけのギアが手に入る。家紋と同じでギア板にもいろいろなパターン模様がある。見ても見ても飽きない。一斉を風靡したルネエルスのルネパターン。スギノもこれを模してプロダイルネパターンってななんちゃってルネ模様のギアを出したこともある。私も持ってる。

次にクランクである。クランクは二気筒エンジンの力を一気に駆動系に伝える最重要パーツである。取り付け方法は進化著しく、最近では、ホローテックが主力となってきていて、軸がフレームに残る仕様は過去のものとなった。私が愛して止まないのは、絶滅したコッタード形式である。これは楔のようなピンをクランクに打ち込み、軸の切りかきに食い込ませることで、クランクを固定する、ってな方式。抜く方法はピンをハンマーで打ち下ろすってな野蛮な方法がまかり通っていた。でもなんとなくSLの動輪のようで好きなのである。今度作る自転車にも採用する予定だ。

さて、クランクの変遷も楽しい。昔は鉄一辺倒だったが、60年代ころから軽合金が主流となり、その製造法も冷間鍛造が主流となった。今も昔も好きなのは、スギノのプロダイだ。これはコッタードもコッタレスも両方持ってる。しかし、いくら眺めても名品だと思う。

最終的にダブルにするのか、トリプルギアにするのか、で迷っているnonkiである。

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