乗る人、見る人、再生する人…。

昨日、津久野駅の向かいに入ってきた天王寺行の電車内に自転車の友達を発見した。向こうも気づいてくれ、挨拶。自転車を漕ぐポーズをとるあたり、さすがにニヤリで、周囲の人はこの人らアホか?というような顔していたw。

さて、昨日は、帰宅が22時半。正直ヘトヘトだったが、今日が日曜なので、気持ちいい朝を迎えている。

いくつになっても共通の趣味友達がいるというのはうれしいことだ。

最近は、私の自転車熱が高じて、古い自転車を愛情たっぷりにレストアして再生するという作業に突き進もうとしている。真新しい、高価なパーツばかりを追いかけるのもいいが、こうした、ずっと昔に栄光を放った自転車たちを再生するというのも味なものだ。

ずっと昔に近所の放置されていた自転車を貰い受け、再生して、これまた、元東大出の自転車好きのいつも犬を後ろにくくり付けたみかんコンテナに積んで運んでいる、という風変わりな男にあげた記憶がある。この人、根っからの道楽者で、地方の飯場を転々として、人生を送ってきたようだが、偶然、昔に家族で住んでいた長屋の隣に引っ越してきたのが縁でこちらに住居を構えてからも時々訪ねてきたものだ。

そこで、ちょうどレストア終了した、ママチャリをあげたら、飛び上がって喜んで、以降、その自転車で風吹峠の飯場まで通ってたとか…。女と博打にあけくれた日々だったようだ。

あれ以来、あの競輪狂の男には会っていないが、もうたぶんくたばったであろうな…。

さて、自転車というものは、調べてみると、営業販売するのに整備士の免許がいらないというのは、奇妙な話だ。しかし、自転車整備士の免許がない人でも大勢、自転車店をやっている。実は、自転車稼業で3年間実務を積むと、自転車関連の受験資格が得られる。若者なんかは、自転車店で少しアルバイトしてから受験というのが多いようだ。私も昔駆け出しの頃は、自分のお店を持ちたいという夢もあって、自転車屋に勤めていた。すぐに挫折して、その後は、このテイタラクであるが。

なので、業界には詳しい。

調べてみると、他人のものを買って再生してまた販売というのにも許可が必要だ。古物商である。この営業許可は、禁治産者は無理だ。

それ以外なら、試験もない。ただ、儲けたいというのではない。古い自転車の置き場所に困るだけなのである。次々、オークションとかで買い込んで再生してくる。次第に部屋中、自転車でいっぱいになり、寝る場所にも困るというのが、現実問題としてあるわけだ。なので、補修パーツの分だけ回収できればくらいで、販売できれば、レストアとしての楽しみは持続できるのである。なので、古物商の営業許可を取りたいと思っている。趣味でやるので、黙っていればお咎めなしだろうが、ややこしいことになると鬱陶しいので、とりあえず、登録だけはしておかないと…。


とにかく、古いものに愛情を注いで再生する、という作業自体が非常に楽しい。充実した休日の過ごし方だ。損得を考えるといやらしいものになる。ただ、もう誰かが自分の愛情を注いだ自転車を乗ってくれるだけで、うれしいのである。^J^;

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