【レポ】紀伊半島の秘境ルート、牛廻超&引牛越のウッシッシサイクリングなのだ。

2013.04.05 金 晴れ

やっと休みに天気が晴れてくれました。もう何ヶ月も前から狙っていた紀伊半島屈指の秘境ルート牛廻超(R425)と引牛越(県道735号)の一気制覇を敢行しました。





























まず、同時に攻めるには、自走とか電車輪行では絶対に無理。そこで、ネットで探した情報により、昴の里に車をデポ。ここからスタートでした。まず、牛廻越の方から…。えっちらおっちらと早朝の十津川を堪能です。ところどころ、山桜も満開です。影に入るとあまりに冷たいので、持ってきたヤッケを着こみ、進みます。昭和の雰囲気が濃厚に残っていて、あちこちに野菜とかの畑が見えます。

平日のためか、通勤ラッシュに遭遇。この秘境ルートのはずなのに、車がビュンビュン。しかし、それもさらに進むと潰えました。

最後の集落、追西川に向かう途中、黒の四駆が近寄ってきて、窓が開きます。見ると、工事現場の人らしい…。あのぉー、どちらまで行かれますかー? ここから、龍神まで行きます。すると、今、道路を4mほど掘り下げていて、ユンボが入って掘削中です。全面通行止めなんですがぁー。しかし、私もここまで来たからには引き下がれません。あのぉー、担いて歩いて行きますから、通してくれませんかー? しばらく、現場監督サン、考えておったが、いいよ、現場の者には、私から言っとくよ。現場に来たら、監督に自転車が1台通るから通してやってくれ、って言われた、と言ってと…。サンキュー。助かりました。いまさら計画を変更もいかんのです。なにせ、ここまでもうすでに十津川から秘境を45キロも走っているのですから…。

さて、追西川に来ると、急斜面に家が張り付いているような景色。あちこちの桜が満開ですな。もう激坂もだいぶ登ったし、そろそろ牛廻越ピークか? と思ったら、ユンボの轟音が聞こえるではないか。

近寄ると、お兄さんがニコニコして、両手を☓。あのぉー、今さっき、下で、現場監督にお会いして、自転車を1台だけ通してくれるって言われたんですがァー。と言ってみると、数人で集まって相談した結果、いいよ、行ってと言って、ユンボを動かしてくれました。

お礼を言ったまではいいものの、見ると、ユンボのすぐ下は数十メートルの崖。ガクガクブルブルですな。すべったらアウトです。慎重にフレームを担ぎ、ビンディングシューズに泥が詰まるのが気になりながらも、ズルズルとおります。4m下まで降りると、簡易のハシゴが付けられていて、それを頼りにまた向こう側に登り着きました。

別れ際、ここから引き返すことはもう到底ムリでした。非常に助かりました、と言うと、お兄さん、にっこりで見送ってくれました。向こうの道路に這い上がり、記念写真を…。

で、ここから数百メートルで牛廻越ピークに到着。峠らしくない、どこがピークかイマイチわかりずらい峠でした。無音の静寂をしばし堪能し、一気にダウンヒルです。汗が引きました。

さ、そこからは、龍神村のR371まで一気にダウンヒルでした。ブレーキレバーを握っている手がしびれて感覚がない。

清流の日高川源流を見ながら、下ります。分岐まで到達して、引牛越へのルートの始まり。ここからが半端じゃない、見たこともないような激坂! 途中、あまりに腹が減ったので、コンビニで買った鮭と昆布のおにぎり2つとフルーツケーキを食べます。道路に座り込み、ポカリを飲みつつ、ふぅー、よう、ここまで来たわい、と…。

途中のピークはなんてことないトンネル一つ。一気に下って引牛越への県道735号へ合流。

ここからまた、じわじわと引牛越のピークへのアプローチが始まりました。とにかく何がしんどいって、今日の暑さですよ。4月とはいえ、異常に暑いのです。それで、日陰を見つけては一服となるちんたら走行。もうちょっとでも勾配きつくなると押しの一手。これでピークの引牛越をこなしました。しかし、ここの静寂は半端じゃない。周囲数十キロに人家が1軒もないため、まさに陸の孤島です。こういう地域はそう滅多にあるものではありません。村立の小学校が見えた時には感動です。ようやく人間の生活圏に戻ってきたと…。

で、最終、出谷のつるつるの湯の無残な廃墟跡を見て、進むと、工事現場。ガードマンくんに聞くと、まだ。15:10頃まで開通しないよ、と…。仕方ないので、愛車を寝かせ、ガードマンくんといろいろ話します。ガードマンくんは、奈良の橿原から来ているとか。とんでもなく現場が遠いねー、と言うと毎日、帰って寝てすぐ起きないといけないとか。私も昔、いっとき、ガードマンをやっててね、といろいろと話しが弾み、あっという間に30分が経ちました。ゴーのサインととともに溜まった車5台が進みます。最後尾をオイラのランドナーが行きます。

そして、トンネルを抜け、朝の車のデポ地の昴の里に到着。さ、愛車をバラして、まずは、車に格納です。そして、念願の温泉、温泉と…。昴の里は、800円でした。ま、ホテルなので、ちょい高め。手ぬぐいを記念に買い、一人貸切の温泉風呂を堪能して、運転しながら、19時に帰還しました。
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