【レポ】紀の川市〜新宮市まで山岳ルートで走ってみた…。

晴天の土曜日が久しぶりにやってきましたので、いてもたってもいられず、前々から構想だけは建てていた紀伊半島を立てにぶちぬく山岳コースを走ってみました。

●コースです。↓

新宮までとしたのは、できるだけ遠くへ、しかし、着実にその日のうちに帰るために輪行できる駅ということで新宮となりました。

このコース大半があの過酷なオダックス近畿のブルベBRM429 とかぶるコースとなっています。坂馬鹿さんもお腹いっぱいになるコースです。(^^)

●自宅を4:20に出発。途中、休憩しながら新宮に着いたのは、16:30でした。駅の場所がよくわからず、新宮市内をだいぶ徘徊しましたです。お昼は、どーんと1時間たっぷり休憩したので、かなり時間ロスしましたが、私の走りはこういうのほほん走りなので、これでいいのです。タイムなどは関係ありません。いかに安全に確実に完走するか、が大事です。

では、お写真です。↓
 自宅近くはまだ暗いです。次第に東の空が明るくなってきています。それにしても寒い。

 朝焼けの紀の川です。ここからはるばると南の端っこの新宮市まで今日は走りこみます。

 最初の難関の黒沢牧場の登りです。そこからの紀の川市の遠景が見えています。


 ひとつ目の峠を越えます。黒沢牧場の峠です。名前はなんて言うんだろう? 知りませんw。

 R424をひたすら南へ走ります。早くもふたつ目の難関。白馬トンネルへの登りがいやらしく始まっています。

 白馬トンネルの手前の道の駅で休憩。とにかく朝は外気温が低く、すぐにトイレに行きたくなってしまうのです。先ほど、明恵ふるさと館で行ったばかりなのにもう…。

 さて、椿山ダムを過ぎてちょっと行くと、サイクルステーションがあります。ここでもまたトイレ。ほんとうにトイレが近いのが悩みです。

 満水に近い状態の椿山ダムです。湖面に映る山々がきれいですね。

 ダムのずっと奥まで満水に近い状態でしたよ。

 自宅を出て約5時間ほどで道の駅龍遊に着きました。まずまず、予想通りのペースです。

 龍遊からは、長大な栃谷トンネルを抜けて、中辺路へ一気に20km近くのダウンヒルです。これが爽快でした。そして着いた中辺路の近露のAコープ近くの食堂にて本日ランチ。和歌山ラーメンとめはりずしのセットです。

 中辺路の小広峠を登りきると、そこから先は一気に本宮までのスーパーダウンヒルです。ブレーキが吹き飛ぶんじゃないか、と思うほどすごいダウンヒルでした。

 R168からは、車との戦いです。ここは飛ばしてくる大型トラックが多く、非常に危険な道路です。途中道の駅でまた休憩し、16:30に新宮駅へ到着でした。

 毎回、各停で帰ります。遅いけど、輪行袋を置くのにまったく気を遣わなくていいのが気に入ってます。それに安いし。

 ご覧の通り、串本を過ぎると、車内には、乗客がほとんどおらず、貸し切り状態でした。

2017.5.20 土 晴れ
紀伊半島で残されている最後の区間。そう、紀伊半島縦断コースです。今まで敬遠してきたのは、距離の割に大変な山岳ルートで、車でもしんどいコースだからです。しかし、ブルベの動画を見ていて、ここを走る人たちに刺激されてしまい、自分もどうしても走破しておかないとな、と思うようになりました。実際、走ってみると、地形図の通り、山脈が次々と目の前に現れ、それらを越えていかないといけないコースです。ただし、苦しんで登りきるとご褒美のダウンヒルが待ち受けているので、病みつきになります。

今回は、ほぼ半日はずっとサドルの上だろう、という予想のため、午前4時過ぎに自宅を出ました。まだ、周囲は暗く、リアの点灯ライトとLEDの大型ランプを付けての走行ですが、反省点は、ブルベの人たちみたいに蛍光色のベストを着ていないとトンネル内が危険なことでした。次回からはそうします。

最初の難関、黒沢牧場のある長峰山脈の峠です。ここは、激坂で有名な場所。普段から多くのヒルクライマーが挑んでいます。本日は早朝のため、誰もおらず。しかし、外気温が低いため、すぐに尿意を催して来るため、トイレに行きたくなります。道の駅明恵ふるさと館まで我慢することにしましたが、これが、失敗。なかなかに距離があり、もう着く頃には限界状況に。^_^

至福のトイレを味わい、ここで、ソイジョイを補給します。長大な上に激坂ばかりのコースのため、少しでも口に入れるものがあれば、細かに補給していないとハンガーノックになる恐れがあります。

再びライド再開。次は、白馬山脈です。これも峠が長大なトンネルになっていますが、そこまでの登りがかなりキツイ。途中、道の駅しらまの里でトイレ休憩。えっちらおっちらヒルクライム。さて、トンネル内は暗いです。LEDと尾灯を付けて抜けます。一気に日高川までスーパーダウンヒル。この繰り返しがこのコースの特徴です。次々に現れる難敵をやっつけながらポイントを稼ぐゲームのようです。

日高川から次の登りは、椿山ダムへの登りです。幸いなことに車が少なく、快適走行なので、景色を楽しみながらライドできます。危ない海岸線より、こっちの方がイイ。

フロントをアウターからインナーにしたり戻したりしながら、自宅からやっと道の駅龍遊に着きました。地図をみると、ここでだいたい半分来たことになります。次の難敵は、中辺路と龍神の間にある山脈を越えることです。ここも長大トンネルの水上栃谷トンネルがあります。トンネル内は、暗く、非常に車が飛ばしてくるので、恐怖であります。反射ベストが必須ですね。

さて、水上栃谷トンネルからの下りは凄い! 約20キロをスーパーダウンヒルであります。一気に汗が引き、ブレーキが心配になるほど、スピードが出ます。一気に中辺路に降りてきました。

ここを左折して、本宮へ向かいます。途中、時間的にちょうど昼なので、近露で昼食としました。そこまでにまた、長大な登りがあるのですが、トンネル手前でとうとう押しました。(^^)

もう足も限界に近くなっていて、筋肉が悲鳴をあげています。それに日差しが強くて、暑い。少しでも木陰があると休憩し、給水です。近露の食堂に着き、和歌山ラーメンとめはりずしのセットにしました。これで復活です。店のご主人が自転車で?と聞いてくるので、ハイ、と答えると、気をつけてなあー、最近、ここで、出てきたらバイクを取られた、って盗難事件があったんよ。田舎やけど、物騒やでー、と…。ハイ、ありがとう、と言っておきました。日陰のベンチで大休止。約1時間ぼぉーとします。手がしびれ、お尻が痛く、膝も痛みだしております。しかし、なぜか、爽快な気分。

ここまでくれば、新宮はもう目の前です。って、距離的にはまだ60キロほどあるんですがね。

最後の難関です。小広峠。中辺路の難所ですが、この峠もキツイ。体力に余力があれば、踏み越えることもできましょうが、もう今の自分には、余力ゼロ。なので、素直に降りて押します。時々、清流の音や小鳥のさえずりが聞こえます。降りて押してみると、それまで気づかなかった音に気づきます。ただ、クリートが付いているサンダルのため、歩きにくいですね。トークリップにすればよかったかな。

さて、小広峠からはもう本宮のR168合流地点までスーパーダウンヒルです。ここらは車で何度も走っているので、景色やルートが頭に入っています。とにかくすごいスピードが出ますので、臆病な私はブレーキを引くことしばしであります。落ちたら、確実に命はないような高みを通っている道路のため、怖いです。

R168の合流地点まできました。さて、ここからは楽勝?と思いきや、今度は、方向が変わるため、とたんに向かい風との戦いとなりました。とにかく旗が千切れそうなくらいに吹いています。真っ向から下ハンで挑みますが、一気に減速。さっきまでのスピード感がまったくない。よろよろと風に逆らいながらのペダリングが最後の体力を容赦なく奪っていきます。

日足地区にやってきました。数年前の豪雨被害のもっともすさまじかったところ。そのため、道路が大幅に付け替えられ、高架道路になっています。それが災いして、向かい風の凄まじいこと! ここで、一気に体力消耗です。そこからちょっとの道の駅へへたり込み、トイレ休憩。ここでも若いお兄さんが近寄ってきて、どっから来たのですか?って聞かれたので、紀の川市です、と答えると、えぇー! ご苦労様です、と言って笑っていました。

さて、そろそろ時刻も15時を周りました。相変わらず熊野川は素晴らしい眺めです。大陸の川のような雄大な姿。これを眺めながら走れるのはしあわせです。ただ、観光バスと大型トラックが飛ばしてくるので、怖いのなんの!

とうとう最後のトンネルを抜けました。そう、ここが新宮市です。懐かしい風景が広がっています。作家中上健次の通っていた新宮高校もありますね。しかし、駅の場所がわからんなー、この街。うろうろし、やっと探し当てて、無事ゴール!! 16:30

やったー! 山岳ルートも制覇した! 以前、R168 で完走したときより、感激ひとしおでありました。
ただ、ここは自宅から遠く離れた場所のため、帰り電車もかなり乗ることになります。結局17:06の普通列車に乗りましたが、途中乗り換え、帰還は、23時でした。

あー、心地良い疲労感に包まれております、私。
(=^・・^=)

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