部品の衰退。

注文していたフレームが手元に届いて2ヶ月経った。普通なら、すぐに組み立てにかかり、もう試乗くらい済ませている段取りだが、製作が一向に進んでいない。(´Д`)

理由は主のやる気のなさ。いつか完成するだろうよ、くらいのお気楽な気持ちでいるため、いつまでたっても日の目をみない。

ま、それはそれでいいのであるが、最近、気になるのは、中古の古物部品の価格高騰だ。欲しいな、と思って探し当てても法外なその古物価格に圧倒され、手が出せない。まあ、古物部品が別に好きというわけではないのであるが、リアを5段くらいに設定すると必然的に周りの部品もそれに合わせてレトロな仕様となってくるわけだ。

総じて、私は、昔の今から30〜40年くらい前の自転車の仕様がお気に入りである。リアが10速もあるような今の仕様は嫌いである。エンド幅が広がってしまい、それにつれてクランクも変形した。ストレート形状のクランクを今では見かけなくなった。

代わりに中古でクランクなどを物色しているが、たいてい一万円越えで、高い。下手すると今の現行品よりも高い。中古は一期一会の世界である。見つけたときが買い時であるから、見送ったら最後、二度とその部品は手に入らない。

とっくに製造を止めてしまった部品は中古品で探すしかないわけだが、世界中にはこうした古い部品の愛好者が相当数いるとみえて、どこのオークションも活況を呈している。

 自転車のような工業製品は個々の部品が合わさって全体が作られているため、どこかに欠品が生じると全体のバランスが悪くなる。私など、まだ気にしない方であるが、こだわる方は、相当に神経を使うらしい。

本当は中古品をじっくりと手にとって眺め、長年愛用されてきた数々の傷なども愛でて、ようやく購入に至るというのが正しい買い方かもしれない。残念ながら、田舎に住んでいるとこうした部品の交換会にもそうそう顔を出せない。

いくら、フレームにこだわって昔風の仕様にしようと思っていても、それに合う部品が思うように集まらなくなった。例を上げれば、ダイナモ。ランプなどの電装系。今は、もっと明るくLEDのライトがあるので、あえて、古物にこだわらなくてもいいかと思う。

後、は小物などである。例えば、カンティブレーキなどのアウター受け。これも数が少なくなった。ほそぼそと供給されるそれらの部品をストックしておかないとな、と最近思うようになった。ちょうど昔のLPレコード時代のようにレコード針をストックしておくようなものである。

ランドナーという車種は絶滅危惧種だとよく言われるが、本当にそうだな、と思う。どこかの部品メーカーが製造を止めてしまうともうその灯火も消えてしまうだろう。旅行に最適な車種でいちばん乗りやすいのに広まらないのが残念なところである。
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