輪行車。

輪行車という車種が自転車にある。日本独特の車種かもしれない。外国では、電車内に自転車をそのまま乗せられる国もあると聞く。日本では、輪行といえば、輪行袋にきちんと分解収納されていなければ、車内の持ち込みはできない。しかも長さの規定も決まっている。

今は、泥除けなしの車種が大半で、簡単に輪行できるようだが、昔はガード付きの自転車のため、分解手順が決まっていて、できるだけコンパクトになるように収納するのに努力したものである。

アルプス式とかいろいろな方法が考案されていた。

今日のお題は輪行車。
私のいうところの輪行車とはガードの付いたランドナーでの輪行である。
最初にペダルを外す。次にブレーキレバーのQRをひねってインナーワイヤーをたるませ、レバーから取り外す。後はヘッドを分解して、フォークをごそっと抜き取る。それを地面に置いて上から、フレームをかぶせて最後に取り外した後輪とガードをうまく沿わせて縛り上げる。

これで、ほぼ車輪径に大きさが収まるわけである。
輪行車という車種は、特殊な工作がされているものもある。いわゆるデモンタブルという車種。もっともコンパクトになるし、手軽に輪行できるのが売りである。トップチューブとダウンチューブにカップリングがあり、そこを分解して、フレームを2つにしてしまうという大胆さ。ガードを付けたままでもこれなら問題ないため、もっとも手軽であるが、オーダー車しか、選択肢が今はないのが残念だ。

輪行をちょっとでも手軽にするためにいろいろな部品が考案されてきた。例えば、ブレーキレバー。吉貝の204QCというフーデットレバーを愛用して長い。これにはQRのレバーが装着されていて、これをちょこんとひねるとワイヤーがたるんで簡単にアーチワイヤーやらを外すことができる。私のクラブモデルはサイドプルのため、もうひと工夫必要だ。100均で売っていたブレーキ挟みという工具を使い、ブレーキ本体を両方から挟み付けて、レバーからワイヤーを抜き取るという方法をしている。フォーク抜き輪行をするため、どうしてもハンドル部分を外す必要があるため。

でも、コンパクトになる輪行袋はどこへ持っていっても置き場所に苦労しない。最近は、車載が増えたので、伝統的な輪行をあまりしなくなったが、電車での場合は、昔流のやり方でやっている。

最後に輪行車の特徴で、分割式マッドガードというのがある。市販もされている。市販品をしばらく使っていたのだが、これがいただけない。激しく鳴くのである。ゴムを挟んだり、ワッシャーを噛ませたり、いろいろやったが、だめ。

今は、取り外して、結局、固定式になっている。これも意見の分かれるところだが、不思議なことにメーカー純正の分割式ガードは鳴かない。不思議だ。マッドガードをぶった切るか、どうするかは意見の分かれるところであるが、分解組立時の時間差を考えてもわずかに数分のことなので、私は、分解しない固定式で付けている。きれいな仕上げのアルミ製のガードを切るのが忍びないというのもある。

いろいろ書いたが、輪行車というのは日本の代表車種。絶滅しかかっているけど、乗ってみると案外便利である。昔は、フォークのコラムにQRの付いていた車種もあったっけ。

今は、もっと便利なものもいろいろ出てきているようだ。ペダルでシャフトのところにQRがついていて、手で取り外せるものもある。ちょっとずつだが、こうしたQRの付いた部品に交換するのも楽しみとなっている。
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