軽量車についての与太話…。

フレーム素材がいつの間にやら、鉄から軽合金、そしてカーボンと変化し、私のようにクロモリの重い自転車に乗っている人は少数派となってしまいました。鉄のフレームに乗っていると、目立つのかよくじっと見られることが多いですねw。

さて、軽量車ですが、私が、自転車道楽に目覚めてせっせとバイトで資金を貯め、あこがれのオーダーフレームを手にしていた頃。そう、1982年頃のお話。

石渡という名前がちょっとアレゲなパイプメーカーがあって、それぞれ、パイプの肉厚からそれぞれ、石渡022、019、017、015ってな具合に数字が小さくなるほど、薄肉のパイプだったと思います。私が選んだのは、017でした。

ジュビリーFメカのバンドをちょっと締め込むとフレームが凹みましたw。(^^)

当時、まだフレーム素材はクロモリのパイプが主流であって、徐々に試験的にアルミフレームなども出回り始めましたが、まだまだ高価であり、リベット止と接着を併用していたように思います。それにヘッドラグなどがごつくて、お世辞にも美しいとはいえませんでした。ただ、その驚愕の軽さには驚いたものです。今でこそ、6kgや7kgなどという軽量車は当たり前になりましたが、あの当時のパーツスペックで7kg台を実現するのは、本当に難しいものでした。

ちなみに私がオーダーした石渡017フルセットで組んだランドナーは9.8kgほどでした。(Fキャリア付きで)それでも市販車の重量よりは大幅に軽くて、それにまたがり、いつもの山岳を登った時にそれこそ、目からうろこでしたw。

今更軽量車について語るのは、それほど、人間エンジンの自転車にとって、重量が最大重要事項だと思うからです。もちろん、これは車種にもよりますね。長期旅行車などの用途の場合には、もう荷物重量が半端無く重いので、自転車の自重もそれほど神経質にならず、ともかくも丈夫ということが最大関心事であります。しかし、日帰りなどの用途やフィットネスメインなら、重量が軽いことに越したことはありません。

軽量車に一旦乗りますと、元の重量級には、あまり乗ろうとしなくなります。本当です。私が、この軽量ランドナーを作ってからは、それまで乗っていたユーラシアに乗る機会がほとんどなくなりました。荷物もコンパクトに纏めてしまうと、ほんとうに9kg台の自転車はどこまでも走って行けそうなくらいに楽でした。

今、また計画中なのは、最先端技術のカーボンフレームを使って、普段のロングライドマシンを作ろう!という計画。カーボンも値段がこなれてきて、今やTOEIでオーダーするのと変わらないお値段で手に入るようになりました。これらにそこそこ軽量なパーツを取り合わせますと、7kg前半、うまくすると6kg台の自転車が完成することになります。私自身、なぜ、今軽量車か?というと、輪行です。月5000円から1万円の貯金で1年ほどで実現できそうですw。

もう、長い長い駅のコンコースを重たい輪行袋を担いで歩くのは難行苦行です。それらから開放されたい、と思いました。それに軽いと、フットワークも軽くなり、気軽に特急に飛び乗ってどこでも行けます。重くないということはそうした心理的バリアーもなくなるのです。

しかし、あの当時作った017ランドナーは、ふわふわの乗り心地でした。ソフトなどという言葉を通り越して、もうふわふわ。ダンシングしたらたわみまくりですw。剛性などみじんもない。前後にサスがついているかのごとくでしたw。

しかし、意外とショック吸収が優れていたので長時間乗っても疲れ知らずでしたね。スポークも#15-17なんていう素麺みたいな細いスポークで組んでましたからw。当然といえば当然かもしれません。

最後にホィールですが、今またチューブラータイヤが見直されてきつつあるようですね。カーボンリムの普及からか、チューブラー=高級と思っているような人も多いですね。しかし、私が、使うのは、コスパ優先で安いもの。チューブラーは面倒だと思われているようですが、ホームセンターで売っている市販のカーペット用などの両面テープでチューブラーを貼り付けて数年間走りましたが、外れたことなど一度もなく、パンク修理の際もさーと剥がして使えて、これはお買い得です。用心する方ならリム側にエポキシ系接着剤などで先にベッド作りをしておいて、乾いてからそこへ両面テープを貼り、タイヤを乗せて少し空気を入れて、裏紙を引き抜くともう装着完了です。

クリンチャーのパンク修理で難儀している人をよく道端で見かけますが、チューブラーだったら楽勝なのになぁーと思います。欠点は300gほどのスペアタイヤを携行することですかね。パンク修理剤を充填すれば…、という人もいますが、バーストの場合はほぼ無意味です。鉄道などのないエリアへ行くときは必ずスペアを持っていきます。

ということで、上記のような車を一台計画中ということですw。あー、泥沼ですな。
しかし、将来的にある程度のシニア年齢になったら私のお宝車を一台ずつ処分しようかとも考え中。あの世にはもってけませんからねw。

ま、いろんなコンセプトで自転車を作るってのは、NC誌にラインナップ図鑑って別冊がありましたが、なんだかオーナーたちの心境には共感しますなw。
(=^・・^=)


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