音楽コレクションを考える…。

長年、CDを収集してきた。今、10段の表裏二面のラックにぎっしりと入っている。裏面が主にジャズ。表面がポップスとロックなどとなっている。これだけ集めるのに約30年かかっている。多い時は、月に5枚位のアルバムをコンスタントに購入していた。それと一時、毎月、レコード・コレクターズを購読していて、細野晴臣氏の特集などをスクラップしていたっけw。(^_^;)

懐かしい思い出である。ということで、昔は、mp3という技術がなかったため、ひたすらアルバムをコンパクトプレーヤーに放り込んでヘッドフォンを付けて聴き惚れるというリスニングスタイルであった。当時は、ステレオ雑誌の影響を受け、お部屋に粗大ゴミの日に放り出されていたどこぞのスピーカーを譲り受け、重量ブロックなどもかまして、プログレを大音量で聴くなどということを大学時代にやっていた。しかし、時代は流れ、大人になって、そういう恥ずかしいこともできなくなり、今は静かにヘッドフォンで聴いている。

さて、今日の音楽コレクションを考えるというタイトルであるが、オイラのように四半世紀を音楽漬けで過ごしてくると、音楽の進化や流行に感慨深いものがあるのである。まず、昔は、オイラの生まれる前からあったビートルズにまず、やられた! 明けても暮れてもビートルズという日が高校生の頃、続いていた。ヘアスタイルもマネしてたっけw。

で、次第にキング・クリムゾン、ピンクフロイド、エマーソン・レイク&パーマー、ブラック・サバス、レッドツェッペリン、ローリング・ストーンズ…、と王道を歩むことになる。オイラが特にハマったのが、キング・クリムゾンで、あのクリムゾン・キングの宮殿を聴いた衝撃が今でも忘れられない。あれくらいジャケットも中身もインパクトの強かったアルバムも二度とない。今でもお宝中のお宝で、時々、引っ張りだしては聴いている。

こうして眺めてみると、年代的に1970年が決定的にターニングポイントとなっていておもしろいのに気づくのである。この年はまさにあの世紀の大スターのビートルズが解散した年であり、ロックが様々な形式に分化していった年である。ハードロックが誕生したり、エリック・クラプトンがフェンダーストラトキャスターをギンギンにかき鳴らしていた時代。同時に視野を広めると、日本の正反対のブラジルでは、あのアントニオ・カルロスジョビンがボサノバを創設し、波に乗っていた時代である。アルバムは、Stone FlowerとTideということになる。そして、日本はというと、渚ゆう子がベンチャーズの作曲した曲に日本語の歌を載せ、京都の恋や京都慕情といった、エキゾチックな歌謡曲を歌い、ヒットしていたわけである。

こうして、オイラは、今、レコード棚を整理し、1970年コーナーを作ろうとしている。インパクトのあった1970年製作の作品を一挙に並べてコンピレーションを作ろうとしているわけである。ロック、ジャズ、ポップス、ボサノバ、歌謡曲…。ちょうど歴史の時間で日本史年表と世界史年表を比べてみると、どれだけ、文化が違うか、よーくわかった、というようなものである。
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