シマノのhollow tech Ⅱに思うこと。

自転車の規格がものすごいことになってきている。
従来までBSCで事足れりだったけど、最近では、様々な規格が乱立することになり、魑魅魍魎の世界となっている。
●参考:規格のおはなし ← 以前というか、一昔前の自転車の規格です。

特に進化が激しいのが、ヘッド小物とBB周りである。
ヘッド小物はすっかり進化の過程を過ぎて、今は、アヘッド方式が標準となった。おかげでフォークを抜いて輪行するという方法が使えなくなった。

私など、中年になってから復活してきた組のため、最近の規格にはさっぱりである。しかし、そんな中でも、シマノの開発したホローテックⅡという規格は気に入っている。これは、BBシェルの外側にベアリングを配置することにより、飛躍的に剛性を高めている。なんでもプロの世界では、坂道のゼロ発進をすると、クランクがしなって勝手に変速してしまうことがあるそうな。それで、相当に剛性を高めたホローテックⅡが開発されたらしい。

そんな、信じられない究極の世界でシマノやカンパなどの製品はテストされ、開発されているわけである。ツーリストの視点からすれば、あまりかっこよくないなーと感じるデザインかもしれないが、その性能は素晴らしい。値段もグレードごとにこなれていて、なにより、スモールパーツがすぐに手に入るのが、現況パーツの強みだろう。

私が、ホローテックⅡを評価するのは、チェーンラインが何度付け外しを繰り返しても狂わないことである。従来のコッタレス構造だと、徐々にクランクのテーパーが広がってしまい、しだいに軸の内側にクランクが入り込むことになる。特にヤワな材料で作られていた昔のストロングライトなどのクランクは酷かった。アルミの缶を潰して切り、その破片をテーパーに挟み込んでチェーンラインを調製などしていたという。なんとも野蛮というか、適当というかw…。

フロントのコンパクトドライブも評価したい。50x34Tで十分である。リアスプロケを11-28,32Tあたりにすると、ほとんどの坂道を登り切ることができる。

今のランドナーやスポルティーフも徐々にホローテックⅡに換装させていこうか、と考えている。今後も当分、この方式は変更にならないだろう、と思うし、もう従来方式のBB軸とクランクが別という方式には絶対戻らないと思うから。
●参考文献:仲沢隆著、「ロードバイク進化論」、枻出版社、2010.
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