チェンリングのお話…。

自転車をいじっていて、雰囲気を変えようと思ってまず、手を付ける部品がチェンリングかと思います。私も数々のチェンリングを付けたり外したりしてきました。今現在気に入って付いているのは、フランスは、specialites T.A.のシクロツーリストです。レモンの輪切りのようなパターンでこのリングには、非常に小さなインナー26Tが付くため、早くから注目していました。日本のように山岳ばかりの国では、インナーにこれくらい小さなリングを付けないと実用的ではありませんね。

それで、次に好きなのが、俗に言うルネパターンというリング。これはもう言うまでもなく有名な、ルネ・エルスによる製作がオリジナルだったと思います。三つ止めの大きな輪が三つ重なるような水戸黄門の印籠のようなパターンです。円をデザインするときには、こうした、インナーに最小いくつのギアを装着するのか?ということを常に考えて設計しないといけません。互換性も大事だったりします。今は、PCDという基準でだいたい標準化されています。PCD110mmのものが、コンパクトクランクとかで呼ばれていて、ポピュラーですね。しかし、これだと最小ギアが34Tまでしか付きません。なので、貧脚の私などは、TAに流れてしまうわけです。


このツーリストに人気のTAですが、ひところ、製造中止とかいう噂がしきりに流れました。やきもきして、買いだめしてあります。しかし、噂は、クランクやBBが製造中止となったのであり、チェンリングそのものは、今もウェブ上に載っているので、製造は大丈夫なのでしょう、きっと。

フロントギアをシングルでというお望みの方には、もうパターンレスという一枚板から削りだして、世界にひとつだけのオリジナルチェンリングを製作するというのも夢ではありません。

猫好きの私は、海外で見つけたsolida cat boldなるチェンリングにぞっこんです。
マニアというものは、どうしようもなく、わがままであり、ちょっとでも他の人との差別化を図ろうと必死になったりして、古物部品を漁ったりなどという人もいるみたいですが、古物は古物として、鑑賞するのがいいのであって、わざわざ古物ばかりを集めて作るなどというのはあまり感心しませんな。

ま、TAシクロツーリストのチェンリングが製造され続ける限り、ツーリング車を作るのも問題なしと思います。(=^・・^=)

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