自転車に乗ることへの想い。(´ヘ`;)ウーム…

 私は、最近、猛烈に旅行したいとはあまり思わなくなった。理由はわからないが、自転車に乗れることがまず、満足である。(゚∀゚)

毎朝、決まった時間に決まったコースをライドしている。これでもう十分に幸せを感じているのだ。

B.Eno氏はかつて言ったとか…。”遠方へ出かけなくてよい。もう少し、ここでリラックスする方法を考えたい。”と…。

私も同感だ。遠方へでかけて非日常を味わうのも最初は楽しいのだが、連泊となるとだんだん飽きてくる。それにもう最終日の日の予定が気になって、気が気ではない。

仕事を持っていると、帰ってからの段取りとかがまず、目に浮かぶ。本当の旅行趣味は仕事をリタイアしないと叶わないのかもしれない。

行く先を決めず、一月ほどブラブラしたいと前に考えていたことがあった。私の場合は変わっていて、その土地の図書館へまず、行く。そして、日がな一日その図書館内で過ごすのである。その土地の郷土史など、そこへ行かないと読めない文献などが目当てだ。

街道関係のものとかがお宝だ。

地名の由来とか、載っていると非常にわくわくする。ゴールを決めないあてのない旅というのは一度やってみたい気はしている。

しかし、今は、旅行へ行くというと腰が重い。毎日、自転車に乗って走っていることだけが楽しみだ。最初は健康のためと思って始めたが、今では生活習慣の重要部分となり、これがないと一日が始まらない、というふうになっている。

サイクリングは本当に素晴らしい趣味だと思う。凝り性の私は、メカにもうるさい。ビンテージ部品から最近の部品まで守備範囲も広い。使えるものは使うという主義だ。

一方で、バーテープのシェラックニス固めなど、工芸品のような仕上がりを楽しむことができるのも自転車の楽しみである。

輪友は、軽量化よりも居住性が大事だ、と言った。何日も長距離を走りきる、ということをやっていると、嫌というほどに実感する。おしりの痛みに耐えかねて、途中で旅を止めようかと思うことさえあった。これが一枚革のサドルにすると、驚くほど居住性が高まる。一日中走っていてもおしりの痛み知らず。

ブルックスにはどれだけお世話になったことか。

今でも私のランドナーにはこのサドルが使われている。なくてはならない相棒だ。

それとセットで愛用しているキャラダイスのサドルバッグ。大型で連泊の荷物がすべて入ってしまう。

自転車というと魔物と呼ぶ人たちがいるようだが、よくわかる気がする。細部までこだわり抜いた仕上げ。特殊工作など。

クロモリのフレームをオーダーして、世界に一台だけの自分専用の自転車を仕立てる、ということに情熱を燃やす人たちがいる。私もそのひとり。( ̄ー ̄)ニヤリ

こうして、こだわった愛着のある愛車に乗ってあちこち旅に出る、というのが一番の楽しみだ。

最近は長距離をいかに楽に安全に走り切るか、ということに凝っている。スピードを競わない。ただ、無事に帰ってこれればいい。交通ルールを守り、安全に配慮し、想定時間内でだいたい走り終える、ということにこだわっている。

自己満足の世界である。ブルベに似ている。しかし、私は貧脚ゆえ、ブルベに出られるほどに走れない。(;_;)

こうしたことを繰り替えしていると、妙な自信が付いてくる。数百キロと言っても、だいたい何時間で走れるな、とか考えられるようになる。速く走らずとも、ゆっくり確実に踏み込んでいけば、距離は縮まる。

車で行くのさえしんどいような距離でも、時間をかければ、自転車で走りきれる。この妙な自信。この歳になっても私には、まだこれだけの体力がある、という自信。

自転車趣味を続けてきて良かったな、と思っている。

(=^・・^=)

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