【レポ】紀伊田辺駅〜古座駅まで、山間部サイクリング。

2014.09.21日。晴れ
自宅より、車に自転車を乗っけて、JR紀伊田辺駅まで走り、駅前駐車場へ車をデポして、そこから走りました。周参見からは山間コースとなり、七川ダムを経て、古座駅までたっぷりと南紀のダイナミックな自然を満喫できる最高のサイクリングコース。このコースをぞっこん好きになってしまい、他府県へわざわざ遠出しようと思わなくなりました。^^;

●この日の写真です。↓
https://photos.app.goo.gl/TfHnwo6jVX82JA6M8  

早朝の6時に起きて、身支度をし、7時に出ました。時間をかせぐため、高速を使い、海南インターから、南部まで8時半ごろ紀伊田辺駅に到着しました。そして、いつもの黄色タイヤくんを組み上げ、紀伊田辺駅に車をデポし、ここからスタートです。

国道を周参見まで快調に走り、そして、いよいよ古座街道へと山間部に入ります。一歩入ると、そこはもう熊野の大自然。海からちょっとしか離れてないのに、苔がびっしりと張りついた深山幽谷の細道となります。獅子目峠までのルートは基本、登り基調。ギアをセンター、そして、インナーと落とし込み、ローアンドロー作戦でじわじわと攻めていきます。お尻にすっかり馴染んだBROOKSのB17サドルが非常に心地いい感触です。一枚皮のサドルは一度慣れると手放せなくなりますな。

さて、雫の滝かー。滝は下りると見られるんだけど、もう前に降りて見たからもういいか…。先を急ぎました。しかし、車が来ない。1時間に1台会うかどうか…。まったく辺鄙な土地にやってきたもんです。しかし、この古座地方が私はぞっこんになってしまい、年に何度かは必ずやってきます。家から比較的近いんだけど、これだけ、素晴らしい自然が残っている地域は今や少なくなりました。当然、ほとんどが携帯圏外でしたw。

佐本までもう少しという手作りの看板が出ていて、記念撮影などして、出発。いつもながら、止まっては写真を撮っての走行なので、ゆっくりです。しかし、せっかくの連休にゆっくりするためにわざわざやってきているのだから、慌てる必要性など全くありません。ランドナーという車種はすべてにおいてゆったりと乗る乗り物だからですw。

獅子目峠に到着しました。すごい苔がトンネルの入口壁面にびっしりです。ビロードという表現がぴったり。そうとう年間降水量が多いんでしょうね。きっと。
トンネルの中はひんやりでかいた汗が一気に引きます。ふぅー、気持ちええわい!

そして、トンネルを抜けるとこれまで登り基調だったのが、反対にダウンヒル全開となり、下ハンドル握って、一気に急降下していきます。あっという間に七川ダム手前まできました。しかし、ここからダムまでは、最後の上り区間があります。実は先程の獅子目峠より、こちらの登りの方がしんどいのです。ギアをローに入れ、じわじわ行きます。前はスズメバチに襲撃されたけど、今回はなし、やれやれです。下りなら振り払えるけど、登りで攻められたら終わりです。

ピークは小さなトンネルでした。それを抜けて行くと、古座川荘があります。何年も前からやってるような閉まっているような、謎の多い旅館です。

ダム湖は満水に近いようでした。多くの釣り客が来てましたな。バス釣りでしょうね。大物がいるという噂。七川ダムとか池原ダムは釣り人の聖地ですな。しかし、大都会からあまりに遠いので、日帰りはきついだろうな…。

ダム湖畔のトイレにて休憩。ここから今津橋を渡ると、もう一気にダウンヒルです。後は、川沿いに古座駅まで下るのみですが、ただの下りではなく、ここからが古座街道の本領です。両岸に広がる老年期の地形が実に素晴らしい。水墨画のような幻想的な奇岩がたくさんあって、それに映る清流…。吹き抜けてくる川風が涼しく、一瞬の涼感を得ます。私は、今回、こだわって、旧道をできるだけたどることにしました。これが、いいのなんの! 静寂と自然の風景。竹林の影でランドナーを停めていつまでもぼぉーと川の風景に見入っておりました。

さてと行くか…。清流を求めてくるのか、キャンパーが多いためか、キャンプ場があちこちにできてます。全国からのキャンパーが来るようです。最近は定年後の熟年夫婦が目立つようになりました。こことか、川湯温泉にも大勢いましたな。

さて、ハンガーノックに備えて買ってたカロリーメートはこの日も封を切ることはなく、フロントバッグにそのまま入っております。

うなぎでも食いたいなーと思うのですが、老舗が相次いで廃業したとか…。まったく寂しい限りです。跡継ぎがいないのが最大の理由だとか。ここらの高齢化率は凄まじく、町にて若者を見かけることはめったにありません。あと数十年もすると消滅村落というのが大量に出てくるでしょうね。今でも廃屋が多くて、人の気配がする集落に出会ったときは嬉しい限りでした。周参見から入って数十キロ。人がいないのはやはり寂しいですな。かつて人が住んでいた痕跡はあるものの…。人がいなくなったらこうなります、みたいな見本です。
大昔はこういう感じだったのかな。全国。

ま、15:00に古座駅に無事到着し、駅前でまた愛車をバラし、袋詰。もう手慣れたもので、すぐに袋に収まり、電車を待ちますが、これが、なんと約2時間待ち。自走したら帰れるのでは?と一瞬思いましたが、これ、以上疲労したくないので、止めました。

今日は、輪行ビールはなし。あと、また、田辺から車を運転して帰るから。カーサイクリングは気楽でいいけど、事故の心配があるしで、結局オール電車の方がいいのかな…。
(・∀・)

次回はオール電車でまた来たいですな。
 ((≡゚♀゚≡)

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