ランドナーと喜多郎について…。

その昔、私は、ニューサイクリング誌の熱烈な読者だった。確か、冨田勲のCDが話題となり、その中でホルストの惑星がチューブラーの疾走感にぴったりだとかのエッセイを読んだ記憶がある。確かに言われてみればと思う。今ではYoutubeで視聴できるので、気になる方は探してみたらいい。

私は、中年になって、がむしゃらに走るというスタイルはなくなりつつある。この前も新宮市まで走った。人に話すと皆、驚愕されるが、結果、ガチンコではなく、写真を撮ったり、食事をしたり、足湯をしたりののんびりツーリングだった。

私が、思うには、ランドナーにぴったりの音楽というか、今、よく聴くのは喜多郎のシルクロードのディスクである。中でも敦煌からの想い、という曲をよく聴く。砂漠をらくだに乗ってのんびり旅しているような雰囲気だが、これが、革サドルにまたがり、ランドナーバーをゆったりと握ってのんびりペダルを漕いでいる自分に重なるのである。フロントバッグを前方に構え、サドルループには輪行袋を括りつけての旅姿…。履物はいつものSPDサンダルに素足w。

シルクロードとは、一種のブームだったなー、と思う。高校生の頃だったかな、NHKでシルクロードという番組が月一回だったか、放送開始されたのだ。その頃はまだ、中国と国交が回復したばかりで、中国人は皆、人民服を着ていて、なんかミステリアスな国に見えた。しかも聴いたこともない内陸部のタクラマカン砂漠なんて高校の地理の時間に聴いたくらいで、どんな場所か、どんな民族が住んでいるのかなんてまったくだった。それが、長安より出発して、砂漠を難儀してトラック部隊で乗り越えていく様子が興奮して、もう寝ても覚めてもだった。それにその作中に流れる喜多郎のシンセサイザーの音楽。今までに聴いたこともないその音色とシンセサイザーという楽器にも興味があったな。

それに喜多郎という仙人のようは風貌の男性が1人長野の山奥に住んで、自給自足の生活をしながら、このような美しい音楽を作っていたとは…。

以来、このシルクロードシリーズは4枚を揃えた。今でもとっかえひっかえで聞き惚れている。メインテーマはあまりに有名でああ、あの曲ね!って誰でも知っているが、サウンドトラックという体裁からか、無名の曲でもイイのがあるのである。

風を切って峠を下っている時や、カンカン照りの中を押し歩いている時などにふいに頭のなかで喜多郎の曲が鳴っていたりするw…。風景にぴったりだったりする。どちらかというと姫神の音楽も日本のサイクリングにはぴったりかもなw。
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