2009/11/17

【レポ】六郎峠の想い出…。

 私の愛車。アルミチューブラーポタ車です。

 串本駅を出発して一路、六郎峠を目指します。

 やっとこさで着いた六郎峠です。

 一雨の集落に降りてきました。

 この橋を渡って古座の町へ向かいます。

 夏休み真っ盛りでカヌーを楽しむ人がちらほらと…。

 古座の町並みが見えてきました。

 澄み切っている古座川。

 古座から沖にクロシマが見えます。

 太平洋が広がります。

 串本町大島付近。マグロの養殖で有名な近大の水産試験場。

 大島へ上陸です。

 大島のトルコ記念館です。

 樫野崎の灯台です。

 とにかく暑い! 倒れそう。

 海金剛への遊歩道を行きます。

 海金剛です。




私は、根っからの峠好きです。今までにいくつもの峠に接して来ました。中でも特に思い入れの深い峠を今日はご紹介します。

名前を六郎峠といいます。

今は、国道371号の南端。和歌山県は串本町に属します。この峠道は、幼いころ、家族でタクシーを借り切って、夏に泳ぎに行った想い出の川遊びの土地でもあります。そして、その時、母から聞いた昔話が印象的で強烈に私の脳裏に残っていて、どうしても自転車で越えてみたい峠となりました。

時は、2005年8月の真夏のある日。
蝉しぐれがやかましいくらいの炎天下。独りのおっさんが串本駅に降り立ちました。さっそく輪行袋を広げ、愛車を組み立てます。本日の愛車は、完成間もない700Cチューブラータイヤを履いたパスハンターであります。分類不明になるような部品仕様なのですが、ギアが一応TAの44x32T、リアも13-32Tと超ワイドレシオです。それに空気圧をカンカンにしてあるチューブラータイヤの組み合わせは、非常に走行感が軽く、走っても持っても、担いでも軽いのコンセプトの元に作られたわけです。実際、重量は9キロほどしかなく輪行に際しましても、ほとんど負担にはなりませんでした。

さて、マシンのことはさておき、この六郎峠。母の昔話がおかしいのです。その昔、この峠は、今の国道の元となるべく道をつけるために発破工事の真っ最中なのでした。そして、この発破の際にできる切り通しの両側の地層にそれは、様々な化石が含まれていたのでした。私なども小学生の頃、この峠近くに祖母の家があったのでよく立ち寄っては、裏の畑から産出する様々な化石に魅了され、そっと木箱に分類して、図鑑で名前を調べたりして、悦に入っておる小学生だったわけです。

この六郎峠の途中、坂道が急になりかかるあたりにヨウクロウというお地蔵さんがありました。どういうわけか、そのお地蔵さんの花受けには、筒状の植物化石が使われていました。これに目を付けたのが、当時、串本町で下駄屋を営んでいた男。この男、実家の商売にはまったく関与せず、嫁まかせ。そして、自分はせっせと日頃より、近隣の山中などに分け入り、化石発掘三昧…。家人の苦言も平気で、商売そっちのけで、化石を探して毎日うろついていたところ、このヨウクロウのお地蔵さんの化石に目を付けた、というわけ。

そして、ものがお地蔵さんだけに黙って持っていくわけにもいかず、村のお地蔵さんをよく世話している人の家に日参し、あの手この手で口説き落とし、とうとう、この植物化石を我が物にしたと…。

私は、その当時のこの男のどうしようもないマニアぶりがおかしく、振り返って、我が自転車道楽と共通するものがあって、おかしくておかしくてたまらないのでした。

私なども、亀甲の泥除けが…、とか、アルミ削り出しの滑車千鳥がどうしても…、とか。欲しいとなるとなりふり構わず、寝ても覚めても…。という塩梅ですから、この男のとった行動にも非常に共感するわけです。


蝉しぐれがあたり一体に鳴り響いております。ヨウクロウのお地蔵さん前にて、私は、独り自転車と共にたたずみ、この昔話を思い出して、独りニヤニヤしておったわけ。

さて、行くか…。

よっこらっしょ。と自転車を持ち上げ、到底乗って行ける勾配は過ぎているので、押しの一手で峠まで着きました。

六郎峠。昔は炭焼きの人がよく炭俵を担いで町まで売りに行っていたのだとか…。その当時は、険しい山道で狼の出没する噂もあったといいますから、相当に秘境だったのでしょうな。

峠から北側は急傾斜になっていて落ちるような勾配の坂道がつづら折りとなって続きます。一期にダウンヒルでさっきかいた汗を吹き飛ばし、一雨(いちぶり)というユニークな名前の集落に着きました。ちょっと先に司馬遼太郎氏の別荘がありました。蔦かづらのからまるいかにも文豪の館というにふさわしい風格の建物でした。

そこから、小川という支流と合流するあたりの橋を渡り、河口までのんびりとペダルを回します。時々、家族ずれが川遊びに興じておりますな。カヌーをする人や、キャンプする人。皆、各々夏の一日を楽しむのでした。私は、クソ熱い中、独り黙々と自転車に乗ってます。この日、一人もサイクリストに出会わなかったのが寂しいと言えば、寂しいです。

国道42号沿いに海岸沿いを走り、海風を受けながら、串本町へ舞い戻りました。そして、今度は、大島へ橋を渡って上陸し、樫野岬で名物のキンカンアイスを食べ、そして、海金剛に立ち寄り、串本駅から車中の人となりました。本日は、走行距離は大したことなし。ただ、あまりに熱くて、最後の大島の坂道で死にましたw…。

ま、今も昔もコレクターというものは、変人が多いというわけです。
遠い昔のポタリングをつい回想してしまいました…。^_^;

2009/11/15

【レポ】巻向遺跡発掘現地説明会参加の巻…。

巻向遺跡現地説明会参加レポートだよ。
●写真は↓
https://photos.app.goo.gl/BcmjX8DXE69DqF4J7

 
さて、一週間程前に新聞紙上に突然、卑弥呼の住居跡か?などと踊る見出しが出て、全国の考古学ファンを狂喜させましたね。私もその一人です。なぜ、こうも卑弥呼というキーワードに弱いのでしょうな。まだ、卑弥呼に直接関係する物品が何一つ出土してないというのにですよ。

今日は、6時半の電車に飛び乗り、巻向を目指しました。寒風の吹く寒い一日でした。距離は大したことないんだけど、各駅のローカル列車のためか、2時間近くかかります。

まず、驚いたのは、高田駅に着いたときです。すでに桜井線のホームには、たくさんの老若男女があふれていてびっくり。これ、本当に2両編成の列車に全部乗れるのだろうか?と…。

車内はギューギューです。しかし、皆さん顔がほころんでいて嬉しそうな方ばかり…。熱心に持参した文献に見入る人とか…。

定刻どおり、列車は巻向に着きました。この時9時10分。しかし、溢れかえる人で、ホームは満杯状態。この状態が終日続きました。

JRも、この特需に合わせて、急遽、無人駅に駅員を複数配置。ICOCAなどの機械も設置と。すごいサービスぶり。しかも臨時列車が6両編成とかで何本も走る異様な光景となりました。普段は2両でガラガラなのに…。私は、一人の駅員さんに今日一日だけでこの駅の一年分くらいの乗降客ですね、と言ったら、駅員も降って沸いた特需に笑顔でした。

気の毒なのは、近隣の方々。日曜の安眠を妨害され、マイクで怒鳴るガードマンやら駅員やら係員やら…。まず、案内されたのは、近隣に急遽設置された、予備の待機場所。ここにまずは、4列縦隊で並ばされ、30分ほどは待ちます。先行組の現説が終わらないと先に進まないため。

それにしても寒い。この日、一番我々を悩ませたのは、トイレです。無人駅の設置トイレは貧弱そのもの。女性用は案の定渋滞。男性も並んでおりましたが、男性の方はまだスムーズに流れておりました。女性はホンマ大変ですなw。

臨時に設置した仮説トイレが4個。こちらも繁盛しておりました。

そして、駅横には、ホットドッグ屋さんとか、野菜を売る人とか、…。結構お土産で売れておりました。ま、ざっと数千人も来れば採算は採れるでしょうね。

昨日の雨で待機場所が泥濘んでいて辛いです。私は、いつもの防水トレッキングなので、平気ですが、普通の靴の方々は、みなびしょびしょでした。orz

現地につくと有名なマニアの苅谷俊介氏が来て、ボランティアで大声で誘導しておりました。遺跡中央には説明の専門家が立っていてマイクで丁寧に説明してくれました。無料配布してくれた資料とシンクロしていてとてもわかりやすかったです。この資料はお宝です。ハイ。

しかし、今回のロケーション。JR巻向駅のまん前とあって、駅のホーム端からも説明が聞こえるほどでした。わざわざ動かんでもこっからでもええな、と後でわかりましたw。

JRは、それにしてもこの日は儲かったでしょうね。きっと。

2時間ほどいて、写真を撮りまくり、帰りは、御所でいったん降りて国道沿いを歩いてかもきみの湯へ浸かりに行きました。あまりに体が冷えたのでお風呂なしには帰れないのでした。しかし、普段と違っていざ、歩くとなると距離が半端じゃなくあるんです。行けども行けども着かない。それで、途中コンビニの店員さんに聞いたら、こっから走って5分ほどですよ。って、車での話やろ?それって。

延々歩いて、ようやく到着。まず、お腹減ったので、とりあえず、お風呂とセットになっているチケットを買って、二階の食堂に上がりましたところ、こちらも満杯と。そうですか、じゃ、先にお風呂です。ということで、のんびりと外湯、内湯と交互に堪能して、お風呂上りに定食を食べたのですが、実にこのメニューがリーズナブルでして、私の貧弱なキャパでは食べきるのが必死なのでした。

そして、食後は一眠りして、15時半のバスにて五条まで行って、五条駅からJRで帰ってきた、というわけなのでした。やれやれ。疲れたけど、やっぱ気ままな歩き旅もいいもんですなw…。

現説と関係ない写真は、偶然川で遊んでいたカモたちです。仲良く流れていくのがかわいかったので、ついw…。

^J^;

2009/11/08

気持ちのいい日だまり。今日も近所をポタリング…。










昨夜のせいか、今日は二日酔いで調子がイマイチ。

ちょっとペダルを回しては、すぐ休むというテイタラク。

気持ちのいい日向の匂いを嗅ぎに外へ出てみました。まずは、紀の川沿いのいつものコース。上空には、パラグライダーが旋回しております。気持ちよさそう。しかし、高所恐怖症のオイラには無理っぽいなw。

紀の川の竹房橋の下では、おじさんが、川釣りの真っ最中。興味深そうに見守る四駆で岸辺に乗り付けているオヤジ。二人の様子を橋の上からじっと見ているオイラ。

何投かやりましたが釣果はなしのご様子でしたw。ま、こういう作業自体を楽しみに来ているのだから、これはこれでよし、と。

さて、堤防沿いにハンドルを向けますと、台風の激流の爪痕がまだ河原には、残っているようで。ハックルベリーのように少年時代、こうした河原に密かに小屋を建てて自由気ままに暮らすのが夢のようでしたが、こうした現状を見るととても危険地帯ですな。大雨の度に引越しになりそうで。でも、河原で結構作っていた作物たちはどうしたのだろう?

家にまで戻りましたが、どうも調子がよくない。ウコンの力でも買いに行こう、と今度は北上します。途中、地元の無人のお寺がいい感じだったので、写メしました。ここの釣鐘の除夜の鐘ももうすぐだわ。(笑

2009/11/03

ど根性大根ならぬ、ど根性ネギ発見!

今日は、オイラにしては、珍しく偶然にも祝日の休暇となった。
しかし、あまりに急激に冷え込み、大の寒さ嫌いのオイラは、午後から布団でくるまって眠っておった。遠い昔の夢なんか見てうとうとと目覚めて見ると、もう夕方近くになっていた。

さて、近所をポタリングでもしてみるか、ということで、またランドナーにまたがり、走っていると、うん? これ、ひょっとしてネギちゃうの?





近所の池のほとりにひっそりと根を張ってど根性ぶりを見せつけています。どうして、よりもよってこんな固いところに…。

確かに周囲にはネギ畑はありますがw…。

そして、周回して帰ると今夜はキムチ鍋なのでした。





寒い夜はキムチ鍋で温まり、いつもの焼酎お湯割で乾杯とw…。

^_^;

2009/10/31

さて、次の旅行計画だが…。

今日は、いい天気だ。
田舎のオイラの自宅周囲は、稲刈りの跡が朝日に輝いて黄金色になっている。もう明日で11月だというのに、寒さをまったく感じない。ここ和歌山はやはり暖かい。昔は、友達と炬燵に潜り込み、一緒にああでもないこうでもない、とみかんを食べながら話したものだ。

さて、次の私の旅行計画なのであるが、やはり小京都シリーズも復活させんとな、ということで、津和野あたりへランドナーを送りつけて、また、二泊三日くらいで繰り出そうか、と算段している最中なのである。

計画実行は、年末はクラブの忘年会やらなんやらで忙しいので、来年落ち着いて2月くらいかな、一般客のいない閑散としたユースホステルというのもオイラは好きだ。だいぶ前になるが岡山の鷲羽山YHに泊まったときなんて、2月で宿泊客がたったの二人。しかも一方は一人旅のきれいな女性とキタ。

当然、その夜の夕食はおしゃべりしながら、食べ、その後は、ペアレントさんの機転でカラオケ大会となった。そのときのちっちゃな動画は今も秘蔵しておるw。

と、旅を続けているとどんな出会いがあるかわからんから楽しみでもあるのである。日常を離れた非日常。愛車とともに全国巡るオイラ。また、どこでどんな出会いがあるか、まったく鶴瓶の家族に乾杯のような按配。

どこへ行っても田舎の人は皆さん親切です。
^Q^;

2009/10/29

動画から欲しい音楽だけを抽出する方法…。

Youtube。オイラは、毎日見ています。最近、こいつのためにテレビ番組をほとんど見なくなりました。ほぼ雨の日なんかは一日中パソコンの前に座っているわけです。料理のレシピ。過去の思いでの番組。カーグラフィックテレビの特集とか…。それと、中には、大変貴重な動画もあります。もちろん、著作権がからむので、違法のものがほとんどですね。で、見つけるとすぐダウンロードし。お宝保存しております。

そんな中でコレクションとしてどうしても逃せない音楽があります。

今回、坂本教授の2009年にBSで放映されたselfportraitのライブバージョンがそれです。

これは、音楽図鑑の中に入っているエレクトロニカの名曲中の名曲です。オイラももちろんヘビーローテーションです。今回は、この名曲の完全ピアノバージョンということで、なんとか抽出して聞き惚れたいと思いました。

●さて、作業開始。

必要ツール類。ffmpeg、lame、faac、faadなんかかな…。

これらを

$ sudo apt-get install ffmpeg
ってな感じでインストールします。

youtubeからの動画保存法は、すでに複数公開されてるのでググってくださいなw。

さて、保存された.flvですが、このなかのオーディオコーデックが何なのか?調べましょう。

 $ ffmpeg -i Ryuichi_Sakamoto_Playing_the_piano_2009_self_portrait.flv
FFmpeg version 0.5-svn17737+3:0.svn20090303-1ubuntu6, Copyright (c) 2000-2009 Fabrice Bellard, et al.
  configuration: --enable-gpl --enable-postproc --enable-swscale --enable-x11grab --extra-version=svn17737+3:0.svn20090303-1ubuntu6 --prefix=/usr --enable-avfilter --enable-avfilter-lavf --enable-libgsm --enable-libschroedinger --enable-libspeex --enable-libtheora --enable-libvorbis --enable-pthreads --disable-stripping --disable-vhook --enable-libdc1394 --disable-armv5te --disable-armv6 --disable-armv6t2 --disable-armvfp --disable-neon --disable-altivec --disable-vis --enable-shared --disable-static
  libavutil     49.15. 0 / 49.15. 0
  libavcodec    52.20. 0 / 52.20. 0
  libavformat   52.31. 0 / 52.31. 0
  libavdevice   52. 1. 0 / 52. 1. 0
  libavfilter    0. 4. 0 /  0. 4. 0
  libswscale     0. 7. 1 /  0. 7. 1
  libpostproc   51. 2. 0 / 51. 2. 0
  built on Apr 10 2009 23:18:41, gcc: 4.3.3

Seems stream 0 codec frame rate differs from container frame rate: 59.94 (2997/50) -> 29.92 (359/12)
Input #0, flv, from 'Ryuichi_Sakamoto_Playing_the_piano_2009_self_portrait.flv':
  Duration: 00:04:51.95, start: 0.000000, bitrate: 500 kb/s
    Stream #0.0: Video: h264, yuv420p, 640x360 [PAR 1:1 DAR 16:9], 500 kb/s, 29.92 tbr, 1k tbn, 59.94 tbc
    Stream #0.1: Audio: aac, 44100 Hz, stereo, s16
At least one output file must be specified

最後のあたりにある
   Stream #0.1: Audio: aac, 44100 Hz, stereo, s16
 ですね。これによるとコーデックはaacとなってます。こいつはちとやっかいな動画です。というのもこれはそのままでは、mp3に抽出できません。

今回とった工程は、

まず、.m4aとしてitunesの標準フォーマットで抽出します。

$ ffmpeg -i 元ファイル.flv -vn -acodec copy 抽出先.m4a

次にこれを一旦、.wavとして保存します。

$ faad -o 変換先.wav 変換元.m4a

そしてできた.wavをlameを使って.mp3に圧縮します。

$ lame -b 128k -h 変換元.wav 変換先.mp3

これで無事音の出る正常な?mp3ファイルを得ることができるかと…。
orz

2009/10/26

【レポ】新宮~川湯~大塔林道~鮎川~朝来ツーリング

2009.10.25 土 曇りのち雨 
●お写真はここ↓
 新宮市にあるめはり寿司専門店、めはり屋のめはり寿司です。
 交通量の多いR168を北上します。
 柱状節理の山肌が。
 滝が見えました。
 梁が見えますね。落ち鮎を取るのかな。

 広大な大陸の川のような熊野川です。
 水が澄んでいてきれい。
 やっと川湯温泉まで来ましたよ。ちょうど重機が入ってシーズン恒例の仙人風呂の開設準備の真っ最中でした。

 本宮から山奥に入っていきます。段々と林道の雰囲気になってきました。
 今日のお供。パナソニックのランドナーです。
 クリのイガが落ちていました。踏んづけるとパンクしそう。
 本宮側最後の集落の平です。
 ここから先は人家ゼロ。後十数キロ人家なし。
 手掘りのトンネルがチラホラと。
 面白い名前の林道だな。(*^^*)
 紅葉し始めていますね。
 またもや、手掘りのトンネルです。

 台風で路肩がやられているな。

 マニアにはたまらないこのダート区間。


 険しくなってきて、そろそろ乗っていくのもしんどくなってきたよ。
 霧がでてきましたな。
 もうちょっとで峠かな。





 とうとう峠の大杉トンネルです。これを抜ければ下るのみ。

予定どおり、始発の電車の人となり、一路新宮市をめざす。
きのくに線は、各駅停車に乗るのは、一年ぶりくらいか。

高校生くんやら、老婆やら、時々乗り込んでくる。ここ、紀伊日置を過ぎると一気に乗客がバタバタと降りてしまい、ほぼ、車両には、オイラともうひとりくらいになる。例の高校生くん、盛んに窓に写った自分の顔を見ては手でせっせと上目ずかいに髪の毛のお手入れに余念がない。向かい席の老婆は、23歳のころのドライブの時の写真が偶然出てきたのよ、とかで大騒ぎになっている。

定刻どおり、電車は、新宮駅のホームに滑り込んだ。懐かしい駅の雰囲気。以前は、ソロで、自転車はレンタサイクルで駅前のビジネスホテルに陣取り、余裕の旅人だった。

今回は、日帰り。なので、気が急いてしかたがない。何せ、到着時ですでに11時なのである。これから腹ペコのオイラは、自転車を預けてあるクロネコを探す。ちゃっかり携帯に地図を転送しておいたので、難なく見つかる。事務所前にて速攻組み立てる。15分ほどで完成し、走り出す。空模様がどんよりで気分がいつもと違って乗らない。もし、降り出したら、即中止して帰っていただろう。

さて、新宮名物のめはりずしを食べるため、めはり屋に寄る。前に一回来たことがあるので、すぐ見つかった。相変わらず、賑わっている。520円の4個入りを食べ、写真を撮っておく。

さ、まずは、川湯温泉と。ここは、来月、我がクラブODKでキャンプがある場所。写真でも撮っておくか…。
途中、川湯の手前、10キロほどで突然アクシデントが発生した。というのも、コケが生えた路肩に車輪を取られ、側溝に自転車ごと落っこちたのである。後続車の運ちゃんは笑っているに違いない。このとき、とっさに右手をついてしまった。これが後ほど悲劇となるとは…。

さて、気を取り直し、出発。すぐに道の駅、熊野川へ到着。ここにもめはりずしの売っているかーちゃんの店というのがあるが、さっき食べたのでパス。SOYJOYをちぎって頬張ばり、ミネラルウォーターを飲む。

川湯に1時間ほどで到着した。案外新宮からは楽勝だ。もっとかかるかと思ったが…。

木魂の里キャンプ場はガラガラだ。日曜だというのにテントがまったくない。その原因がわかった。先の川湯の仙人風呂が目下急ピッチで仕上げの工事中であって、温泉は使えないのである。それでか、ガラガラだったのは。

ここも作りかけの仙人風呂を写真に撮る。

さて、最後の集落、平に着く。バス停がポツンと一つあるだけ。家もまばらだ。ここから先、峠を越え、人家があるまで30キロほどは無人地帯なのである。気を引き締めてペダルを踏む。まだ、勾配もそれほどではなく、センターギアで鼻歌まじりにのんびり行ける。

後ろから爆音を響かせたオフロードバイクに追い抜かれる。お互い手をあげる。二人組だった。

神社を過ぎるといよいよ、ダートが始まる。これでも昔に比べれば、道の質はよくなっている。昔は、こぶし大のゴロゴロ道で車でも難儀したほどだ。ここが舗装されると和歌山に残る未舗装道路はわずかとなるため、非常に貴重な区間なのである。

所々、紅葉が始まっている。シャッターを押しまくる。時々、霧雨が舞うようになる。寒いんだろうが、息があがって体が火照っているため、寒さをまったく感じない。峠手前1キロから舗装が始まった。この峠には道標がないため、味気ない。あれば、愛車をもたせかけて一枚撮るのだが…。トンネルになっている。大杉トンネルという。中は明かりがまったくなく、真っ暗。正直怖いので歌を大声で歌いながらバッテリーライトの頼りない光でくぐり抜けた。さ、眼前に太平洋の彼方に続く山々が…。と言いたいところなんだが、トンネルの向こう側は雨である。かなり降っている。急遽買ったポンチョを着るかどうか。切ると風でパタついてからむため、危ない。何にもなしで一気に乙女の湯まで走ることにした。ほとんど下りばかりなので、快調だ。もっと明るければ飛ばせるのだが、雨で滑るので、ブレーキ引きっぱなしである。それでもすぐスピードが出て危ない。転落すれば一巻の終わりだ。

安の集落までやっと降りてきた。すでに時計は4時半を回っている。この時点で明るいうちに上富田に着くのは無理と判断。温泉入った後はのんびり蛍の光でナイトランとすることにする。

乙女の湯は地元嗜好の温泉。入っている人も地元人ばかり。500円だった。記念にタオルも買う。

ゆっくり浸かったので、冷えきったダウンヒル後の体は快調となった。また、小雨がパラつくが、走り出す。しっかりバッテリーライトを点灯した。LEDはさすがに明るい。しかも負荷もないし、楽ちんだ。しかし、ここから先地獄が待っていようとは…。

さて、その地獄はすぐ始まった。地図に等高線が乏しいため、距離はたいしたことないと思ったのだが、実際は、壁のような坂が立ちはだかり、足がツル一歩手前。とうとう最高地点の手前1キロほどからは押し歩きとなった。真っ暗なのに不思議と恐怖感はない。それより、地球や宇宙との不思議な一体感を感じてしまうw。虫の泣き声だけが響き渡る静寂。時折すれ違う車の人は明らかに常軌を逸した変人がこの夜に山越えを、と思っただろう。

ここのトンネルを抜けると鮎川まで一気に下りだ。さっきまで息も絶え絶えの体に冷えた風が心地よいったらない。ドロップバーの下を握り姿勢を低くして滑走した。10分ほどで鮎川に到着した。驚くほど自転車は下りのスピードが早い。ここが登山にはない快感だ。これだから峠越えは止められない。峠のこっち側と向こう側。越えると違った景色が広がりワクワクする。峠越え専用の自転車設計を密かに練っているが、この話はまた後日にw…。

R311は改修されてほんとに快適な道になった。あっという間に上富田のクロネコに着いた。ここで、いつものように帰り支度のため、自転車を袋づめにする。作業の途中、大型トラックがすぐ横にバックしてきた。すいません、邪魔をして、と挨拶すると、この運ちゃん、珍しかったのか、あれこれ、自転車を見て質問してくるのでこっちも答えてしまう。どこまで帰るの?という話になったので、紀の川市です、と言う。もし、電車ないようなら、あっち方面へ行くから途中まで乗せてってあげるで、と親切にも言ってくれた。丁重にお礼を言い、朝来駅にて時刻を確認したら、ちょうど電車があるらしく、これに乗る。乗る前には、コンビニでしっかり食料を買い、無人駅にて食う。田舎には、コンビニはあっても日曜に開いているような定食屋はまずない。ここもそうだった。あっても19時ともなるともう閉まっているのが普通だ。

19時の列車に乗り込み、これから各駅停車をいくつも乗り換えながら、自宅まで戻った。家に着いたのは、23時だった。


その後のオチがこの右手の痛みでその経過は今日書いた通りだ。骨折していなくてホッとしているところである。

次回の白崎海洋公園ライドであるが、コースをショートカット。

約2ヶ月ほども自転車に乗っていない私にとっていきなりのヒルクライム続きのライドは想像を絶する過酷さである。それでコースを少しショートカットして、リハビリライドとした。 これなら50キロなので、なんとかイケそう。(^^) 情けないが、これが現実だ。もちろんソロである。仲間と走ったら...