連休で雨。仕方ないのでお部屋でケルビム号への移植を行いました…。

 ↑すっかり部品を取り外され丸裸となったアルミ号です。長年ありがとう! orz
 この車にはホントに思い出がいっぱいです。真夏の串本は六郎峠とか、ついこの間の三重県津市までの無茶遠征とかw…。とにかく歴戦の勇士ですな。オイラにとって。

 ↑さて、こちらはこれから移植を施すケルビム号です。今は、ドロップのSTI手元チェンジ仕様ですが、これからこれをブルホーン化し、Wレバー変速化してしまいます。ハンドルが小ぶりになるのと大きなブレーキレバーもなくなるので、一気にかなりの軽量化となる模様。これは、一石二鳥ですな。まずは、後輪を取り外し、振れ取り台にセットして、せっせと振れとり&センター出し作業。これが済むと完全な精度の出たホィールとなるので、これを基本にセットして、今度は、リアメカを取り外してから、エンドにエンド修正工具をセット。十字方向すべてで、誤差が4mm程度になるまで修正作業をします。リアメカを調整するまえにまず、この作業をするのは肝心です。案外、精度がオーダフレームであっても長年乗っていると狂ってきています。これで、修正作業完了。後は、リアメカの性能もフルに発揮できますよ。(^ω^)


↑これが愛用のパークの振れ取り台。同時にほぼセンターも出るので、後のセンター出しが楽。窓側に置いてるのが、センターゲージ。これでおチョコの完全なセンターを出すわけ。


↑ でかい棺桶のような箱が工具箱。普段使用頻度の高いものを入れているのともう一つ、ほとんど使わない専用工具を閉まってあるものと二箱あります。もうまるでプロショップ並ですなw。(・∀・)


 ↑別にビンテージマニアってわけでもないんだけど、アルミ車に付けて長年愛用してきたスギノのプロダイを今回も移植します。しかし、最新のフレームに取り付けるとほら、この通り、クランクとチェンステーのクリアランスが非常に少ない。ぎりぎり4mmほど。このプロダイのシャフトは純正のPW-68なんです。これ、左クランクのQファクターが小さく。非常に現在使用していてもイイですよ。いまどきのツーリング部品はみな、MTBの影響からか非常にQファクターでかく、がに股になったような感じで漕ぎますからw。ペダルはシマノのSPDをつけているんだけど、これは安価なもののため、重いんです。いずれ、もっと軽量なものに換装予定。

 ↑変わって今度は右クランクです。カップアンドコーンのBBは久しぶりに取り付けたけど、大型の専用工具が必要だったり、力のいる作業です。非常に難儀するのが、取り付けより、むしろ、クランクの抜き取り作業だったりします。コッタレスという仕様は、強大なトルクで閉め込んで、どこまでもアルミクランクが鉄の四角テーパーに食い込んでいるため、ちょっとやそっとでは回らないし、クランクがいっしょに回転してしまいます。これ、必殺技があるんです! 皮製の強いストラップをクランクに一巻きしてからチェンステーに巻きつけて強く引っ張って固定します。
 後は、空いた両手で思いっきり腰を入れて下方向へモンキーを回しますと、スルッと周ります。同じように抜けてきたら、クランクリムーバーも固定したまま、モンキーで下方向へ腰を入れて押し、回して取り外します。こうしないとよほどの力自慢でもない限り、ビクッともしません。しかも確実にモンキーが突然外れたりして怪我しますから…。


 ↑取り付けると、このような感じに…。TAの41x26Tをそのまま換装しました。クランクはプロダイ165mm。リアはシマノの9速です。ナローチェンなのでFメカも干渉せず、いい感じです。8速だと干渉して、調整が難儀しますので、9速にする方が無難かと…。
ギアがずいぶん小さいね? って思われると思いますが、激坂をいくつも超えていくような地形の和歌山県ではこれで充分です。純粋ヒルクライム仕様ですよ。この仕様で、ついこの前も日帰りで150kmを難なく走り切りましたから。


 ↑長い自転車遍歴の中でたどり着いた一つの結論が、このブルホーンバーです。人間、立っている自然な姿勢を思い浮かべてみてくださいな。両手は手の甲が外側で手のひらが内側になってるでしょ。あの状態が一番ラクな手の位置なんです。このブルホーンバーは、ハンドルを握ると自然とこうした手の配置になるんです。ですから、長時間自転車に乗り続けても手が痛くなったりしびれたりすることがありません。ロングライドの必須です。しかもビミョウに角度を付けてセッティングすると、上り坂の引き手が非常に楽で、ペダルにグイグイと力が入ります。厚めのパッドの付いたグローブと底の硬いシューズの組み合わせで一層パワーロスを防いで、ロングライドが楽になります。それにこのブルホーンバーとダイアコンペのギドネットレバーは最高の組み合わせで気に入ってます。握りやすいし、ブレーキかけやすい。おまけにコンパクトで出っ張りがないので、輪行袋への収納が楽です。長年、オイラ、研究?してきてたどり付いた一つの結論がこの自転車に集約されているのです。^^;

↑今回の移植のキモはなんといってもこのsunxcdのwレバー台座です。これがなかったら恐らく今回の改造プランは諦めていたでしょう。それくらい重宝しています。シムが付いているので、この1インチフレームでも難なく取り付けられました。レバーはダイアコンペの以前買ってた、バーコンのレバーを流用しています。ラチェットでリアが10速まで難なく対応しています。今回、丁寧に手を抜かず、エンドの修正を行ってから取り付けたので、変速が非常に静かでなめらかです。精度はホント大事だな、と今更に思うのでした。

さて、明日まだラストの休みが残っています。晴れたら、ファーストインプレッションをまた書きますね。
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