水面下に眠るお宝の山…。部品の話。

その昔、大阪のトモダサイクルさんが、自転車パーツのカラーカタログを発行していて、私も購入していて飽きずに眺めていたものでした。今、それらの部品は、見事にビンテージ部品という古物になり、探しても見つからなかったり、あっても法外な値段になってたり…。

要するに、今現在流通している部品は、氷山の一角にすぎないのだということです。その水面下には、はるかに膨大な過去の遺産があり、自転車の楽しいところは、それらでも工夫すれば、現在でも使い続けられるということです。いくつか、見かけなくなった仕様はあります。例えば、Wレバー。これ、今時自転車を始められた方に見せると、おや?という顔をされますな。今や、変速は手元でブレーキレバーを横倒しにするのが常識化しているからです。

まだ、もっと時代を遡るとFメカなんてロッド式のものもあるし、Rメカもカンパなどからロッド式のものが出てましたね。とある自転車の集まりでそういうRメカをつけている方を見かけ、感銘を受けました。

それで、私の場合ですが、古物ばっかりのコテコテ仕様には興味なしです。バランスよく、現行品も混ぜて作っています。昔の部品で好きなのは、クランクかな。(^^)
昔のクランクは、直線で磨くと光り、銀のインゴットのようでした。ストロングライトとかはその印章が味わいがあり、今でもお宝ですが、いかんせん、材質が柔らかすぎて、すぐに内側に入り込むため、シャフトとクランクの間にアルミ缶を切ったスペーサーを噛ませて、調整していたのだとかw…。

タイヤでも今使いたい名品はありました。その名もウォルバースーパーランドナー。このタイヤにはずいぶんと惚れ込んでいたものです。32B表示でしたが、もっと細く感じましたね。実際は28Bくらいだったんじゃないかな。そのなめらかな静かな走りにしびれておりました。もちろん、組み合わせるリムはスーパーチャンピオンでした。残念ながら、タイヤで昔の名品にはお目にかかれません。ほとんどが、劣化してやられてしまっているからでしょう。

現行品でもグランボアあたりから昨今、続々とツーリング用途のいいタイヤが揃ってきだして、これらの部品に期待しております。しかし、ツーリング車の命運は常に危うい状態です。

まず、泥除け。国内では本所工研さんが作ってくれていますが、もし、廃業とかなれば、それこそ、大変です。他にもオンリーワンな会社がたくさんあって、自転車業界は、非常に多様性からいうと、危うい状態が続いています。

今所有しているランドナーの50年後などを想像しています。
おそらく、ビンテージ車となって、どこぞの博物館にでも収まるような自転車になっているのだろうなーと。それでも生きている限りはこの車種を乗り続けたいと思います。

あー、いつまで、ホィールを手組できる時代が続けられるか、不安です。
(=^・・^=)
 
 

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