さて、暇である…。ジャズを聴いている。

思い切ってというか、前から考えていたという方が正解かもしれない。
私は、またもや、失業中である。今、気分は非常に穏やかで平穏である。幸せだ。

もう人生何度目かもわからないので、いまさらに落ち込むこともなく、のほほんと日々送っている。人生初となる失業保険なるものももらえるらしい。

さて、気分が沈んだり、喜んだりすると、一も二もなく音楽である。私の場合は、ほとんどの場合、ジャズである。ジャズという音楽は難解だと誤解されがちだが、私なりの楽しみ方は、要するに古来より親しまれているスタンダードというものをその人なりに解釈した結果を楽しむ音楽なのである。

スタンダードというのも定義が難しい。古来より、繰り返しミュージシャンが好んで取り上げる楽曲というのがそれらしい定義だが、Bill Evans なぞは、あまり知られていないような曲もものにしているし…。うーむ。難しいですな。

私は、取り敢えず、行き詰まると、チャーリ・パーカーのダイアル盤である。これは二枚組のアルバムで絶頂期の天才の所業が余すところなく収録されている。ラバー・マンという曲があるが、これは、バード(パーカーのアダ名)が麻薬でへろへろになっていて、自身が後でこのテイクを聴いて、こりゃひどい、オクラ入りと言ったそうだが、これが気に入った関係者が収録してしまったとかいういわくつきのテイク。

出だしから危なかっしいのだが、そこはそれ、天才バードであるからして、聞き惚れてしまうのである。こうした、秘宝を私は、昔から蒐集しており、目下のところ、とっかえひっかえ、iPod shuffleに詰め込んでイヤホンで聞き惚れる、という毎日なのである。

禅でいうところの無の境地かもしれないw。(^^ゞ

他によく聴くヘビロテは、エリック・ドルフィーのラスト・デイトだったりする。このアルバムは御仁がベルリンで客死するほんのわずか数時間前に収録されたというライブ盤であって、涙なくして聴けない愛聴盤なのである。ダントツは、言うまでもなく
You don't know what love is.なのである。この数分間にも及ぶフルートの独創アドリブにジャズの極地を見る思いである。

いやはや、音楽はイイ。死んだら、オイラの秘宝はごっそり図書館へでも寄贈しようかと思っている。アルバム一枚一枚に薀蓄を書いてから…。嫌がられなければだがw…。
 (=^・・^=)

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