ネット上でスペシャルメイド車を見る楽しみ…。

その昔、栄光あるニューサイ誌の別冊からスペシャルメイド車の特集号が出ていたりした。中身はもろ、いわゆる魔物と呼ばれるフルオーダー車のオンパレード。

鉄のフレームはいろいろな特殊工作をロー付けにより、盛り込める楽しみがある。私の愛車はスタンダードフレームというやつで、それほどこだわりが強い方ではないが、Rブレーキワイヤーのトンネル工作とか、アウター受けの直付工作などが盛り込まれていて、見ていて美しい。

もっと凝る人たちは、フルオーダーフレームへと流れていく。

自転車は構造が簡単な割には、こうした遊びの要素がたくさんあって、作っても作っても飽きない。昔は、こうした魔物を見るために雑誌の特集号を買って飽きず眺めつしたものだ。

今は、ネットでちょっと魔物、自転車などと入れるとどっさりとその手の自転車のカタログができあがるので、夏の一時、自家製梅酒を片手に眺めている。

フレームカラーであるが、昔から黒が好きで、作っている自転車もほぼ黒が多い。マンネリにもなってきているため、次期マシンは、ブルーメタリックにした。しかし、色見本が雑だったので、どんな仕上がり具合になるか、楽しみだ。想像からずれた色合いであっても文句を言うつもりはない。それも偶然のたまものでまた楽しからずやである。

フランスのユーレー社から出ていたジュビリーというFメカを持っている。付けてはいないが、その見事な造形美に酔いしれている。これを直付でフレームに付けたりしたらかっこ良く、ほとんど芸術品である。このジュビリーはリアもセットで持っていて、つけようと思えば付けられる。昔、セミオーダーのランドナーに一時付けていた。しかし、リターンスプリングがあまりに華奢で壊れる恐れもあるため、すぐに外した。今、手元で観賞用にしている。こうした芸術品は私の場合、あくまで観賞用である。現実のハードな使用に耐えられないと思う。

しかし、古物も高騰したなぁーとつぶやく。
昔、このジュビリーFメカはたったの6000円ほどだった。それが今や三倍近い値段になっていて、驚く。

自転車マニアという人種は間違いなく偏執狂の集まりである。いっしょにツーリングに行くと、休憩時に必ず、他人の自転車に群がり、自転車談義。なかなか走り始めない。

ついぞ、談義でほとんど時間を費やしてしまい、終了なんてこともある。^^;

最近は、シマノに代表されるようにコンポ化された部品が多くなってしまって、規格のシビアさもあり、多様な組み合わせを楽しめなくなってしまった。残念である。

ランドナーの好きな私は、次に枯渇しそうな部品をせっせと蒐集している次第である。今、一番気がかりなのは、フランスはTA社のシクロツーリストのチェンリングである。これがなくなるとほぼ、ランドナーの製作がかなわなくなってしまう。豊富な歯数も魅力的で、そのパターンも好きだ。

本所の泥除け、TAのギア板…、まだ、他にも枯渇しそうな部品はきっとあると思う。現にダイナモはもう風前の灯だな…。
(=^・・^=)

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