蒐集の楽しみ…。

自転車部品を集めています、というと、怪訝な顔をされることがある。門外漢の方からすれば、はぁ?となるのもうなずける。だいたい、部品というものは、きちんとアッセンブルしてフレームに組み付けられてこそ、その真価を発揮するものであるから、単に集めるだけでは変というのもわかるのである。

ひところ、雑誌などでフレンチテイストの表紙を飾るような典型的なスポルティーフやらが載っていた影響からか、その筋の部品がことごとく高騰し、今では容易に手に入らなくなってしまった。

ないとなるとますます欲しくてたまらなくなるのがマニアの悲しい性である。私などは、最近はフレンチもいいのだが、昭和の頃の日本製の部品に目がいっている。まず、蒐集していてニンマリなのが、サンツアー。前田工業である。サンツアーはその昔はシマノと覇権を争う双璧だった。まさかなくなるとは思っていなかったので、ショックは大きいが独自の機構など、数々の開発力にものを言わせ、その存在感は今でも絶大なものがあるのである。

今、欲しいなーとか思うのは、ユーレーのズベルトにそっくりなスキッター。Rメカだったりする。今度の自転車は、Rが5段の簡素なビンテージ仕様の予定なので、付けられる変速機も守備範囲が広く、迷う。まず、デッドストックでとってあるサンツアーのBLコンビにしようか、とか思っている。

チェンホィールはスギノのルネかプロダイパターンで決まりか。昔のギア板はチェンがごついせいもあるのか、厚みがある。今の細身の10速などのチェーンは当然使えない。今でも阪南市でがんばっている和泉チェーンが昔の5段用チェーンを作ってくれているのでありがたい。

リフレクターは最近、通販でドイツのウロのものを入手した。マッドガードはかなり前に買ったままになっている本所の細身のもの。分割加工は今回はしない。固定式でも輪行のときに別に困らない。ボルトを5mmアーレンキーで統一しておけば、工具も少なくて済む。

コンセプトは快走用ランドナーというやつで、早い話が26インチのスポルティーフといえば簡単かもしれない。小旅行用である。

これでも昔は、ギア比を呻吟して考え、悩みに悩んだものだ。最近は、手っ取り早く手に入ったギア板を付けてみて、坂道などはしんどくなれば、すぐ降りて押し歩くというので落ち着いている。峠道をポタポタと押し歩くのが最近は好きになった。ランドナーだと他のサイクリストの視線も気にならない。どうぞ、お先に!

ランプ系統であるが、これも最近の自転車作りは簡単になった。昔は、ダイナモからのコードの引き回しに苦労した。内蔵するためにパイプに小さな穴が開けられていて、それに通すのである。そして、ダウンチューブ上部までもってきて、そこから外へ一旦出して、ジョイントでつなぎ、またFマッドガード内に這わせてキャリア先端のランプまで持っていく、そのため、キャリア固定のボルトに穴を開けてまで内蔵にこだわったものだ。この作業にまる一日。下手をすると何日かを要した。

今は、バッテリー式LEDライトなので、Fキャリアに付けるだけ。苦労はない。(^^)

いやはやランドナーという車種は今でも魔物である。好きになると飽きず眺められる何かがある。
次期自転車の完成を夢見て、今日もネット上を部品を求めて徘徊する私なのである。
(=^・・^=)

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