私の愛する変てこな自転車について。





自称、自転車愛好家の私である。
しかし、世間には様式美などという美学が存在するそうな。本人は自転車に対して至って真面目であるが、そんな様式美などどこ吹く風。仲間内にお披露目したときも変人を見るような視線を感じたものだ。分類不可能な上記の写真の自転車。クロスバイクというのともちと違うし、かといってロードバイクか?というとそうでもない。どこにも売っていないような風貌の摩訶不思議な自転車。(・∀・)

この自転車の製作を思い立ったのは、ちょっと小ぶりな小径のチューブラータイヤが気になっていて、それを使って面白いことができそうな予感を感じたからである。

次々に部品を収集してはへんてこな自転車を作り出す私である。部屋の中はすでに自転車屋独特の臭気が満ち、とても一般住宅とは思えないような雰囲気に成り果てている。いやはや…。(^^)

ある日、羨望の的だったアンブロの650Cチューブラーリムを入手したときのこと。すぐにERDなどを測定し、ホィール組の算段である。ホィールサイズが小さく特殊なスポーク寸法になったが、どうやら無事に目的の寸法のスポークを入手でき、組み上がった。ハブはシマノの135mmを探し当て、それを使った。この小径ホィールは、寸法的には走ることは走るのであるが、若干BB下が下がってしまい、コーナーでクランクを勢い良く倒すと擦る危険性がある。(^^)

ま、普通に乗車している限りは問題ない。このへんてこりんな自転車であるが、数々輪行で走りに行った。真夏の炎天下の熊野市から海岸沿いのコースをたどる尾鷲行きにも付き合った。細身の高圧のチューブラーはそれは漕ぎ出しが軽く、加速がいい!

一度、この手の自転車に乗ってしまうと、いつも乗っているランドナーがもっさりと感じられて物足りない。

いっとき、通勤にも使っていて、トピークのサドルバッグとともに大いに活躍した。しかし、このパナソニックの26インチチューブラータイヤは摩耗が早く、すぐにパンクした。それで、今はお蔵入りしているところである。この26インチチューブラーはもっと活用されていい、と思うタイヤである。例えば、小柄な女性のスポルティーフ製作などにはうってつけではないだろうか。ただ、難点をいえば、タイヤの入手に難儀するということ。普通の自転車店にはまず売っていない。(・∀・)

それで、遠出するときはそれ相応の覚悟が必要である。ま、近所をポタリングしたりするだけの軽快車の製作などにもいいかもしれない。

早春の伊勢。サイクリストの集いのお誘いを受け、快諾して参加した。持参したのは、この一台である。しかし、剣峠で見事にパンク。暮れてくる伊勢神宮裏道で待てど暮せどやってこない私に業を煮やし、迎えに来た仲間はホィールを外し、今からタイヤ交換するという私を見て唖然。(・∀・)

その際、伝家の宝刀である宮田の両面接着テープを忘れてきたことに気づき、さて、どうするか? 若干リム側に残っている糊だけを頼りにチューブラーをなんとか嵌め、恐る恐る駅まで走ったのであった。あのときはご迷惑をおかけしました。orz

さて、この26インチチューブラーホィールは、車重の軽量化にも一役買っていて、持って軽く走って軽い、という理想の一台になったわけだ。

このホィールも大切にとってある。黄色タイヤくんの現在のフレームにピッタリで製作しているため、飽きてきたら、ホィールを交換して、ロードバイクもどきにも変身できるのである。

あなたも一台、様式美にとらわれないへんてこな自転車を作ってみてはいかがだろうか?
(=^・・^=)

コメント

匿名 さんのコメント…
実は、私もヘンテコな自転車が大好きです。
うちにあるMTBも、ちょっと前までは
DHバー付きのTT仕様になってました。

長さが180mmくらいあるトライアルバイク用のステムを購入し、
それを逆さまに装着して、
ハンドルの高さをロードバイク並みに下げてました。
このステムは本来、小径トライアルバイク(20インチ)の
ハンドル高さを上げるためパーツだったと思います。

そのお陰で、DHバーを握った時の後ろ姿は、
上半身が全く見えない状態だったようです。
(自分の後ろ姿を見られないのは残念でした。)

MTBでサイクリングコースを走っていると
次から次へとロードバイクに抜かれるので
悔しくなって、上記のようなヘンコテな自転車になりました。

DHバーを握らない時でも、前傾姿勢が厳しかったので、
ハンドルはフラットバーからプロムナードハンドルに変更しました。
あと、タイヤを細くするために
前輪にロードの700c完組ホイールを移植しました。
(後輪はエンド幅が合わないので、26インチのまま
25mm幅のタイヤにしました)

もう完全に滅茶苦茶な状態でしたが
そのお陰でサイクリングコースで
ロードバイクに抜かれる事はなくなりました。

極端な前傾姿勢(前荷重)でしたけど
フロントサスペンションが付いていたため
多少は誤魔化せていたようですが、
ある日、急ブレーキを掛けたら、そのまま前転してしまい
顔面を強打してしまいました。

また、サイクリングコースを高速走行する以外は
全く楽しめない自転車になってしまいましたので
今は、DHバーを外し、ドロップハンドル化して
135mmエンドの手組ホイールで後輪も700c化した普通(?)の
自転車になりました。

ところで、クロノF20も廃版(在庫限り)になってしまったみたいです。
ネムシスは、まだ生き残っているようですが、
650cはクロノF20しかなかったはずですので
今となっては、貴重なホイールかも知れません。

こん@4040club
nonki さんの投稿…
へんてこな自転車。うーん、人とは違う何か、というのに惹かれます。
この愛車のホィールは650Cなんですが、今となっては貴重ですね。とうとう、アンブロも650Cに見切りを付けたようですね。不思議なことにパナレーサーの方は未だに26インチのチューブラを発売していますね。リムが無くなってるのに需要あるのだろうか?と疑問に思う今日この頃です。

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