Rエンド幅拡張路線の影響。

とどまるところを知らないRエンド幅の拡張路線。現在主流の130mmだが、ディスクブレーキの影響で、もっと拡張されそうである。必然的にリアセンターの長さが一定なら、Rエンド幅が広がれば広がるほど、左右のチェンステーとクランクとのクリアランスの逃げが厳しくなる。それにつれて、自然とクランクも変な形に変形を始めた。昔は直線のかっこいいデザインのクランクがいっぱいあったが、今は真ん中あたりで外側へ逃げをして曲げているようなデザインのクランクが主流になった。これにはMTBなどの部品の影響もあろうかと思うが、個人的に好きではない。

そうしたへんてこりんな曲がり方をしているクランクの中からまだましだと言えるものを探していたら、サンエクシードの5ピンクランクに行き当たった。現在二台に使用中。

昔ながらの5ピン止めという形式に好感が持てる。これにはヒトデのような形の別売りのアダプターもあって、それを付けるとPCD110や130mmのリングが合うようだ。私は、110mmのを使用していて黄色タイヤくんに付けている。50x34Tである。

今日、悩むのは、こうしたRエンド幅拡張路線となってくると、自然とクランクだけではなく、Fメカも羽が大幅に広くなり、昔のTAやプロダイといったクランクには付けられなくなる。Rスプロケットが8段も9段もあるので、チェンの変動幅が大きくなり、自然とFメカも羽が広がってしまった格好である。ビンテージと呼ばれる部品を所有しているが、持って行き場がないのが悲しい現実なのである。それこそ、フレームオーダー時にこの前みたいにRエンド幅を120mmとかに指定しないと昔の規格の部品がそのまま使えない。

先ごろ、紹介した我が32Bの小旅行用ランドナーは、そうしたビンテージ部品を意識した仕様となっている。古風なコッタード式のBBを使ったりそれは昔のランドナーという作りである。しかし、これらビンテージ部品も長年死蔵しているうちにビンテージ化してしまったものであり、使ってやらないと部品も可哀想ということで、使用することにしたのである。

今後ランドナーを作る人たちに参考になればと思い、書いたが、今後長く乗る一台を検討中の方は、ホィールは700C、Rエンド幅は130mmとするのがいいかもしれない。ホィールは特に重要項目で、700cなら、リムなどの周辺部品の枯渇もないと思われる。タイヤも豊富に種類があっていい。私もクラブモデルは700x26cである。

また、凝る人なら、700cならチューブラーも同経なので、そのままホィール交換して使えるというメリットもある。チューブラーリムはめっきり種類が少なくなってしまったが、まだアンブロあたりからチューブラーリムが出ているようだ。今、買い時かもしれない。

部品について考えるうち、デザインよりも永続性が大事なことでは?と思った次第である。
(=^・・^=)

コメント

匿名 さんのコメント…
最近のFDは剛性確保のためか、プレートに凸凹の折り目が付いており、
フロントをアウターにシフトした際に、FDのプレートとクランクアームが
干渉してしまう事があるようです。
クランクが真ん中あたりから外側に変形しているのは、
そのためかも知れません。
昔のFDは折り目のない平らなプレートでしたので
直線的なクランクアームでも
FDとクランクアームの干渉は無かったのだと思います。

「直線的なクランクをつける時は、FD-R440がオススメです。」
と書かれたブログもありましたけど、既に廃版となっているため
中古部品で探すしかなさそうです。

私のMTBには、ロード用のクランク(ダブル用)が付いてますが
クランクアームとチェーンステーの干渉はありません。
(推奨BB軸長より短い軸を試したら、流石に干渉しましたけど・・・)
クランクアームよりも、むしろチェーンリングがチェーンステーと
干渉してしまうので、38/24Tというギア構成になりました。

1つ問題なのは、MTBのFDはプレートの折り目の凹凸が大きいので
フロントをアウターにすると、クランクアームとFDのプレートが干渉します。
干渉しないようにすると、今度はFDとチェーンが擦れるため
両者をバランス良く調整するのが厄介です。
ロード用のFDは、MTB用に比べてプレートの凸凹が小さいので
試してみる価値はありそうですが、38Tのチェーンリングと
上手くマッチするかは分かりません。

私の印象としては、
FDのプレートに凸凹の折り目が付いている事が、
「諸悪の根元」のように思えてなりません。

写真で見ると、カンパのFDは、比較的、プレートが平らな感じです。
カンパは、シマノに比べてFDの変速性能が劣ると言われてますが、
変速性能を犠牲にしてでも、FDの凸凹を無くしたかったのかも知れません。
カンパの実物を見た訳ではありませんが、直線的なクランクを付けるなら
カンパのFDの方が、クランクと干渉する確率が低そうに見えます。

こん@4040club
nonki さんの投稿…
確かに最近のFメカはプレートの凹凸が激しいですね。昔みたいなのっぺりとしたFメカはもう発売されないのでしょうか。私の場合ですが、Fメカは、マイクロシフトのR539でクランクはサンエクシードの5ピンです。ぎりぎり、アウターにしても干渉せず使えています。しかし、調整がシビアでちょっとでもアウターよりに寄せると擦ってしまいます。

ま、Fメカの調整の場合は、本体の角度を若干ずらしたりしても干渉問題はちょっと緩和するので、やれないことはないです。

カンパのFメカはまだ試したことがないですね。私の場合、インナーに小さなリングを使う傾向があるため、キャパシティが20Tくらいは欲しいところです。

まあ、今の所、現行品のパーツ同士ならなんとか組み付けできているので、よしとしています。これにビンテージを絡ませると無理となります。どうしてもビンテージにこだわりのある方はオーダー時にドライブトレイン全体の構成を考えてオーダーするしかないのかな、と思いました。

このご時世、もう昔のような直線デザインのクランクが発売される気配はないですね。残念ですが、Rエンド幅が広がる一方なので…。
(=^・・^=)
匿名 さんのコメント…
MTBは、本来26インチでしたが
今や29er、650Bが主流になってしまいました。
29erというのは700cと同じですので
700cが不滅というのは間違いなさそうです。

私のMTBも26インチから700cに変更しました。
Vブレーキと干渉するため大幅なタイヤ径の変更は出来ず、
MTBなのに700x23cを履いてます。
ディスクブレーキ化すれば、650x47Bくらいは履けそうです。
MTBだとチューブレスが主流のようですが、
一部、チューブラーもあるみたいです。

私はクリンチャーの経験しかありませんけど
チューブラーだとパンクしても走れると聞きましたが
本当でしょうか?

その場合は、もちろん、ゆっくり走る事が前提になりますが
(カーボンリムだと無理?)
パンクしたまま走行できるなら、すごく魅力を感じます。

こん@4040club
nonki さんの投稿…
私のランドナーは26インチのクリンチャーでして、今やリムは貴重です。MTBは大部分がディスクブレーキ化してしまったため。

さて、チューブラータイヤですが、パンクすると交換となりますが、もし、スペアを使い切ってしまったら…。私の場合、まだスペアまで使い切ったことはないのですが、アルミリムの場合ですと、しばらくだましだまし空気を入れながらでゆっくり走行で、最寄り駅まで走れます。ただし、段差などには細心の注意を払わないとリム打ちしたらアウトです。帰還率でいうと実はチューブラーはタフかもしれません。接着でしっかりとリムにくっついているため、空気が抜けても容易には外れません。実際、スペアに付け替えるのに剥がすのが大変なくらいです。

それと完全にチューブが包まれているため、かなり高圧にしてもバーストしにくいというのもありますね。とくにリムブレーキの場合は摩擦熱でリムがかなり高熱になりますが、チューブラーだとクリンチャーよりは安心ですかね。

通常走行ならどちらも問題ないのですが、長い峠の下りなどではリムブレーキの場合、かなりリムが高熱になってしまいます。その場合、バーストしにくいのかな、と思っています。まだチューブラーでパンク意外でバーストしたことはありません。

不思議なことにチューブラータイヤはクロカン用も含めて豊富に提供されているのに、肝心のリムがあまりない、というのが不思議という現象ですね。
匿名 さんのコメント…
アルミで頑丈なリムと言えば、
パリ・ルーベで有名なネムシスでしょうか?
その他は、マビック、キンリン、ヴェロシティくらいしか
思い当たりません。
完組のアルミリム(チューブラー)は絶滅したかと思われます。
競輪用(ブレーキ無し)であれば、アラヤのリムと
カンパニョーロの完組が有ったと思いますが
街乗りに使うのは、自己責任かも知れません。。。

神奈川県は、結構な確率でスポーツ自転車店に遭遇しますので
パンクしたまま走行できるのは魅力的です。
(と言っても最近は廃業する店が増えた感じはします)

エンド幅135mmの700c完組ホイール(リムブレーキ)が存在しないので
リアは手組ホイールを通販で購入しましたが
スポークが細い(2.0-1.5-2.0)のに24本しかないためリムが振れてます。
しかもアルミニップルです。(涙)
何軒かの自転車屋に相談しましたが、
調整は不可能(スポークが伸びてしまう)と言われました。

前輪は、700c完組ホイールを履いてますが
今のところ、リムの振れはありません。意外と優秀です。

次回は、ネムシス(32穴)+太いスポーク(2.0)+真鍮ニップル
の鉄下駄チューブラーにしようかと思ってます。
それでもチューブラーだったら、
走りは軽くなるのかも知れませんが・・・?


こん@4040club
nonki さんの投稿…
今は完組ホィール全盛時代ですので、かえって手組の良さがわかります。まず、スポーク本数ですが、私は、最低でも32本にしています。ツーリング用途なので、荷物を積載する関係で、少ない本数のスポークだとすぐに振れが出てしまいますので。

ネムシスは最後の砦ですね。あのリムは素晴らしい。ただし、お値段もそれなりにしますね。しかし、私も次回はネムシスで組みたいものです。あと、チューブラーだとマビックのGP4が良かったですね。今はもうありませんが。

こうも簡単に一斉を風靡したチューブラーが消えていくとは思いませんでした。昔のツール・ド・フランスなどでは、まず、全員がチューブラーでしたからね。

あと、チューブラーの接着方法ですが、私はリムテープ派です。宮田の専用品を使っています。あれはよくできていて、熱にも強く、接着も強力です。それでいて、剥がすとき、リム側にあまりテープが残りません。なので、次回新品を巻くときに重宝します。

一度やればわかりますが、チューブラーの交換はクリンチャーのそれよりも簡単だと感じます。あくまでリムテープを使った場合ですが。

昔は、カーペット用の両面テープで代用していたこともありました。(^^)

結構使えましたが、今はきちんと専用品を使っています。確か、3Mかどっかが特許を持っていて、開発されていると思います。

リアエンド幅135mmは手組みの真骨頂でしょう。ぜひ、ホィールを自身で組んでみてくださいな。きっと満足いくと思いますよ。それにメンテナンスのコツも簡単にわかりますから。
匿名 さんのコメント…
今後は、手組のできる店屋が減るかも知れないので
今のうちに組み方を習っておいたほうが良さそうですね。
razziさんがご近所なら弟子入りしたいです・・・

アウターが38Tなので(ロードのインナー相当)
スプロケを10Tにしたいのですが
フリーハブを、どうするか思案中です。

トータルバランスでは、シマノだと思いますが
10T対応で、135mm+QRの規格はありません。

シマノ以外のハブだと、素性の知れない物(中国製?)、
または高級品(米国製)しか見当たりません。

シマノで135mm+QRは、旧型(残念ながら10T非対応)の
XTR, XTが、そのまま継続販売という状況です。
(いつ廃版になってもオカシクない)

逆に言うと、これが135mm+QRの
最終完成形とも言えそうです。
とりあえず、1個、買っておいた方が
良いのかも知れませんけど。。。

こん@4040club
nonki さんの投稿…
いえいえ、私もホィール組は素人ですよ。サイメンのホィール組の達人のDVDで覚えました。ほとんどスポーク長算出がキモでした。ここさえ間違わなければ、なんとかなりますよ。間違えても、またばらして組み直せばやり直しが利きますから。ただし、スポーク長算出を間違ってしまうと、もうアウトです。要注意。スポーク長誤差の許容範囲は1mmとのことでした。(^^)

あと、シマノの135mmの10T対応のQRハブですが、小径車用のカプレオとかどうでしょうか?あれ、確かOLDが135mmだったような気がするのですが。それに9Tのスプロケが使えたのかな、と思います。まあ、互換性とかいろいろあるので、無理かもしれませんが、私は、すべて吉貝のフリクションのWレバーを使っているので、ほとんどスプロケなどの互換性を気にすることなく、組み合わせできてます。
匿名 さんのコメント…
カプレオは専用ハブと専用スプロケの
組合せとなっているため
潰しが利かないのは不安かも知れません。
(選択肢が1つしかない)

しかもカプレオは、廃版になったのか、
廃版になりそうなのか
最近、売り物が見当たらず、
一層、心細くなります。

競輪用パーツのように、モデルチェンジしないで
ずっと作り続けてくれると安心なのですが。。。

10Tのスプロケでは、
スラムのXDR規格が主導権を握りそうですので
もっと安価に普及してくれる事を
密かに期待してます。

こん@4040
nonki さんの投稿…
そうですか。カプレオも廃版になりそうなのかな?
シマノはとにかくモデルチェンジの流れが早すぎます。毎年、サイクルモードの時期になるとせっせと新作を発表するし…。自転車なんて基本構造が変わらない限り、そうそう革新的な機構なんて出てこないのだし、そこそこ、安定供給してくれる方が部品の流通在庫を考えてもありがたいのですが。
昔のシマノは今では信じられないことかも知れませんが、いっときツーリングコンポを作っていた時期もありました。デォーレがそれで、雑誌の表紙なんかに登場もしていました。
今はもうロードバイク全盛なので、ツーリングパーツが発表される可能性はないでしょうけど。(^^)
吉貝、サンエクシード、スギノあたりに期待するしかなさそうですが…。
後、台湾の新興企業は期待感大です。グランボア経由でツーリング系のパーツを供給してくれています。例えば、6速用のカセットスプロケとか。
こういうのを今はコツコツと集めています。
匿名 さんのコメント…
シマノからGRXというグレードが出ましたけど
これがツーリングに転用できそうな感じがします。
48/31Tのクランクはロードバイクでも重宝しそうです。

ただし、私は四角テーパーのクランクが好きですので
GRXを買うことはないと思います。。。

最近はヘッドパーツの交換を考えてます。

サスペンションフォークがヘタってきたので
オーバーホールというよりは
(古過ぎてオーバーホールの部品が無いと思います。)
リジッドフォークに交換したいのですが、
そのついでにヘッドパーツも交換したいと思ってます。

モデルチェンジせず、部品供給も絶えず、末長く使えるものが理想です。
サイズが1インチだったら、迷わず、DuraAce(競輪用)にしますが
残念ながら、私の自転車は1-1/8インチサイズです。

1インチのヘッドパーツの選択肢は無くなりつつありますが、
最近は1-1/2インチのハイブリッドが登場したため、
純粋な1-1/8インチの選択肢も徐々に無くなっていく予感がしてます。

というか、1-1/8インチのリジッドフォークも
徐々に消えている気配がしてます。
(少なくとも、1-1/8のNewパーツは登場してません)

こん@4040
nonki さんの投稿…
GRX、楽しみなコンポですね。ギア比もちょうどいいし。ただし、わたしもこんさんと同じで四角テーパーが好きです。ですので、登場機会はないかな、と思いますが、選択肢が広がるのはいいことですね。

さて、ヘッドパーツですが、1-1/8規格はだんだんと無くなっていくのでしょうか。1インチも競輪が健在なので、まだ製造され続けておりますが、ランドナーなどに使うマイクロアジャスター付きのものは無くなりつつあるような気がします。MA60ただ一つかな?
しかし、グランボアで、これも台湾あたりで作ってもらっているようで、いざとなれば、代替が効きます。

輪行用ヘッド小物は必需品なので、買い置きしておこうか、とか考えています。

人気の投稿