今、ジャズが注目されているような。

 毎朝、出勤前にNHKの朝ドラのカムカムエブリバディを見るのが日課になった。(・∀・)

朝ドラというのは連続ドラマで一旦見ると、続きが気になってしょうがない。

今回の朝ドラの劇中に流れる往年のジャズが懐かしい。と言っても1965年生まれの私にとっては、郷愁をそそるほどではない。私の青春時代にはすでにロックやポップスの時代になっていたからである。

音楽の流行り廃りを見ていると、自転車の進化と共通するような感じで面白い気がするのである。例えば、トラディショナルなジャズとなると、自転車で言うと英国あたりのクラブモデルかな、と思ったり。

もう少し時代が進んでモダンジャズの時代になると自転車でいうところのランドナーなどになるのか?とか妄想は果てしなく続くのであった。

結局、60年代後半から、ジャズシーンは大きく展開することになる。ちょうど、朝ドラの錠一郎がトランペットを吹いていた頃というのは、まだ、伝統的なジャズ形式であって、その後に来るフリージャズやエレクトリックなジャズの前のジャズらしいいい雰囲気の時代である。

私は、ジャズが音楽のメインストリートだった時代より後半に生まれているため、ビートルズに代表されるロックやポップスの音楽世代である。しかし、ラジオから流れるジャズにしびれ、ついには所有しているほとんどのアルバムがモダンジャズという塩梅になった。

特に40年代や50年代のジャズアルバムはお宝である。私が絶対的に支持する理由は、この頃の録音形式である。この頃は、スタジオにジャズメンを集め、一気にテープを回して録った。一発録音なのである。代表的なのが、マイルスデイビスのマラソンセッションなどのシリーズのアルバムがそう。

この頃のマイルスは毎夜、クラブに出演していたレギュラーメンバーで揃え、ほとんどのテイクを一発で済ませたという伝説が残っているらしい。

音楽の歴史の上で革命児はやはりビートルズになるかと思う。彼らは最近、伝説の社屋で開催したルーフトップ・コンサートの全貌が公開され、解散間近のビートルズの火花を散らすような裏側が知れるところとなった。

ビートルズもデビュー当時は、コンサート中心の活動で、人気を不動のものにしたが、後半はほとんどコンサートを開かず、というか、あまりに複雑な楽曲になっていったため、ライブでの再現が不可能になったのかな、と思う。

中期以降のビートルズは、当時のマルチトラックレコーダーをフル活用して、あらゆる音響的コラージュを試みた。コレ以降、スタジオ録音には、エンジニアが深く関わるようになり、ミュージシャンと共にアルバムを制作するようになっていった。

今の音楽アルバムはどれもほとんど高度に編集された結果の作品である。昔は、一発録音が主流だったため、裏テイクという正式にはアルバム収録されなかった作品が、CD化などの際に日の目を見て、一気に収録されているということが多くなり、ジャズ好きの私は小躍りして喜んでいるのであった。

チャーリー・パーカーや、ジョン・コルトレーンなどと言ったジャイアンツの残した作品にも多くの裏テイクが残されており、聴き比べるとアドリブの微妙な違いがわかってますますおもしろいのである。

今回は、お給料も入ったので、久しぶりにCDを買った。買ったのは、日野皓正のalone,alone and aloneである。タイトル曲が最高なのはもう知れたことだが、この作品が日野皓正の出世作となったことは有名である。

以外にもこの超有名盤を今まで所有していなかった。しかし、無事我がコレクションに加わったのである。早速、エンコードしておこう。

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