自転車の工具への熱い想い…。

 私は昔から、自転車にまつわる工具が大好きでした。今も夢中です。集めた工具の数は多く、工具箱は5つ分にもなります。

自転車というのは、単純な機構の道具なのですが、意外と整備するための工具類は種類が非常に多く、近年でもその種類は増え続けています。

多くのメーカーが独自の規格を出すため、その都度、専用の工具が必要になってくるのです。一つ一つの工具を手に取ると、そのでき具合に感心するのです。

専用の目的に特化されていて、形も非常にユニークですね。フレームの各部を切削する工具なんて、触っていると惚れ惚れします。とてもカッコいい形をしています。BBの断面を切削するためのフェイシング工具とか、ネジ部をさらうためのタッピング工具とか。

専用であるが所以、形も特化しています。他にはお気に入りはVARの今はなき、コッターピンの圧入と離脱の工具です。コッターピンプレスといいます。カタログ番号は#07だったかな。

昔の80年代のカタログに載っています。これももちろん、所有していますが、柄の部分が50cmほどもある大型の工具でして、これを購入したときは代理店から、ショーへの招待状が届いたな。(゚∀゚)

私を業者と勘違いしたのでしょうね。きっと。めったにこういう特殊な工具を高額ながらも買う人はいないと見えて、てっきり私のことを自転車屋だと勘違いしたのでしょう。

これも時々メンテナンスしながら、今も後生大事に使用しています。今は、コッターピンを使用した自転車は一台になりましたが、輪友から昔、どうしても抜けないコッターピンを抜いてくれ、と依頼を受けて、はるばると持参した経緯もありました。

コッターピンが一気に抜けたときのカクンッという感触が今も忘れられません。

泥除けを付けていた頃は、泥除けにまつわる工具も重宝していました。泥除けパンチというのがそれで、私は宝山のものを持っています。これは、だるまネジをつけるための穴を泥除けに開けたり、フレームに止めるための穴を開けたりするための専用工具でして、泥除けのカーブに沿うように形も特化しています。

泥除けの取り付けにはなくてはならない工具ですね。これをドリルでやろうとするととても手間がかかり、泥除けの取り付けに四苦八苦するハメになります。

こうしたちょっとした便利な工具というのが自転車にはたくさんあって、私は虜になっているのです。世界中に私と同じような愛好家が居るのかどうか…。いや、きっと居るだろうな、とは思いますよ。

実にebayで中古のVAR工具などを見ると結構な数の入札がありますから。(゚∀゚)

私は、全て今現在持っている自転車は古風な1インチのクロモリ車ばかりなんです。ですから、昔のVARカタログに載っているような工具が重要です。

今でも探せばあるのですが、数は少なくなりました。今は、オーバーサイズとか、もっと太い径のヘッドチューブというのもあり、上下でワンの径が異径なものもあって、専用工具も大変なことになっています。まさか、ショップじゃないので、全てに対応する気はありません。あくまでも1インチを基本とした、自分の自転車たちのための工具ですから。

寒いし、時間もないしでライドできない日は、こうして自転車部屋で、工具を愛でているわけでした。

収集している工具は、VAR、Park Tools、Cyclus Tools、宝山、などなど。他にはweraの六角レンチとか、こだわりのコレクションであります。

どの工具も特徴があり、よく考えられていますね。

手に取るといい工具というのはすぐわかります。

今は、工具箱に雑多に放り込んでいるだけなので、必要なときにすぐ取り出せない、というもどかしさがありますね。壁面にハンガーボードを取り付けて、ぶら下げるというのが理想なのですが、大地震が来たら、悲惨です。

だから、踏み切れずにいるのです。

工具に圧殺された、なんて洒落にもなりません。('A`)

私の部屋はこのような感じで、ショップのような感じです。あらゆる整備作業をやってきましたから。

でも、まだ持っていない工具もあるのですね。それらを欲しいな、とは思います。博物館的なものとしては超有名な、カンパの大工具セットがありますね。

少年時代、超憧れでした。今はもう廃番となりましたが、中古でオークションでも出回っているみたい。これは、よくできた工具セットで、最高潮だった頃のカンパの意地を見せつけられますね。

自社の高級ブランドの部品をこう組み付けてくれ、というこだわり。

さすがカンパです。一方のシマノは工具も出していますが、ここまでのこだわりはないようですね。

ま、私はどちらかというとVARが好きかな。フランス製ですね。

以前、ここの右ハンガーワンまわしのサイズ違いのコマを買うために、はるばるドイツのショップとやりとりした思い出が蘇ります。googleの翻訳を使ってドイツ語に訳し、それをショップへ送って買いました。

だいぶ手元に来るまで日数がかかりましたが、すべてコマは揃いました。至極満足です。

これは、ストロングライトの古い右ワンを組み付けるために必要でして、入手しました。

さすがVAR。手に取るとその重量感に圧倒されます。

こうした工具類を使って、フル整備というかバラ完を楽しんでいます。スポーク一本一本から手組して、ホィールを組むというのは実に楽しい作業です。

以前も書きましたが、垂涎の工具というのがありまして、それがKOWAから出ているスポークカッターです。必要な寸法のスポークをその場ですぐ作り出せる魔法の工具。

これさえあれば、どんな部品の組み合わせのホィールだろうと組めますね。もちろん、小径車なら必須でしょう。

長文になりましたが、工具にまつわるお話はこの辺で…。

(=^・・^=)

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