パスハンター。その続きのお話…。

 パスハンターという車種は日本発祥ですね。起源は詳しくはわかりませんが、私の知る限りでは、神田にあったアルプスがクライマーと言う車種を発表して、パスハンティングのことを記したのが最初かな?と記憶しております。

カタログには詳細に峠越えのことが書かれていて、今でも私のバイブルです。

以下、アルプスのカタログより抜粋してお届けします。↓

パスハンティングとは?

日本は四季の変化に富む山国であることはご承知の通りです。景色のよいサイクリングに適したコースには必ずといってよい程「峠」があり、これを上り、そして下る醍醐味は、また格別です。現在日本で行われているサイクル・ツーリングのほとんどが「峠越え(パスハンティング)」だといっても過言ではありません。

 パスハンティングがこれ程日本で盛んに行われるようになったのには、いくつかの要素が考えられます。第一に、日本が山国であるという地形的な条件があげられます。主要都市、主要幹線道路は海岸に沿って発達していますが、こうした道路は交通量も多く、決して走りやすい環境とはいえません。従ってツーリングに適したコースはどうしてもアップダウンのある内陸部が多くなります。

第二に、一つのコースの中に変化があって楽しいということがあげられます。のんびりと走る比較的平坦なアプローチ、峠へと向かって曲がりくねる息をつくような上り、ぱっと開ける峠からの景観、そしてダイナミックな下り。こうした変化を峠を中心にしたコースの中に盛り込むことが出来ます。

第三に「峠」そのものの持つ人間味のある魅力、日本的な趣があります。古い峠道や道祖神など昔の人がたどった道にはその重みが感じられます。また、コースの中に苦しいところがあればある程、後で思う感慨はなおさらです。

 こうした事が多くのサイクリストをパスハンティングのとりこにし、また多くの人を峠へと誘うのでしょう。

アルプスのクライマーという車種のことについて書くと、まず、三種類のバリエーションがありました。グレード別というか、一番安価だったのが、クライマーです。そしてその次がエクセルクライマー、そして、最高級グレードのスーパークライマーです。

フレームに使用されているパイプはそれぞれ、クロモリですが、クライマーが石渡(現カイセイ)の022、エクセルクライマーが石渡019、そしてスーパークライマーが石渡017でした。

私もご多分にもれず、真似してオーダーした一台を持っていたのです。それは石渡017で組んでいました。しかし、指で強く押さえるとたわむくらいの薄肉のパイプで、おおよそ、ツーリング向きではないですね。

岩などにぶつけるとすぐ凹みますから。それにFメカのバンドを強く締めすぎてもだめ。凹みます。こんな具合ですから、薄肉のパイプを使うのは私は今はオススメではありません。

今なら、もっと安く、軽量車が手に入ります。

私が強くオススメするのは、コーダーブルームのレイル700SLです。これは軽い!最大サイズの480mmでさえ、9kgを切っていますから、ちょっと手を入れると7kg台も夢ではありません。

それによく効くVブレーキ装着で、フォークはカーボンです。シートポストもカーボン製。

最初からこれを買えばいいのではないでしょうか?余分なカスタム費用や工具購入費用を差し引いてもお買い得だな、と感じます。

元来、アルプスの提唱しているパスハンターという車種は、峠のルート次第で、担ぎやすいフラットバーに容易に変更可能なよう、割入りのアウターカップが付いていました。これも重要な仕様ですね。

それと泣かせるのが、マッドガードです。クライマー型という平坦な泥づまりのしにくいパスハン仕様のマッドガードでした。それもワンタッチで脱着が可能なように工夫されていましたね。

今も手元にあるアルプスのカタログを見ては懐かしく感じております。

時々、オークションにもクライマーが出品されているようなので、興味のある方はどうぞ!

(=^・・^=)

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