パスハンターについて…。

 私など、自転車歴がもうすぐ50年になろうとしています。Σ(゚Д゚;)ギクッ

早いものです。昔はグラベルロードなんて車種なかったな。というかグラベルという名前で未舗装の道路を呼ばず、ダートと呼んでいましたっけ。

そう、私の手元に貴重な神田のアルプスの最終カタログがあります。オーダーしようとして閉店に間に合わず、カタログだけでもと手に入れた逸品。もちろん、今では十分にお宝です。店主の峠へのこだわりが感じられ、非常に感化されたものです。

このカタログにずばり、パスハンターとは?というのが定義されています。

なぜ、こんなことを書くかというと、早朝より、私がいつも楽しんで見ているyoutuberのIkeda Recordsに日本発祥スタイル"パスハンター"って何?【新・パスハンターへの道 No.1】というのが偶然目に入って、見入っておったわけです。(゚∀゚)

若者がパスハンターという車種に興味を持ってくれて嬉しい限りですね。(^^)

パスハンターと自分では特に意識したことはないのですが、アルプスのクライマーにすっかり感化されていた私は、自然とクライマーの真似をするようになりました。実際、真似してアッセンブルしてみると、これがすこぶる日本の地形にマッチしていて乗りやすい。

以来、チェンホィールはTAの44x26Tというのが絶対条件でした。最近は、シングルギアが手に入るようになったので、フロントシングルで十分だと思いますが。

パスハンという語が流行ったのは今から50年ほど前かと記憶しています。当時は熱烈なNC誌の読者でした。当然、山岳サイクリングというのが中心的な話題で、夜行で輪行で行って、早朝から峠を攻める、ってなスタイルに憧れたものです。

このアルプスのクライマーは名前の通り、峠を越えるための専用設計の自転車ということになります。フレームもわずかにスローピングで前上がり。峠のつづら折りでハンドルをふらつかせないためにフロントバッグを使わず、サドルバッグで乗るスタイル。

リアには専用設計のパスハンキャリアなるものまでありました。当時、私は通販で買って持っていました。今はもうどっかいってありません。(;_;)

担ぎに邪魔にならないようにポンプはシートチューブ後方に付けられています。一番重要なのは、担ぎや登りが楽になるようにできるだけ、車重を軽くするという発想。

最高級グレードのアルプススーパークライマーは重量で当時驚愕の9キロ台でした。(・・;)

値段も相当高かったと記憶していますが、これが展示会場にさらっと展示されていたのは、びっくりしましたね。

欲しくて欲しくて夢遊病者のようにずっと夢見続けていたのですが、資金が貯まる前にアルプスは閉業してしまい、手に入らず。カタログだけ持っていると言う状態です。

ま、現代版のパスハンターを私が作るなら、フレームはどうするかな?クロモリでWレバーでオーダーするかな。1インチのフォーク抜き輪行ができるように…。( ̄ー ̄)ニヤリ

今どきWレバーですか?って言われると思うけど、ハンドル周りに変速ワイヤーがごチャ着くのが嫌ですわ。でも電動化はもっと手に負えないので、嫌! 結果、古来のWレバーが一番シンプルでメンテも楽ということに。

結局、泥除けが要るか要らないか、ですが、すぐ取り外せる工夫を泥除けに加工しておけば、あってもいいとは思います。このへんはもう好みの問題なので、深入りはしません。

アルプスには輪行のためのだるまネジや、ステーの加工などもあって、本当に魅了されておりました。

だるまネジにQRシャフトのコイルばねを挟み込み、ステーにくぼみを掘って、そこへぱちんとはめ込むだけというスタイルです。すぐ取り外せますね。これもいつか実験してみようかと思っています。

こうした心憎いばかりの加工や改造が随所に見られるのがクライマーという車種なのです。

私なら、タイヤは軽量で種類も多いチューブラーにするかな。クロカンのタイヤを使うと面白いと思いますよ。

スペアタイヤは丸めてシートチューブとトップチューブの間にタイラップで止めて担ぐときの肩当てにするのです。

いいでしょ、このアイデア。(^^)

フロントギアはシングルで40Tくらいかな。リアはローが36Tほどあればいい。

一対一なくてもいいですよ。しんどければ、軽く押し歩きする。これがいい。

風や鳥のさえずりを聴きながらポクポクと押していく。本当に好きです。こういうスタイル。

私が行くフィールドですが、登山道までは入りません。登山者との摩擦を避けるためです。せいぜい、林道くらいかな。

だから、今まで書いたような仕様の自転車をオーダーすればイイ。ま、フレームだけオーダーでバラ完でいいかと思いますがね。

(=^・・^=)


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