中古部品の魅力について

私は、よくヤフオクやebayを利用している。もちろん、はるか昔に売られていた垂涎の部品を求めて徘徊するわけだ。それで、見つけたら、懐具合と交渉し、よければ落札してきた。はるばると届いた部品をまずはじっくりと机に座って眺めまわる。

例えば、スギノのプロダイコッタードクランク。
前持ち主が抜き取りに苦労したのか、激しく殴打した跡が残っている。痛々しい傷は幾多の持ち主を経てきたのか、歴史を感じさせる。

私は、ビンテージ品も好きだが、そのまま保管して痛むのを恐れて組付けもしない、というのは感心しない主義である。積極的に組み付けて実走してこそ、部品に生命が与えられると信じている。部品は眺めるためにあるのではない!

それで、ビンテージ品も組み付けられるとなれば、積極的に活用している。32Bのホィールを持つ週末旅行用として制作したランドナーにはサンツアーのBLが前後セットで付けている。もうはるか昔のビンテージ品だが、今でも快調に動く。リアがまだ5段だった頃の可愛らしい作品。大阪の国際見本市に高校生の頃、遠足で行って以来、その魅力にハマり、長年探してきた。こうして、今、組み付けて乗っている。あの頃は、無謀にも、サンツアーブースのお兄さんに無理を言ってサンツアーのステッカーを何点かもらってきたな。悪いことをした。

しかし、サンツアーのステッカーは当時、相当かっこよかったな。(^^)

収集してきた部品も工具もいつの間にか、40年近く時が経ってしまい、ビンテージ品となり果ててしまった。

こうしたビンテージ品を手に取るたびに遠い昔の青春時代を懐かしく思うのである。

カタログにキャンピング車だとか、ランドナーだとかが大々的に載っていたあの時代。戻れるものなら戻りたいが、もうそれも叶わない。フランス部品の大方は無くなり、今は、イタリアのカンパさえも雲行きが怪しいような時代である。

もうフルカンパの完成車も見かけることはないだろうな。

今宵も懐かしい部品を求めて、ネットの世界を徘徊する私なのであった。
(=^・・^=)

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