なかなか走れないR371の最深部。

R371は大阪府河内長野市から和歌山県の串本町に至る国道である。その国道371号の最深部といえる秘境地帯を一度自転車でサイクリングしたいと長年思っているが、なかなかアプローチが遠すぎて未だ実現していない。

 まず、起点は紀伊田辺駅あたりになるかと思うが、ここへ至るには、鮎川あたりから山越えで入って激坂をいくつも乗り越えて行く必要がある。まず、この最初の難関でヘタレな私はもうアウトである。更に合川ダムから入って木守あたりに出るようになると山間部はいよいよ険しくなってきて、上りの連続。最後のR371号は途中途切れていて古座川町平井へ抜けるには、林道を経由しないといけない。この林道も舗装されているようなので、まずは安心だが、距離が相当長いうえ、商店や人家がまったくない。

熊の出没も噂される秘境地帯である。今から20年くらい前に一度、ジムニーでここを越えたことがあったが、落石だらけの酷い道でそれはそれは大変だった。V字に切り込む谷は深く、落ちたらまず命はない。時々ガードレールの無い区間もあったな。

ずっと、この秘境地帯を走りたくて、地図を見たりしている。最近は、一般の国道や県道には興味がなく、こうした人の全くいないような区間を好んで探し回っている。

国道371号はちょうど紀伊半島を縦断する格好になっていて、いつか全線走破したいと思うコースである。
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