知人から、コッタードのクランクを抜いてくれないかとw…。

今日もお仕事でした。
やれやれと帰り際、iPhoneを見ますと、知人からメールが…。
なんでも、古いプジョーのコッタードクランクを抜いて欲しいのだとかw…。(・∀・)

オイラも散々レストアやってました。
レストアというのは、古い自転車を分解して、グリスアップなどして、また再構成するって一連の作業になるのですが、一番難儀するのが、取り外せない箇所に遭遇した場合です。

自転車の場合、だいたい、新車なら、問題なく、全ての部品を手順通りに分解することができるのです。しかし、これが放ったらかしにされた錆びた、自転車だったりすると、とたんに難儀します。それと、古い車種の場合だと現行ではまず、聞いたこともないような部品がついていたりして、その部品の取り外しに情報収集することになります。

オイラが、一番難儀したのは、シートピラー。これは、アルミ製のものが多く、フレームは普通に鉄です。これが、古くなると固着して、ボルトをゆるめても簡単には、回らないということになります。外す方法が検討もつかないのです。しかし、これを外さないことには、売り物にもなりません。仕方なく、ピラーを一本捨てる覚悟で、シートピラーの後方部分の割りが入ったところに金ノコなどをあてがい、スリットを儲けて、プライヤーでエイヤッと閉めて、径を縮めて抜き取ると…。

こういう作戦になります。
 が、この割りを入れる作業が超慎重を期す作業でありまして、下手をすると鉄のフレームに傷を負わせて一巻の終わりとなるわけw…。

次に取り外し難儀なのが、今回相談案件にあったコッタードクランクの抜き取りです。これはコッターピンというささがきのような鋼鉄のピンがクランクに打ち込んであり、そのボルトを緩めるのですが、これが、クランクを加重して踏むごとに閉まっていく悪魔のような構図のため、長年踏み込まれたクランクは容易には抜けません。

それで、今回、知人から、このコッターピンを抜いてくれないか?という相談が来た次第。
むろん、受けました。

オイラには、天下御免のVAR#07cotter pin pressという大型専用工具を持参しており、これを持ってして、今まで抜けなかったコッターピンはひとつもありません。
全長約50cmにも及ぶこの工具の前にはこやつも風前の灯火でしょうなw…。

昔から、町の自転車屋のオヤジはどうしてたか、というと、コッターピンにはダブルハンマーという手法で、銅などのやわらかいハンマーをまず、ピンのネジ部分にあてがい、その上に鋼鉄のハンマーを乗せてその上からさらに別のハンマーで叩くという野蛮な手法がまかり通っていたわけ。

しかし、精密なチェンホィールをぶっ叩くという手法はどうみても野蛮。軸がちょっとでも狂うと回転が狂ってしまい、走行に影響しますね。

ま、22日ごろでもおじゃまして、抜いてやろうか、と…。
この前、親知らずを抜歯したばかりで抜く作業に非常に意欲的な?オイラなのでしたw…。
(=^・・^=)

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