2014年ももうすぐ終わりだが、悲劇は繰り返される…。

アメリカ全土で黒人の怒りが爆発している。
発端は、白人警官が黒人少年を射殺した。少年は、武器を所持しておらず、正当性がないというのに射殺…。しかも陪審員は、警官を不起訴と…。
これに猛抗議して、アメリカ全土で黒人たちの暴動が起きている。

ビリー・ホリディは、かつて奇妙な果実という歌にして、静かにリンチされた黒人の悲劇を歌った。また、怒りの闘士、チャールズミンガスは、直立猿人というアルバムで、白人の差別主義者のファーバス知事を徹底的に抗議した。

一方の香港では、旺角で、民主派学生のバリケード封鎖を解除した際、多くの民主運動家らを逮捕していると…。

また、一方のアラビア半島シリアの一角では、イスラム国なる原理主義者の集団が異教徒を奴隷としているとか…。

今、世界史を総括として読んでいる。一番、興味あるのは、ローマ帝国史である。古代ローマ時代から、東西分裂、やがてキリスト教の布教となっていく様は、まさにドラマチックである。宗教的に興味はないが、どこの時代にも悲劇や苦難に耐えかねた人間が救いを求めるという方向はいっしょだ。ところどころ、北斗の拳2がよくこのローマ帝国をパクってるなwと思うと笑える。

もっと時代スケールを遡ると、人類史は、だいたい200万年とも300万年とも言われる。発生地は、東アフリカだという。そこから、当時、陸続きだった大陸を放浪して、全世界へと人類が広がっていったわけである。これは、今の人類のDNAの調査からも明らかであり、そういう視点で捉えると、アラブ人もユダヤ人も中国人もアメリカの白人も黒人も皆、元は同じ人間であるということになる。

こう考えると、今起こっている様々な血なまぐさい争いは、非常に愚かであるといえる。

さらにもっと引いて生物史という視点で見ると、たったひとつの生命から進化しているという事実に行き当たるわけである。そう考えると、地球上の生命はすべて等価である、といえる。

さらにおもしろいのは、共生進化といって、生命同士が融合したりして、互いに助けあって、メリットを享受し合い、進化してきている、ということ。生存競争や自然淘汰ばかりでもないところが面白い。

さて、私の50年の歴史を振り返ると、争うくらいなら逃げる、これであるw…。
(=^・・^=)

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