シンセサイザーという楽器について…。

オイラが、高校生になろうとする頃、世の中の音楽シーンが大きな変貌をとげようとしていました。昔のドリフの8時だよ…、とかみてれば、わかるけど、70年台のその頃のバラエティーには、バックに専属のオーケストラを控え、アイドル歌手が前に出て、彼らがそのバック演奏を務める、ってのがスタイルでしたなw。

それが、やがて80年代になってくると、そうしたバックメンバーが消え、ピコピコサウンドというんですか、あのシンセサイザー独特の電子音がきらびやかに聴こえてきて、アイドルが歌う、ってスタイルが定着しました。イモ欽トリオなんてのもあったなw。

今日は、そうした、オイラの青春時代を彩ったシンセサイザーなる楽器に注目してみました。

まず、オイラが高校生の頃はシンセという楽器は、アナログしかなかったわけ。それもデカイ! YMOのライブでエンジニアの松武秀樹氏が操っているムーグの巨大なシンセはパッチコードだらけでマッドサイエンティストさながらの風貌でして、メカフェチのオイラの心を大いに刺激しました。こういうのがほしぃー!と叫んだりしましたが、当時の厨房のオイラにはとても買える値段ではなく、軽く数百万円はしただろうと思います。それが、ローランドという日本メーカーが一気にプライスダウンして、ローランドSystem100Mなる巨大なアナログ・シンセモジュール群を発表したのです。

これは、大いに欲しいシンセでしたが、やっぱ20万以上くらいはしましたから買えませんでした。これらのシンセは巨大であったため、ミュージシャンたちからもタンスなどと呼ばれていたそうなw…。(・∀・)

で、楽曲の検証に参りましょうかね。
まず、先ほどのタンスの代名詞ムーグなどの巨大なシンセサイザーを用いた作品として有名なのが、冨田勲の月の光だったりします。
宇宙空間を漂うようなふわふわした音が病みつきになりそうなくらい気持いい音です。

次にオイラを虜にしたのは、喜多郎の絲綢之路でした。これはNHKの同名番組のサウンドトラックでしたが、この番組が始まるやいなや、全国から、NHKに、この音楽は何だ! だれが演奏しているのだー?と問い合わせが殺到したといういわくつきのアルバムであります。シリーズは全4作ほどあったかな? これと二枚目の敦煌も素晴らしいのでぜひ!

あと、アナログ・シンセサイザーを駆使して、独特の和風サウンドを作った姫神(昔は姫神せんせいしょん)も忘れてはいけません。

奥の細道は、和風シンセサウンドが素晴らしく、ランドナーでの日本のツーリングにぴったりなBGMだといつも思っています。

そして、YMOのライディーンが超有名になったアルバム、ソリッド・ステートサバイバー。これは2枚目のアルバムになるんですね。

これも有名なピコピコサウンドです。しかし、オイラ的にはあまり好きなアルバムではありません。当のメンバーらもこのアルバムの印象が強すぎて、それを乗り越えるのにずいぶんと苦労した、と後年語っておりますなw。

 と一応、このへんくらい年代にして1982,3年頃かな?
これ以降は、シンセの世界もパラダイムシフトが起るのです。そうアナログからデジタルへ。まずは、ヤマハが開発した革新的デジタルシンセサイザーのDX-7

その透明感のある音色にまずうっとりでした。このシンセの創りだす、フルート系のような音がそれは素敵で、虜になりました。

使用された有名アルバムとしては、坂本龍一の音楽図鑑をあげておきましょう。
なかでもパラダイス・ロストとセルフポートレイトが秀逸です。

その後は、シンセは音を作るという方向から、現実音を取り込むという方向に進化していくわけです。

まず、イーミュ社という会社の開発したイーミュレイター、という楽器。
クイズ、なるほど・ザ・ワールドでデモをやってるのを偶然見たことがありました。番組名のザ・ワールドという言葉をそのままマイクから録音し、それを音階にしてしまう、というもの。高音は、テープを早回ししたような甲高い音になり、それは面白い効果があります。また、もっと面白いのは、低音部分でまるでジャイアント馬場のような声になって、音階となるのでした。この楽器の代表作は、細野晴臣のフィルハーモニーです。全編これでもか、というくらいにサンプリング効果音を楽しめます。それと和音になるともっと美しいハーモニーになったりして、このアルバムタイトル通り、楽しめました。

 最後に
あー、俺もこういう楽器が欲しい! 当然です。メカフェチ男子たるもの、ぜひに少年時代の夢よ今一度、となりましょう。あるのです。
Bistolというプロジェクトが、オープンソースでLinux用に公開されておりますので、暇人はどうぞ、インストールしていろんな音色を楽しみましょうw。
(=^・・^=)



コメント

人気の投稿