認知症になった母のこと。
夏に恐らくコロナだと思うが、母が40度の熱を出して3日間寝込んだ。その後、救急搬送。入院、施設入所と立て続けに大変だった。
当初は夜間に徘徊が始まり、関係者を疲弊させた。
今は、徘徊はないものの、作話である。内容がとてもユニークなので、紹介したい。
まず、うちの母は絵が得意である。人物画などをよく描いているようだ。
それで、ある日、デイで知り合った老婆に実家の襖絵が破れているので、なんとかならないか、と持ちかけられたらしい。
その絵というのが、高野山の麓のとある村らしく、お大師様の絵が書かれているという。それを母が訪ねていって復活させた、という内容。
それに尾ひれがついて、お礼に5万円ももらった、という。
それを弟に3万円やった、という。弟に後日確認すると、確かに3万円はもらったらしい。
で、うちの施設から実際に高野山の方へ母が車で乗せてもらって行ったと思っていたらしい。そんな暇なスタッフがいるわけないだろう!というと、弟も顔が曇り、やっぱり妄想か…、となった次第。
私の仕事柄いろんな認知症の人を見てきているが、ここまでユニークな妄想内容を語る人は初めてだ。
次にどんなユニークな内容の話しを作ってくるのか、と最近は楽しくなってきた。
認知症にもいろいろあるもんだな、とつくづく思う。
まだ、料理などはできるようなので、安心しているが、火の元だけは心配だ。
(=^・・^=)
コメント