地図を読む力。

昔は、フロントバッグに国土地理院の5万分の1地形図を挟み込んで峠を目指していました。というか、今でも20万分の1の地図を挟み込んで走っています。(^^)

私は、地形図が大好きでした。だいたい、一日で走れるエリアの地形図を収集し、地図を折りたたんで整理したりして悦に入っておりました。

地形図のいいところは、等高線が入っていて、道の斜度が手に取るようにわかることです。等高線が混んでいるところは、相当な激坂と予想できるし、自転車での速度だとだいたい5万図くらいがちょうどいい縮尺でした。

今は時代が変わってサイコンがその役目をしているし、スマホの地図が何より、商店などもすぐわかって便利ですね。何がいいたいか、と言うと、地図を読まずにスタートとゴールだけを決めてルートを作ると失敗する、ということ。

もうかれこれ、8年ほど前になるかと思いますが、私、道の駅おくとろに車をデポして、新宮方面を一周してくるコースを描いておりました。実際走るまで、地形のことなど考えず、走り始めましたところ、そう、あれは、道の駅を起点に反時計回りだったと思います。

新宮市を経て、北上し、有馬あたりまできてR311へ入り、そこから元の道の駅おくとろへ戻るという一周コースですが、まあ、これが、坂の連続。上がったり下ったりでしんどいのなんの。坂の距離はたいしたことないのですが、波状攻撃のように次々に坂が現れるので、ヘタってしまいました。秋だったこともあり、日没が早く、あっという間に山間部で真っ暗に。途中出会ったクロネコの配達車が唯一の車。それ以外は漆黒の闇であります。

時々、山中に光る動物の目のような光が不気味でした。

もう這う這うの体で道の駅にたどり着いたというわけであります。あの時は実際、怖かった。街灯のない峠道は真っ暗闇で、頼りないライトの光だけでした。

あれ以来凝りて、出発前にまずルートを検索することにしています。基本中の基本は、川沿いに下る、ということ。これを守れば、サイクリングもずっと楽です。あるいは輪行などを活用して、山頂部に先に行ってしまい、そこから下りだけを堪能するってなのもありです。

この辺では、高野山が起点に適しています。山頂まで鉄道が付いているからです。

明日行くコースも周回しようと思えばできるのですが、気持ちよく川沿いに下った後に、激坂を登る気がしないので、輪行で戻るということにします。距離も80キロほどだし、自分の体力考えてもそれくらいにしておかないと故障しそうです。

周回コースのキツイところは、最後に下った分だけまた登りがある、ということですね。

ということで、今回は地図を読まないとサイクリングは厳しいものになる、というお話でした。
(=^・・^=)
 

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