泥除けについて

今ではすっかり登場する機会の少なくなった部品の泥除け。流行がレーサーに移行してしまい、泥除けという部品はさっぱり顧みられなくなった。

それでも日本のように雨の多い国に住んでいると泥除けは急な雨のときなどに重宝する。今日はその泥除けの取り付けについてである。

昨日、半日がかりで泥除けを前後とも取り付けたが、なぜ、日本の本所製の立派な泥除けに最初から加工穴が開いていないのか、不思議でならない。ステーは角度が自由になるし、最初にダルマネジの穴くらい開けてくれていてもよさそうなのに、と思う。実際、やってみると、この位置決めから、穴あけまでの作業が煩わしい。一旦装着してマーキングし、また外して穴あけとなんども取り付けと取り外しを繰り返さないといけない。やっていて嫌気がさしてくる。

私は、昔ながらのクラブモデル愛好家なので、あのブルーメルに代表されるようなステーの取り付けが非常に気に入っている。

上から押さえつけて、タイヤとのクリアランスをみて最適な場所でダルマネジを締め込むだけ。取り付けがスピーディーで、やりやすい。今は、本所の細身の軽合金の泥除けに松葉ステーという組み合わせだが、この取り付けが滅法大変だった。最初から泥除けに松葉ステーのための穴が開いていないのである。それも繊細な小さな穴を開けないといけない。だいぶ苦労して位置決めして、慎重に穴あけしたが、今思い出しても大変な作業だった。

穴あけ作業は失敗するともちろん、どろよけはアウトである。

先端部からはみ出たステーをカットしていないので、仲間からはDXアンテナみたい、と揶揄されているが。

昔、本所の泥除け取り付け金具で気の利いたものがあった。下ブリッジに取り付けるクリップである。この金具を使うと、穴あけせず、泥除けの先端を差し込むだけで下ブリッジに固定できる。輪行時に非常に助かった思い出がある。なぜか、今はなくなっていて、売っているのを見たことがない。残念だ。

泥除けの話が出たついでにすると、フロントのマッドフラップもいるかな、と思う。風の抵抗が増えるが、雨の日に走ると、泥水が見事に防がれて、BB部が汚れるのを防いでくれるし、ズボンの裾も汚れない。英国の自転車に昔、多くついていたペラペラのあのマッドフラップである。

泥除け付き自転車の輪行風景がすっかり過去のものになってしまった理由はこのような取り付けの煩わしさがあるのだろうと思うわけである。
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