地名が語る浪漫。

 紀伊半島のどまんなかで西は龍神から奈良県十津川村にまたがる山脈に果無山脈というのがある。むかし、自転車で西から入り、ちょうどこの果無山脈の北側を越える県道735号(引牛越)を通って奈良県十津川村へ入ったことがあった。

果無とはなんともロマンチックな名前である。小辺路の名所の集落に果無集落というのがあった。天空の村というような風情で縁側にぶら下がった風鈴がなんともいい雰囲気だった。

この果無山脈に沿って走るルートとして二本あるわけだ。いっぽうは北側の牛廻越でR425である。そしてその南側が県道735だ。

県道735は、近畿のブルベ大会でも有名なルートで酷道の名にふさわしく、大変なルートであった。

私は個人的には、県道735が大好きだ。理由は十津川へ近づくにつれて河原から湧き出ている温泉がいくつかあるからである。

その昔、出谷温泉つるつるの湯というのがあった。濃厚な湯の花の匂いがプンプンしていていい温泉だった。もちろん湯上がりはその名の通りつるつるである。

町から離れていて秘湯の部類になるかと思われる。一泊2日でここらで泊まって五条へ抜けるというようなルートを模索している。

往路帰路は久しぶりの輪行だ。

起点は、まずJR南部駅だろうか。ここからR424を遡り、龍神村の福井に至る。そこから川沿いに龍神村西までのんびり流す。

西からは、いよいよ県道735である。引牛越への長い上りの始まり。

峠は切通状で、眺望はない。十津川へは落ちるような激坂を下ることになる。勢いが増すと、見落としがちになるので要注意であるが、温泉旅館の神湯荘の下に河原に湧く温泉露天風呂がある。こちらに浸かりたい。余裕があれば、神湯荘に泊まってもいいだろう。一件宿である。

かの司馬遼太郎氏も取材旅行で泊まったらしい。

ここからはR168へ出て延々十津川街道を五条まで行く。途中、天辻峠の上りがキツイ。五條市で自転車をたたむことにする。

自走で行ってもいいが、距離が長すぎてしんどいから、やはり五條市までとするのがいい。

鶯の鳴き始める4月ころがいいか…。勤務シフトが安定していないので、なんともだが、ここらで一度、自転車旅行に行きたいな、と思っている。

(=^・・^=)

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