地方都市の自転車屋。

コロナ禍である。最近は、旅行からも遠ざかり、遠い昔の回想ばかり…。
ようやくコロナ禍も落ち着いてきて第一波が収束してきたかに見えるが、旅行の解禁はいつ頃になるのだろうか。

以前は、旅行に行くとよくその町の自転車屋などの看板を見つけてはニヤニヤしていた。ブリジストンとか、宮田とか、山口ベニー号などなど、光風自転車なんてのもあったっけ。

それと今はパナソニックになっているけど、昔、松下電気は、ナショナルだったな。そういった昭和のレトロな看板が田舎町に行くと目に付く。●●ラジオ店なんて看板もある。

今から10年以上前に神戸の奥地にそういう自転車屋を探しに行っていた。もちろん、死蔵されている部品を買い漁るためである。そうして破格で買ってきたハンドルやステム、ギア板などの部品は全部取っている。店主は今どき、こんなもの欲しがる酔狂な人がいるのか?と最初は思ったらしいのだが、どっこい、聞くと先週にも私と同じような愛好家が訪れていて、大量に買って行ったとのこと。

現在は、どうしているのかというと、そうした昔の部品は本やネットで見ているだけで満足している。今は、普通のクロモリフレームを発注し、それに現在のバーツで組み付けて走っている。すこぶる快調である。

思い出したが、ebayで買ったブルーメルのプラガードをどう取り付けようかまだ悩んでいる。これをクラブモデルに組み付けると相当渋いのであるが、なにせプラスチックという材質のため、劣化があり、そのうち割れると思うと使うのが忍びないのである。

シクロジャンブルも今回は中止となったし、あったとしても仕事でたぶん行けなかったと思う。古いNC誌を買いたかったのであるが、まとまって出品されるのはシクロジャンブルくらいなので、見つけたら買いたいと思う。

昔は、地方都市の自転車屋というのは職人気質の塊みたいな場所だった。店主には偏屈な人が多く、無愛想であった。しかし、腕は確かであり、客の修理によく答えてくれた。昔の自転車は基本、アナログな構成部品ばかりで、今のように電動部品なんて皆無だったので、修理は勘を頼りに的確に直せた。コッタードクランクの擦り合わせなど神業も光っていた。

学校を終えると早々と用もないのに自転車屋に入り浸り、憧れのBSユーラシアのカタログをもらって、食い入るように見ていた。念願かなって高校入学時に買ってもらえた。

あの時代の自転車が一番今でも好きである。

今は、ときめく車種というとクロスバイクかな。各メーカーからいろんなコンセプトのクロスバイクが出ていて目移りする。

今回の政府からの10万円の給付金で一気にクロスバイクを買う人が増えそうな気がしている。自転車屋も今が商機である。
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