手元にたった一冊残ったNC誌を読む。

手元にたった一冊だけ、ニューサイクリング誌がある。2010年5月号である。
定価は800円となっている。それにしても薄い!(・∀・)

この頃からもうニューサイクリング誌は青息吐息だったのだろうか。

もともと、この私にとって最後のNC誌は買ったものではなかった。本誌の広告に乗っていたF.パターソンのペン画集を購入したくて、注文したら、おまけで付けてくれたものである。この時購読したパターソンのペン画集はもちろん、お宝で暇なときに引っ張り出して、古き良き英国のサイクリング風景を楽しんでいる。

表紙は今はなきアルプスのコッタードが付いた赤いツーリング車が載っている。

毎回、長谷川自転車商会のイラスト広告が好きだったな。それも載っている。( ̄ー ̄)ニヤリ

インターネットがなかった頃、雑誌広告だけが情報源のすべてだった。それで、往復はがきに欲しいパーツ名と送料などを問い合わせ、返信が来たら急いで振込をしていたっけ。

クリック一つで翌朝に部品が届くような今の御時世とは隔世の感である。

ニューサイクリング誌はとにかく自転車マニアの中でもオーダー嗜好の強い方たちが好んで愛読するというような印象を持っていた。実際はそうではないのだろうけど、あちこちに載っているオーダーメーカーの広告がそういう印象を植え付けた。

それで、その広告などをため息混じりに眺めつつ、私もいつかは…、などと密かに願望を持っていた。この歳になってようやく願望は成就し、手元に三台の東叡が揃うこととなる。

しかし、まさか、コロナ禍になって外出を自粛するような事態になろうとは思いもよらなかった。まあ、自転車趣味のいいところは自宅内でもいじれることはいじれるので、楽しい。

はるか昔のNC誌を引っ張り出して、今日は読んでみて、10年前を懐かしく思い出してしまった。
(=^・・^=)

コメント

匿名 さんのコメント…
若い頃は、アメリカやドイツが好きでしたが、今は、イギリスに惹かれます。
階級社会や帝国主義の印象があって、あまり好きではなかったのですが
クラシックカーが好きになってから、イギリスに興味を持つようになりました。
F.パターソンの絵を見ましたが、確かに良いですね。
もしかすると自転車も、クラシックなものに興味を持つとイギリスに行き着くのかも知れません。

どんな商品でも、最初はオーダーメイドから始まって、やがてレディメイドになる
という歴史を辿りますが、車も初期の頃は、オーダーメイドで、1台1台、形が違いました。
関東では、家ですら、建て売りが多くなってます。

理想論を言えば、オーダーメイドになりますが、
オーダーするには、客の側にも、ある程度の知識が要求されますし、
納品までに時間が掛かります。何よりも、納品されるまで現物を見られない
というのが最大の欠点だと言われてます。

このようなシステムは、せっかちな現在人には不向きですし
効率を求めるインターネットとも相性が悪いです。

神田アルプスが閉店になった時に、騒ぎになっていたのは知ってましたが、
クルマでも、オーダーメイド主体の会社は市場から退場してしまいました。
今、生き残っている会社は、大衆車メーカーの庇護の下、やっと営業が出来ている状況です。
なので、ウイルス騒ぎで親会社の大衆車メーカーの経営が傾いたりすると、
再び危機に陥る可能性はあります。

こん@4040club
nonki さんの投稿…
英国車。いいですね。
私はずっと追いかけています。本格的に英国車を買う経済力はありませんので、なるべくそれ風になるように自分の自転車をいじったりして楽しんでおります。

一方、若い頃はフランス嗜好でした。フレンチパーツを沢山買っては組み付けというのをやっておりました。しかし、雑誌で紹介されるようなスポルティーフなどの車種は典型的なフレンチ嗜好で、その真似をしてもなー、というふうに次第に思うのであります。

それで、今は、日仏英など混成の部品構成となっていて、国籍不明のような状態になっておりますが、自分では乗りやすく大変気に入っております。おっと、最近は台湾製の部品が多いかな。

フレームを製作してくれるオーダーメーカーには頑張って欲しいです。無くなってしまうと本当にクロモリで自転車を作る楽しみがなくなってしまいますね。
(=^・・^=)
匿名 さんのコメント…
MTBがツーリング車のシェアを奪ってしまった
と書かれた本もありましたが、初期のMTBを見ると
ツーリング用の自転車と良く似てます。

違うのは、以下でしょうか?
・タイヤ
・ハンドル
・ダウンチューブにWレバー
・泥除け

最近は、グラベルロードにもシェアを奪われている
とも書かれてます。

MTBを2台、所有しているので、
鉄MTBは山用、アルミMTBはツーリング用に
したいなぁと思ってます。
アルミMTBに650x47Bを履いて、前サスをリジッドにすれば
なんちゃってランドナーですかね?

ツーリング車が8~9速なのは、チェーンの耐久性もありますが
シマノが10速以上のロード用コンポとMTBコンポとの間で
互換性を無くしてしまって事と
9~10速のWレバーが廃盤という事も関連してそうです。

ランドナーもパーツが手に入らないと聞きました。
廉価なシマノ製品では淋しいという事かも知れませんが
クルマの世界では、旧車に最新のパーツを組み込むというのがあります。
LEDライト、カーナビが付いていたり、チタンやカーボンの部品が
組み込まれてます。

ランドナーの場合、LEDやナビは許せるとしても
フレームがチタンやカーボンだと興覚めですね。。。


こん@4040club


【初期のMTB】
https://matome.naver.jp/odai/2149735331519658301

【ツーリング車】
https://m-keta.com/post-10553/
nonki さんの投稿…
おっしゃるとおり、グラベルロードにツーリング車の分野をだいぶ食われていると思います。現実にランドナーから泥除けを外せば、グラベルロードですもんね。

初期のMTBリンクみましたよ。懐かしいです。ブルームースハンドル憧れでした。しかし、今となっては別段欲しいとは思いません。そこまで今は過激に山道を走りたいとは思わないです。普通に林道とかで十分満足です。

ただ、ツーリング車向けのパーツが激減しているのは確かですね。MTBの部品というのも
ちょっとツーリング車とは違うし。

シマノがツーリング車向けのパーツを展開するとはとても思えないので、台湾製品に期待ですかね。

フレームは私の場合、安価でかつ丈夫な鉄が一番いいと思います。今後も時代が流れてもこれだけは変わらないと信じたいですね。
(=^・・^=)

人気の投稿