32B小旅行車誕生事情…。
東叡社に32Bの小旅行車のフレームを発注したのが、もう4年ほど前になるかな。この自転車のコンセプトは小旅行用であります。忙しい勤め人にとって長期旅行のキャンピングなどはほぼ絶望的で計画することが不可能です。それでたまの休みを取りつつ、2泊3日程度の小旅行というのがいつものパターン。それも最近は遠ざかっておりますが。(・∀・)
それで、まず、小旅行で今どきの道路事情なども考慮しつつ、タイヤは舗装路中心で快走する、ということで650x32Bというサイズに落ち着きました。もう前から狙っていたグランボアのシプレというタイヤで決まり。タイヤが決まれば話は早い、と思いますが、実は私の自転車製作はマニアの方ならわかると思いますが、まず思い入れのある部品が先で、フレームはそれに合わせて作ってもらう、という手順になります。
今回で言うと、まず、ダイアコンペのGC610というセンタープルブレーキを直付で付けたい、とずっと思っていました。それで東叡社にオーダーを送ったわけですが、なんと、ガードクリアランスがきつく付けられないことはないが、ギリギリのクリアランスになるよ、って言われました。うーん、困ったな。
次に付けたいという部品がフランスはマファックのレーサーというセンタープルブレーキとなりました。これもebayではるばるフランス本国で買ってあって手元にライドとともに在庫ありでしたので、これでいくことに決定しました。
マファックのセンタープルはご存知の通り、ブッシュが安物のようなプラスチックで経年劣化で簡単に割れてしまうのです。これをまず解決しようと、ヤフオクで見かけた真鍮のブッシュに変更しました。すこぶる快調です。
調子に乗って千鳥も滑車にしようか、と思ったのですが、いかんせん滑車千鳥の取り付けは面倒くさくてつい、マファックの純正千鳥にしました。これも見た目いい感じで気に入っています。
まだ、この小旅行用車には思い入れのあるパーツがあり、それはフランスはソリダのコッタードクランクを取り付けたい、というマニアの願いなのでした。
これは直線の鉄の細身のクランクでクラシカルないい雰囲気です。一昔前のプジョーによく付いてましたね。ただし、鉄のため、重い!(^^)
これをチェンステーと干渉しないようにするために、Rエンド幅を古風な120mm指定にしてもらいました。こうしますと、必然的にリアは5段か6段となりますが、私はボスフリーを持っていないし、今どきはカセットスプロケだろう、ってことでまたもや、グランボアのベトナム製の6段カセットを注文しました。これが、ちょうどグランボアの120mmのハブと相まっていい感じにアッセンブルできました。
FとRメカは温存していたサンツアーのBLです。これをフリクションの吉貝のWレバーで引きます。5段は乗ってみると、レバーのストロークが短くトップからローまですぐに切り替わります。これだけのギア数でも十分なくらい。今となっては新鮮ですね。
この自転車、紆余曲折あって完成まで2年ほどかかりました。それで、一昨年くらいにやっと自転車仲間のY氏といっしょに東吉野へ走りに行ったのが、お披露目でした。
乗った感じはもっさり感はすくなく、32Bの細身のタイヤなので、キビキビと走ります。走行抵抗も少なく、いい感じです。これでもか、というくらいにこだわりの部品を投入しましたから、ビンテージ風な一台になりましたが、お気に入りです。
さて、困ったのが、温存しているダイアコンペのGC610のセンタープルブレーキです。これを直付して一台700Cで組みたいなと最近思うのです。ブルーメルのガードも手に入れたし。しかし、この製作病はほどほどにしないと台数が増えて果てしない泥沼になります。しかし、クラブモデルをもう一台となるとまた、果てしない妄想の果に数年かけて完成車となる、ことになります。
もういくらなんでも増やすことを家族にも言えないし、両親が他界してから、最後の道楽として製作しようかとか思うのです。
それまでまたこだわりの部品をちょっとずつ蒐集していこうか、とか思っています。
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