【レポ】百間山渓谷周辺サイクリング
五味地区は清流がきれい。人もいない。
●本日のコースです。↓
前々から調査?したかったR371最深部のあたり。今回、カーサイクリングにてデポ地を近露の元熊野古道の食堂跡にした。着いてみると、ロープが張られ、往時の賑わいは幻であったかのよう。当然、トイレも使用できなくなっていて、隣の少し離れた道の駅まで行かないとトイレがない。これは、Aコープも対策されていて、トイレだけを常に無断使用されてはたまらない、という事情だろう。
到着したのは午前8時頃。まだAコープも開店前なので、車内で待つことにする。愛車のランドナーは、今回東叡の38B号を持ってきた。丸ごと車載できるので、楽だ。
Aコープの開店に合わせて店内で補給食を物色。バームクーヘンとかおにぎりなどを2つ3つ買う。表の自販機で海洋深層水の水を600ccペットボトルで買う。これをボトルゲージに放り込む。
さて、行くか…。SPDサンダルをペダルにぱちんと嵌める。この音が小気味よい。もう方角は慣れたもの。すでにストリートビューで事前学習しているので、手に取るようにわかる。(^^)
県道217は林間の涼しいトンネル状の道路だった。清流の日置川上流域を眺めながらのサイクリング。うーん、最高!やはり予想は的中した。それほど激坂もなく、合川ダムまでイケそうだ。
やがて平瀬という集落で、R371と合流する。さて、ここからしばらくは炎天下。影がまったくない。もう這う這うの体で必死にペダルを漕ぐ。途中、乙女の湯の看板が目に入る。それと以前、行った秘境の安川大塔林道への分岐がある。相変わらずのようだ。開通しているのだろうか?
乙女の湯には最初、帰り浸かって帰ろうか、と思っていたが、このコロナ禍でしかも連休とあって入浴客が多いみたいだ。
合川ダムは、コバルトブルーの満水状態である。やがて三川橋という赤いアーチ橋が目に入った。渡る前に公衆トイレで用を済ます。
ここからはもう百間山渓谷は目の前である。しばらくダム湖沿いの道路を行く。しかし、実はこれがR371だという。信じられないが、国道なのだ。
しばらく行くと、百間山渓谷への看板案内があった。左折する。いよいよ登りが始まるか、と思ったが案外そうでもなく、まだ乗っていけるレベルだ。
時々、ハイカーを乗せた車が追い越していく。炎天下の中、ふらふらと百間山駐車場にたどり着いた。ありがたいことに自販機が設置してある。早速、冷えた梅ジュースを買い、流し込む。屋根付きの休憩所があったので、ここで昼休憩とする。ベンチに腰掛け、目の前の清流の流れを楽しみながら、おにぎりを頬張る。
これから行く手の山並みを見ている。かなり急峻である。たぶん、私では乗っていけそうもない。押し歩きとして、どれくらい頂上までかかるだろうか。しかも谷沿いの土砂災害のための護岸工事とやらで、大型ダンプがひっきりなしに行ったり来たりしている。煙がもうもうと立ち込めている。
まるで砂漠の中を行くようだ。水はまだ手付かずでたっぷりある。大丈夫だろう。あのコルを周るあたりから、下りになるのかな。10%近い激坂が延々頂上まで続いている。最近、道が付け替えられたようだ。脇の側溝を湧き水が勢いよく流れ落ちている。足を漬けたい誘惑に駆られるが、止めておく。
中間地点あたりで、湧き水が出ている水場が設置されていた。飲めるだろうと思うが、顔を洗い、手を洗う。冷たくて、最高だ。愛車を倒し、しばらく水の恩恵に預かる。
さて、延々、登りはまだまだ続く。もう歩くのも慣れているが、サンダルのかかと部分が靴ずれしてきて、痛みだす。かなり辛い状況だ。だましだまし、影があるごとに避難し、休憩とする。ちっとも進まないが不便を楽しむためにわざわざこういう荒行をやっているのであって、内心幸せである。だいぶ、山も低くなってきた。そろそろ峠も近いとみえる。
峠に着いた。峠は看板もなく切通の普通の風情。眺望もない。これからスーパーダウンヒルで一気に木守まで下り切るが、アルミリムが火傷するほど熱くなってしまうので、途中、休憩し、冷えるのを待つ。そうしないとたぶん、前輪がバーストする。こりゃ、ディスクブレーキもそろそろ考慮しないといけないかな。
木守に降りてきた。社会福祉法人の障害者施設があるようだ。こんな辺鄙な土地に?
木守は放棄された畑などが散見され、限界集落そのものである。人家はときどきあるが、人気がまったくない。誰にも出会わなかった。時間の止まったような感じの集落だった。やがて、R371へ木守橋を渡って合流。ストリートビューの写真そのままだ。
右に行く。ずっと苔むした林間の道路である。これが国道だとはとても信じられない。酷道である。ガードレールのない箇所がいくつもあり、ヒヤヒヤしながら下る。噂に聞くNPO共生舎の小学校跡の建物が左手に見えた。しかし、凄い場所だな、と思う。町に出るのに半日がかりだろうか。
すぐ横を流れる清流が澄み切っていて、飛び込みたいくらいだ。こんなロケーションで一日川遊びをやれば、さぞや楽しかろうと過去の川遊びに興じていた頃を思い出し、笑いがこみ上げる。
ダム湖までかなりの距離を下った計算だ。R371は凄い道路である。時々、例のおにぎり看板があるが、見るまで絶対国道だとは思えない。
合川ダム湖が見えてきた。もう後は朝来た道を戻るだけであるが、余力があまり残っていない。ここからは長い道のりになる。
乙女の湯付近までやっとこさで戻ってきた。もう全身ふらふら。(・∀・)
ちょっとの坂でもインナーローである。今日はトリプルギア仕様であるが、センターをよく使うな。結局、最後までアウターは使わなかった。
平瀬まで戻ると県道への分岐があったはず。しかし、これがわかりにくく、間違えた。慌てて間違いに気づき、戻る。ふぅー。消耗した。
後は、日置川沿いに近露まで戻るだけ。こちらも林間コースなので、助かる。暑い夏はコース取りによく計画しないと熱中症になる恐れがある。やっと近露のAコープが見えたときには地面にぶっ倒れそうだった。
自販機に向かい、冷えたジュースをごくごく飲む。あー、よー走ったわい!
時計は16時頃を差していた。7時間かぁ。まあ、かかるわな、あのコースじゃ。
非常に満足感に浸り、車のエンジンをかけてクーラーで涼む。これからまた2時間半をかけて自宅まで戻る。帰還は18時半であった。
(=^・・^=)
コメント
もう、和歌山県に住んでいたら、激坂は生活の一部みたいなものですよ。(^^)
まあ、のんびりと押し歩きで行きますので、激坂だろうとなんだろうと、気にしちゃいませんよ。
まだまだ酷暑が続きますので、次期ライドはいつのことやら…。
しばらくグーグルのストリートビューでまた楽しみますか。また、ご一緒できたらいいですね。(・∀・)