フレームサイズとホィールサイズについて。

 私の体型は典型的な日本人の体型で、短足胴長である。手足もあまり長くない。現在は東叡社に製作してもらったフレーム寸法は520mmである。身長は167cmなので、ちょっと大きいかも知れないが、快調に走っている。

フレーム寸法を決定するのにずいぶんと苦労した。市販車のカタログ値などを見ると、実際、私の身長ではもっと小さなフレーム寸法となるようだ。例えば、富士のカタログを見ると、167cmだと490mmくらいのフレームサイズが指定されている。

しかし、これは大いに悩む問題で、素直にカタログ値に従うと、フレームサイズは小さくなるものの、それに連れてヘッドチューブも短かくなり、見た目がかっこ悪いし、フロントバッグを取り付けた時にバッグ上部がハンドルより上に出てしまう、というかっこ悪い見た目になるのだ。これらを避けたいがために見栄を張ってちょっと大きめのサイズに指定して作ってもらった。

この520mmでシートピラー出具合は?というと、だいたい100mmくらいで、ステムの寸法と合わせてもだいたい見た目がいい感じになっている。計算通りである。この問題は取り付け可能なサドルバッグのサイズにも影響するため、非常に重要である。

この520mmという寸法はもうだいたい決まりである。650Bも700Cも両方共この寸法にしているが、本当のことを言うと、700Cは500mmくらいでちょうどいいのだろうと思う。しかし、これでは上記のように見た目が極端にかっこ悪くなるのである。

ロードバイクと違い、ツーリング車の場合は装備も含めての見た目重視となるため、フレーム寸法の算出は非常に難しいと思う。

これらの見た目の問題を回避する唯一の方法は650Bなどの小さなホィールで自転車を組む、という方法だ。しかし、昨今650Bの手頃なリムが少なくタイヤも流通しているのが少ない、とう事情があり、世界標準の700Cにする方が後々安全だったりする。

身長が本当は170cm以上あれば、カッコイイ自転車が作れると思うのだが、それも限度がありで、あまりに高い身長だと今度はホィールを700Cにしてもミニベロのようになってしまう、ということになる。

なかなかカタログや写真集でも見るようなカッコイイ自転車を作るというのは難しいものである。

(=^・・^=)

コメント

匿名 さんのコメント…
私も残念ですが、自転車は大きい方が格好良いと言われてますよね。

ただ、負惜しみを書きますと、
下り坂を高速走行した時の共振(speed wobble)を防止するには、
フレーム剛性が高い方が有利と言われてます。
具体的には、ヘッドチューブ周りの捻じれ剛性が効くようです。
パイプ径が同じなら、フレームサイズの小さい方が剛性が高いです。

そう言われると、speed wobbleのYoutube映像では、
大柄な外人が大きなフレームの自転車に乗っている場面が多い感じがします。
体重も軽い方が有利です。

私が見たサイトでは、前輪とフォークも軽い方が有利とありました。
(フロントサスは重くなるので不利)
後輪は、シートチューブとチェーンステーに支えられているので、
前輪よりは振動に強いのだと思います。

以上、負け犬の遠吠えでした。。。悲

こん@4040club
nonki さんの投稿…
ホントはシートサイズ550mmくらいだとカッコイイ自転車になるのですが、さすがに私には無理ですな。
以前、話題になった下り坂でスピードが出た時の共振現象ですが、ヘッドチューブが長いと共振がひどい、というのは実感としてあります。私のミニベロ16インチがまさにそれで、ヘッドは300mm以上あります。自宅近くの犬鳴山の下りで共振現象が起き、死ぬかと思いました。
ですので、こんさんがおっしゃるとおり、小さなサイズの方が安心はありますね。

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