コツコツと部品蒐集に励む日々。

 昨日、20時過ぎに帰宅すると、オークションで落札した部品が届いていた。ワクワクする瞬間である。丁寧に梱包されていて、開けていくと、鈍い光り具合の鉄製のクランクが出現した。手に取ると、予想より軽い感じである。ほぉー、こんなにも昔のクランクは細かったのか、と納得する。

若干錆も出ているが、それも味というもの。私の手元に来るまで幾人の手をくぐり抜けてきたのであろうか。やっと出会えたお宝に興奮気味の私である。

こうして、徐々に自転車の部品が集まってくると、もう一台となるのが常である。今まではそうしてきた。しかし、最近、自分の余生を考えるに、もうあまり時間が残されていないことを思うと、また、自転車を製作したいという積極的な動機づけにならない。所狭しと置かれた自転車たちを見るにつけ、いよいよ年貢の収めどきか、と思うわけである。(^^)

自転車趣味は面白い。部品をとっかえひっかえ、いろいろなアッセンブルを楽しんでいる。今度のクランクもいずれ取り付ける予定。カリカリに細いクランクと細いチューブラータイヤはいい感じだ。一昔前の世代のレーサーを思わせる。

最近は、古物の世界でも枯渇が問題となっている。ダイナモなどはすでにそういう風潮だし、特定銘柄のブレーキなども見かけない。特にカンパの人気は凄いものであり、高価格でなかなか見つけても買えない貧乏人である。

しかし、オークションも国内は言うに及ばず、世界に目を向けるとあるところにはある。コロナ禍ですっかり流通事情が滞っており、欲しい部品が手に入らないということになってきた。古物専門のショップを覗いても、品数が少ない。

古物マニアは一定の年代のものに集中する気配がある。JOSのランプなども人気で、滅多に見かけなくなった。ソービッツのピン球も欲しいが、見かけない。レフォールなどのマッドガードもしかりで、新品はもうほとんど見かけない。

フランス製が自転車部品の主流だった頃が懐かしい。その頃に青春時代を送った私は、いつもショップのショーケースの中のそうしたお宝を眺めて垂涎物だったのである。ユーレージュビリー、何年かかけて揃えた。しかし、一度だけ取り付けただけである。あまりに美しいので、劣化するのがもったいないと思い、お宝箱の中に眠っている。

こうした私のような病的マニアは真似をするべきでない。(^^) 部品は使ってこそその真価を発揮する。

ランドナーという車種は二通りの面白みがあって、ビンテージで固める人、一方でメンテナンスを重視し、現行部品で組み上げる人とある。私はどちらかというと後者なのだが、特に今回のように思い入れのある古物が出ていると取り付けてみたくなる。

毎月、少ない小遣いと相談で、オークションを眺めている。

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