ホィール組について

自転車をいじりだしてから30年近く経ちました。その間、いろいろとバラしては組み立ての繰り返し。またその逆も。やっていて一番楽しい作業は?と聞かれると真っ先に答えるのがホィール組だったりします。

手組みのホィール組み立て技術は一子相伝の様相で、今まで業界にかかわらないと教えてもらえない秘伝でした。独学でやってもいいのですが、時間がかかったり、微妙にうまくいかなかったりで悩むことになります。

昔は、サイスポなどによく特集記事が出ていて、丁寧に解説されていたのですが、それでも見様見真似でやってもうまくいかない箇所が出てきて悩んだりしました。どうしても動画には勝てません。

自転車工具を沢山持っていますが、一番大切にしているのは何か?と聞かれると、実は工具ではないのですが、このホィール組のノウハウを余すところなく解説しているサイメンのホィール組の達人、というDVDだということになります。

プロが特殊な機材を使って撮影していて、普通にこういうのを撮ろうとすると途方もないほどの労力がかかるはずです。しかし、このDVDは安かった! それでいて痒いところに手がとどくほどの丁寧な解説。

なぜ、このDVDを絶賛するのか、というと、実はホィール組という作業は趣味でやる限りはそれほど本数をこなすことができない、という理由によります。まず、慣れて熟練するためには何十本、何百本とホィールを組み続けなければなりませんが、普通にそんな本数は自転車屋でも無い限りは無理です。

私の例でいうと今まで組んだホィール本数はたったの5本程度。その程度では、時間が経つと忘れていきます。必ず。振れ取り作業はしょっちゅうやるので、それほど勘がなくなるわけではないのですが、やはり、あやとりや、スポーク長計算などは忘れてしまいます。

そんなときにこのサイメンのホィール組の達人DVDを再度見るのです。そうすれば、あぁ、こうだったな、と理解できます。なので、このノウハウのDVDは私にとっては一生の宝といっても過言ではないのです。高価な工具より、まず、この一子相伝の自転車屋の秘伝を知ることが大事かと思いましたのでお勧めするのです。

しかし、手組みホィールは素晴らしい!世界中から好きな部品を選んで世界に一つだけの自分のホィールを手に入れる。これだけでも、十分に素敵です。

他にもこのDVDはシリーズ化されていて、MTBの完全組み立てとか、ロードバイクの完全組み立てなどもあるようです。今話題のディスクブレーキのインストール方法も解説されていますね。

自転車が単純な構造の割に奥が深く、こうしたちょっとしたノウハウを知らないがために回り道をすることになるので、こうしたノウハウを知っておいた方が部品も長持ちするし、きちんと整備できると思います。
(=^・・^=)

コメント

匿名 さんのコメント…
時々、サイメンのYouTubeで楽しんでますが、
達人のDVDは前から気になってます。

ただし、DVDを再生する機器をどうするかは、
別途、考える必要はありますが
アルミリムの完組チューブラーホイールが絶滅しましたので、
もはや手組だけが頼りです。
エンド幅135mmも風前の灯ですので、
まずはDVDだけでも入手したいです。

昨日、通勤途中に落車して、痛い目に遭いました。
ずっとスピードに対する憧れを持ち続けてきましたが
もう若くはないことを悟りました。
もし車と接触していたら大怪我でした。
これからは、速い自転車よりも
楽に走れる自転車を目指そうかと思います。

そうなると空力は、あまり重要ではなくなるので
軽く転がるホイールを目指す事になります。

案としては、ローハイトのチューブラーリムに
カンパニョーロのハブを組み合わせます。
後のハブは、シマノのMTB用(135mm)にします。
そこに転がりの軽いチューブラータイヤを貼れば、、、

妄想の前にDVDを購入しなくては。。。

こん@4040club
nonki さんの投稿…
別に私はサイメンの回し者でもないのですが、こういうノウハウのDVDは一生の宝だと思います。人間、作業から遠ざかると必ず忘れるところが出てくるもので、そうした時にこのDVDをPCで再生して思い出しております。(*^^*)

リムブレーキ用のチューブラーリムって減りましたね。もう今や、アンブロとTNIあたりだけかな?

TNIのチューブラーリムは安価でいいようですよ。お勧めかも。

リアが135mmなのは、私のパナのランドナーと一緒ですね。恐らく、手組みしか選択肢はないかと思います。

自分の手で組んだホィールは愛着もあるし、いいものですよ。
ぜひに挑戦してくださいな。
(>ω<)

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