私がクロモリを好きな理由。

部屋の中を見渡してみると実に自転車が6台もある!(・・;)

十数年かけてここまできた。東叡社が3台。パナソニックが1台。サワイサイクルが1台。ケルビムが1台。全部クロモリである。押し入れには未完のグランボアのエトワールフレームがある。(゚Д゚)

私がなぜ、クロモリ製の自転車ばかりにこだわるのか。まず、職人がひとつひとつ丁寧にロー付けしてフレームを製作しているということ。また、ちょっとした特殊工作なども注文できて、実現できること。その気になれば、フレームスケルトンまでもこだわって製作することができることなど。その他は環境に優しいことかな。鉄のフレームは廃棄処分されても資源ごみとして再利用可能ですから。

しかし、悲しいかな、これらクロモリ製の自転車が現在、実戦に投入される可能性はほぼゼロである。重量面でも最新機材のカーボン素材などにはもう勝てない。今ではフレーム以外にもパーツのカーボン化も進んできているようだ。

戦闘機に例えれば、クロモリ製の自転車は一昔前のプロペラ機。巡航速度でも現在のジェット戦闘機に及ばない。そう、枯れた技術の集大成がクロモリ自転車なのである。

今は、仕方なく、パーツも規格が進化しているので、その規格に合わせてフレームを作ってもらい、現代のパーツを散りばめてツーリング車をこしらえている。

また、私の特殊な楽しみ?としては色の塗替えというのある。ロゴなどが消えてしまうけど、ある程度傷だらけになってきたら、一度剥離して再塗装する、というようなこともやっている。再塗装といっても自己流なので、カー用品のスプレー塗料を買ってきて、好きな色に吹く、というやり方だ。ロゴは猫ちゃんなどの好きなものを適当に貼り付けたりしている。

クロモリが好きな人というのはとかくいるようで、シクロジャンブルなどの旧車の集まりに行くと、たくさんの人だかりができている。自転車の世界には一定数のクロモリ愛好者がいるようで、楽しい。

どれか一台引っ張り出して、次の休みくらいには乗れるだろうか…。
(=^・・^=)

コメント

匿名 さんのコメント…
エンゾ早川という人の本を何冊か読んだことがあります。
その中に、選手にインタビューした一節がありました。(以下に引用しました)
カーボンのオーダーで有名なアマンダ(千葉さん)のインタビューもありましたが、
意外にもカーボンに対する厳しい批判が書かれており、
選手を目指すなら、軽量化とか材質には拘るなという内容でした。
私がカーボンのロードバイクを買う前に、この本に出会っていたら
間違いなく、別の自転車を買っていたと思います。

10年前に書かれた本なので、最近のカーボンは、もっと良くなっているのかも知れませんが
本質は、今も変わらないような気がします。(消費者が商業主義に踊らされているだけ?)

こん@4040club

以下はインタビューの引用です。

「ぶっちゃけ、五十万のフルカーボンフレームを買うんやったら、そのカネで肉、買うほうが強くなれる。結局のところは、最後の勝負は自転車じゃなくて人間!その意味で、バイクはポジションがでていれば基本的にはOK。それに、カンパのレコード1セットのみの供給やったら、ケンタウルを2セットにしてくれたほうがええかな。なんかのトラブルがあったときにそのほうが安心やし、年間通じてみればトラブルはあってあたりまえなんで。レコードもケンタウルも、基本性能は変わらないし……というよりは、オレらは走る距離が長いから、コンポ1セット、バイク1台じゃもたない。だって、ホビーの人よりも壊れる可能性が高いでしょ?フレームも最高級のペランペランのものより、1グレード、2グレード落として重くなったとしても、壊れないほうがいいかな。しかも、そのグレードでいいから2台ほしい。もし引退してから自分で買うんやったら? そうやね……クロモリのフレームセットにケンタウル、もしくはヴェローチェでじゅうぶん。フルカーボンにレコード? 自分のカネで? 選手引退してんのに? オレはいらんわ。そのぶん肉食うな」
nonki さんの投稿…
これは貴重なご意見ですね。プロ選手から見たら、やっぱり頑強なフレームがいいと。
アマチュアでもそうですよね。壊れたら終わりだもん。
私は、クロモリの標準なパイプで組んで、一生モノの方が愛着湧きますね。
部品もデュラエースなんて要らない。安い、ソラか、ティアグラで十分ですかね。
レースしない私にとっては、ホント、部品のグレードも安いもので十分ですね。
(=^・・^=)
匿名 さんのコメント…
エンゾ早川という人は、ネットでも非常に評判の悪い人です。
文章の書き方が挑発的というか、わざと炎上させているのでは?と思える程です。
しかし、込み上げる怒りを抑えながら(笑)、彼の言いたい事を冷静に分析して行くと
「商業主義に踊らされている消費者」ということに行き着きます。

昔は、電車の中にいる時も、中吊りの広告を必死に見てましたし、
新製品を買ったり、新しい施設が完成すると出かけたりしてました。

今は、それらの広告の大半が、自分とは無関係だと気が付きました。
実家でたまにTVを見ても、そこで流される広告は、ほぼ100%、自分には関係のないものです。

朝晩、2回も洗髪するように洗脳したのは、商業主義ですし、
毎朝の髭剃りが面倒だからと、ヒゲの永久脱毛を勧めるのも商業主義です。
最近は、人工肉を奨励するような記事が散見されるようになりましたので
このままでは伝統的な畜産業が衰退して、
工場で生産された人工肉に依存する日が来るのでは?と懸念してます。
牛のゲップが地球温暖化に影響しているという記事を見ると、ますます怪しく感じられます。
平安時代が、現代と変わらないくらい気温が高かった話は、以前にも書きました。

ツールでもディスクブレーキの自転車を見かけるようになりましたが
選手はスポンサーから与えられた自転車に黙って乗るしかありません。
逆らうと契約違反になります。
選手達が本当にディスクブレーキを望んでいるかは不明です。
しかし、そのような事情を知らない消費者が、
ディスクブレーキの自転車を買う事は十分にあり得る話です。
油圧ブレーキは輪行が面倒という話を聞いたことがありますけど
ツールの選手が輪行する事はありませんしね。

こん@4040club
nonki さんの投稿…
おっしゃるとおり、商業主義の行き過ぎを強く痛感しております。テレビが元凶でしょうね。スポンサーが実権を握っていて、逆らうと番組が成り立たないという仕組みですからね。
自転車業界もツール・ド・フランスを頂点としたスポンサーが牛耳っております。(・∀・)
自転車は考えると、もう80年頃で完成されていたのかもと思います。今、私が、やってほしいのは、クロモリの究極美を表現したレーサーと現在のカーボンレーサーで、同じツールを争ってほしいな、と思います。(^^)
どちらも乗る選手次第で、大差ないと思われます。そうしたら、皆さん、最新機材一辺倒から目が覚めるのでは?と密かに思うのですがね。
本当に人間がエンジンですから、機材をいくら進化させてもそれほど影響はない、と思うのです。年々メカが複雑怪奇になってきていて、辟易しますね。
(=^・・^=)
匿名 さんのコメント…
ラルプデュエズの最速記録は
1997年にマルコ・パンターニが出した37分35秒と言われてますが
その時の自転車は、カーボンではなくアルミ製でした。

https://response.jp/article/2014/11/07/236852.html

この記録は、今も破られておりません。
もしパンターニが鉄の自転車に乗っていたとしても
たぶん、同じタイムを叩き出したと思います。(^^;

こん@4040club
nonki さんの投稿…
ほんとうに、人間エンジンですよね。
昔のレース環境がいかに過酷だったか、今日、朝から、ファウスト・コッピの動画を見ていて、思いました。昔はスペアタイヤをたすきがけにして持ち、変速も一旦停止して、ロッドを捜査しての面倒な変速。当然、選べるギア比もしれている。その中でゲキサカを登りきり、勝利する。
パンクしても選手自らが、スペアタイヤと交換するなど、今では考えられないようなシーンが続きます。

乗っているマシンもクロモリのフレームに鉄のコッタードのギアなどなど。
それでも十分に素晴らしい記録を打ち立てていました。

また、過去のツールやジロのレースシーンの動画を探して鑑賞してみます。

まったく、人間本位。これに尽きる!
(=^・・^=)

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