温泉地の想い出。

 休みが定期的にやってくるのであるが、なかなか晴れ間と合致しない。そろそろ遠出もと思っている矢先に梅雨で雨ばかりの日々である。

仕方ないので、メカの話などを少しずつ書いている。日帰り前提だとすると自転車にもそれほどこだわりはない。ほぼほぼ安全に帰還できれば、それでいい。最もこの頃は体力の低下が著しく、長距離を走れていない。新宮や尾鷲あたりまで遠征しようと思えば、一日あれば走りきれるだろうけど、帰りの電車を考えると尻込みしている。

東紀州。我が自宅からは一番遠い場所にある。しかし、新鹿のきれいな砂浜とかリアス式の尾鷲まで続く海岸線など惹きつけられるものがある。過去、何度かR311は海岸線をたどっている。今は、夏シーズンなので、また冬の季節に行きたいかな、と考えている。

全国的にはるか遠方まで遠征するのは仕事をリタイアしてからになるかと思う。今は、家事、用事が忙しくてなかなか遠征は叶わない。せいぜい、しまなみ海道へ行って帰ってくるくらいである。

紀伊半島には面白いコースがたくさん引ける。それで走っても走っても飽きがこない。南部町に至る山間に鶴の湯という温泉地がある。ここをまた越えてみたい気もしている。ここで土砂降りの日に立ち寄り、茶粥定食を食べた想い出がある。グツグツと沸き立つ茶粥がセットになっていて、ふぅふぅ言いながら熱々の茶粥を食べたな。付け合せに金山寺味噌がセットになっていて、それが絶品だった。その後、赤だし味噌汁のような色合いの湯に浸かり、疲れを癒やしたな。

走っていて、雨に降り込められたときなど、ふと立ち寄った温泉地に救われたことが多々あり。古座川の奥地の一枚岩手前に美女湯温泉というのがある。ここは林道工事中に偶然湧き出た温泉だそうで、源泉もすぐそばにある。湯の花の匂いが立ち込め、濃厚なその湯は効能がありそうだった。主にタオルを貸してもらい、300円を払ってお湯に浸かった。

温泉地に行くとできるだけご当地のタオルを買うことにしている。ここには売っていなかった。残念。おかげで家には随分とあちこちの温泉地のタオルが溜まってきている。

しまなみ海道の多々羅大橋を渡ったところに多々羅温泉というのがあったな。ここのタオルは緑色で派手な色合い。ここもしまなみ海道を走った際に立ち寄り、浸かった。自転車で走る途中に入る温泉は気持ちいい。ただし、浸かった後、走る気力が萎える。なので、入るときはしばし距離を考えてしまう。今もここのタオルを使うたびに走ったときのことを思い出すのである。

今治に到着したら、駅裏の銭湯へ直行。これも定番である。走りきった感と相まって最高の気分であった。自転車は近くのクロネコにあずけてあり、自宅へ発送しておいた。

真っ暗な林道を越えてやっと着いた人の気配のする集落で乙女の湯というのにも浸かったな。あれは、新宮市から本宮を経て、大塔林道へ入り、越えたところにあった。何時間も無人地帯を走り、身体も冷え切り、お湯に浸かった瞬間天国だったな、と回想する。

おかげで温泉に浸かった分、出発が遅くなり、朝来駅に着いた頃には遅い時間の列車に乗り込んでギリギリセーフだった。

私の場合、夏場はあまり入らないのであるが、冬場、走っていて身体が冷え切ると、温泉が恋しくてたまらないのである。それで、途中、温泉などの看板を見かけるといつも入ってしまう。湯船に浸かって外の粉雪舞う景色など堪能しながら、ゆっくりと湯に浸かるのは極楽である。

この前走った九度山から入った丹生川沿いのところにやどり温泉癒やしの湯というのがあった。まだ入っていないが一度入湯してみたい気分である。

また、サイクリングの計画に温泉を入れてみてもいいかもな…。

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