半径100キロの壁。

 最近、ずっと自走で自宅から出発して戻る、というコース設定でサイクリングしています。そうしますと次第に走りに行ったことのない土地というのがなくなってきます。私は、これを半径100キロの壁と呼んでいます。

この100キロの壁は誰にでも訪れる自走の限界点だと思うのです。もちろん、剛脚の方なら、ラクラクこの限界を突破できるでしょう。

この壁がちらついてきたら、そろそろカーサイか、輪行で遠征するというサインなのです。私は、日頃走る場合に必ず、輪行袋を保険として持っていきます。どんなアクシデントあるかわからないし、もし、足が売り切れ状態になったら、帰還することが困難になるからです。紀伊半島の地形をよく見ると、東西に山脈が横たわっていて、川がその谷筋にそれぞれ流れています。もちろん、例外もあって、熊野川は南北に流れています。

基本、楽に走ろうと計画すると、だいたいこの川の上流地点に起点を設けて、そこから延々川筋に下るという方法になるわけです。

新宮市へライドしたときのこと。R168を使って五條市から天辻峠を越えて行くのが一番楽でした。反対にR424で紀伊半島の山脈を次々と越えるコースはしんどくて心折れそうに何度もなりました。

もう私も最近は歳を感じていて、あまり無茶はできません。それで、カーサイにて自転車を積載し、目的地まで運んでしまう、というやり方がもっぱら多くなってきました。

まず、だいたい一周の距離を70キロくらいに設定して、一周するっていうコースをいくつか作っています。往復の車の運転時間も考慮して、出発をだいたい何時にするか、とか考えて行動するわけです。

川の上流地点へ向かう際に必ず激坂になります。よく初心者の方といっしょに走ると坂を避けて走りたいという希望を聞くのですが、どうしても地形上、一定の激坂はつきものです。

最短で激坂を押し上げて、その後ゆっくりと川筋を流す、という走り方が好きです。この前の丹生都比売神社もそうでした。これを半時計回りに走ると、延々だらだらと坂を登らされることになり、あまり楽しくなかったでしょう。

苦を先にこなし、楽を後にもってくる、というのが私のセオリーです。

地形的にこのセオリーどおりにいかないケースもあるので、一概に言えませんが、楽を後にしたい、というのに変わりありません。

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