山岳サイクリングってブームがあったな。

 その昔、ニューサイクリング誌(NC誌)を読んでいると、山岳サイクリングという言葉がよく出てきた。山岳サイクリングとは、山道に自転車を持ち込み、乗車可能な区間は乗るし、乗れない区間は担いだり押したりして楽しむ、というサイクリングである。

もちろん、名もないような幻の峠などにアタックするというのもよく流行った気がする。そうした誌上の記事を読んでいると、今のグラベルロードブームと重なるものがあり、面白い。

私は、早い話、昔のパスハンターとグラベルロードは同車種だと思っている。泥除けを取っ払い、ハンドルもフラットバーにするなどすれば、同じだ。パスハンターとは極端にギア比の低い、ローギア志向のランドナーである。ただし、フロントバッグはつけない。代わりにサドルバッグというのが定番だ。専用の車種もあった。今はなきアルプスのクライマーシリーズである。

フロントはだいたい42Tくらいで、インナーはお決まりの26Tである。押すほうが早いようなギア比だが、これなら、大抵の山道も乗っていけた。

最近は、また、林道が話題に登るようになったみたいで、よく●●林道へ走りに行ってきた、などと聞く。しかし、現代では、昔のように全面未舗装の林道というのは、減っている。それで、極端に太いタイヤでなくても十分走破可能となった。

もう一つまぎらわしい車種がある。クロスカントリーに出るクロカンバイクである。こちらもごついタイヤ、32Cクラスのものやディスクブレーキ、カンチブレーキ仕様などがある。

こういう車種で野山を走り回るのもさぞや楽しいだろうな、と思うわけである。最近は、家から描く遠大な周回コースというのも飽きてきたのがある。最もすぐ横を走り抜ける車が怖いというのもある。

今、私が乗っているクロスバイクもどきは上記のどの車種にも当てはまるような車種である。しかし、これが滅法面白くて、いつもこの自転車に乗るようになった。ランドナーや、レーサーは様式美があって、それに沿わないとなんとなく異端児のように写ってしまうが、このクロスバイクはラフな格好で乗っても様になる。

輪行も前後の輪っぱを外すだけ。本当に楽だ。chrome industriesのsimple messenger bagを引っ掛けて野山に出かけてみたいと思っている。フラットバーの乗り心地であるが、案外悪くない。100キロ程度なら、問題なくこなせる。

幸い、和歌山には林道が豊富にあり、コース作りに迷うほどである。私が気に入っているのは奥高野である。この一帯には林道が縦横無尽にある。先ごろも車で下見に行ってきた。素晴らしい林道だった。アプローチは高野山駅になるかな。ここから龍神スカイラインを南進し、枝道の林道に入るわけだ。西に降りればきのくに線で帰ってこれる。

クロスバイクもどきの本領発揮である。

梅雨明けが来たら、始動開始。もう少しの我慢である。

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