【レポ】奥高野ライド失敗談の巻
2022.11.11 金 晴れ
予定通りの待望の奥高野からのスーパーダウンヒル企画の日である。まず、結果からいうと達成できなかった。DNFである。
いつものnonkiの呑気な計画にまんまと乗せられて、合流した相棒F氏には多大なご迷惑をおかけしたことをまず、お詫びしておく。すまん!
(´・д・`)ゞゴメンネ
自宅を出てからすでに不吉な予兆は出ていた。まず、乗る予定だった8時台の電車であるが、学生、サラリーマン他でごった返し、とても輪行袋を持ち込んで乗れる余裕がない!
それで、まず一本見送った。これがイケなかったというか、そもそも今日くらいのハードコースでは始発で行かないとダメだ。
これが最大の敗因である。次に高野山駅に遅れてやっとこさで、人混みをかき分け、到着すると、さて、組み立てだ。しかし、有るはずのFハブのQRナットがない! えぇ!
(・・;)
よーく見ると、足元に転がっていた。(*´∀`*)ホッ-3
もう不吉も不吉。この先何があるかわかったもんじゃない。
ただし、これで終わりではなかった。次は、高野山駅を出て、下るはずだと思っていたのにいきなりの激坂。それも長い!
否応なく体力を消耗していく。
高野町に下ってきた。大門とかで記念撮影会。どこぞのおばちゃんが、おや、ここまで登ってきたの?とご質問。いや、えーと、あのー、高野山駅からです。としどろもどろで答える。
電車にこれ、乗せられるの?といつものご質問。えぇ、袋詰にすれば、と答える。
ところで、あなた方はご兄弟かしら?とおばちゃん。似てますカァー?と相棒。今日から兄弟ということにします、と言って別れた。(*^^*)
とにかく腹が減ったということで、目を付けていた中華料理店みっちーへ駆け込む。幸い席は空いていた。
二人して陣取り、料理が出てくる間、延々の自転車談義。いつものこと。まだ、このときはこの先の地獄を知らず、呑気なお二人である。(゚∀゚)
相棒はチャーハン、私は中華丼だ。このボリュームがとてつもなかった。650円にしては、多すぎた。はちきれそうなお腹を抱えて店を出る。
さて、奥の院あたりからR371へと右折する。この高野龍神スカイラインであるが、いやらしいことに最初は下り基調なのである。これが判断を狂わせた。おぉ!案外イケるじゃん!
とんでもない。この後、すぐに登り返しになり、ここから先数十キロずっと乗ったり押したりの行軍である。
時刻を見ると午後14時半。そろそろ限界か。相棒と休憩中にエスケープの話になる。一番近いところで箕峠あたりから花園村へ下るルートか。
よし、これで行こう!白馬林道はまた、ソロでも来りゃいいや。(゚∀゚)
しかし、ここから先、まだまだ上り下りの繰り返しである。次に致命傷となったのが、相棒のドライブトレインの不調。上りになってトルクをかけるとチェーンがガチャンと落ち込み、おまけにRスプロケに食い込んで抜けない。おいおい、大丈夫か?
駆け寄り、相棒の奮闘を見守る。どうにか抜けた。しかし、Rメカの位置が変である。シクロランドナーのように前に来ていて、チェーンを巻き付けている。これ、明らかにチェーン長が長いんじゃない?
というと、相棒もうん、そうだな。これ、整備不良やで、となる。なんでもこの愛車、知人から譲り受けたものであるが、大層、各部クラシックな部品で埋め尽くされていて、フレームもご丁寧にダイナモ起転レバーなるものまで付くという豪華さを誇る。有る意味、その筋のマニア氏からすれば、垂涎モノの自転車といういわゆる魔物である。
しかし、この魔物はこの後も上りになるとアルビーが駄々をこねまくり、チェーンが外れるというアクシデントの連続で、無事に麓まで巡航できるとは到底思えない。
あぁ、天は我々を見放した…。まるで八甲田山の行軍のようですね、と私。相棒は笑うとも笑わないともつかぬ顔。明らかに疲労がピークを越えているようだ。やばい。やばいぞ。これは。藤並駅までは到底無理と判断。
それで、妙案。電波の拾えるところまで下り、まず、私の弟にSOSを打電。するとラッキーなことに弟は暇とのこと。道の駅明恵ふるさと館まで迎えにきてもらう、という手はずになった。これで気が楽になったのか、相棒とも笑顔で会話できるようになった。
しかし、相棒は私の呑気な計画のせいで、日帰りを断念し、すでに宿をかつらぎ町あたりに手配済みであった。思わぬ出費を招いた。重ね重ねすまぬ。
まだ、この先、続くのである。箕峠手前5キロほどの地点。あるカーブ手前で上り坂。相棒を待っていると、前方から一台のバイクくんがカーブを下ってきて、おや、という間もなく、そのままきれいに滑ってバイクが私の前の溝に落ちた。幸い、運転手は無事であった。膝が擦り切れてプロテクターが出ていた。
バイクはマフラーと反対側が部分的に損傷している。手伝い、バイクを起こす。なんどもエンジンがかかるか、ギアが変わるか試す。幸い、エンジンはかかり、バイクくんはお礼を言って走り去った。やれやれ。どんだけアクシデントがあるんだよ。ほんま。
まだ、龍神スカイラインの上りは続く。この頃になると私、相棒とももう限界が来ている。足が残っていない!箕峠からは落ちるような下りゆえ、問題はない。相棒も惰性で下れるだろう。ただし、約束の地の明恵ふるさと館まではもたない。
確実にナイトランとなった。ようやくあらぎ島。このコース。距離が長い!走っても走っても距離が稼げない。おまけに闇夜である。もう一度弟に電話し、道の駅あらぎ島まで来ているのでここまでお願いをする。弟OKしてくれ、相棒ともども待つ。
待つこと20分ほどで弟到着。エブリィに二台の自転車と我々3人が乗り込み、自宅へまず帰還した。そこで、私の車に相棒の魔物を積み込み、相棒がデポしている五条駅まで私が送っていった。長かった一日がようやく終わった。無事に帰還できてほっとしている。もう不吉なことばかりでいろいろ考えさせられたライドであったが、よい教訓となった。早朝出発、夕方帰還。これ鉄則。肝に銘じます。
付き合ってくれたF氏、ありがとう! & すまん。
(=^・・^=)
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