【レポ】東紀州ののこぎり地帯をゆくの巻
リアス式海岸は複雑な地形ですな。
よーがんばった、我が愛車、クロスバイクもどきくん。
さて、ポタログ…をちょっと休んでいたのは、尾鷲あたりからののこぎりのような海岸線を自転車でふらふらと旅行中でしたので、書けなかったのでした。
今回は、カーサイと輪行を組み合わせたパークアンドライドとなりました。デポ地はいつもの熊野市駅前駐車場。しかし、当日、焦って着いてみると、なんと満車の札が!
_| ̄|○ガーン…
ここ使えないと計画そのものを変更しないといけないよ。ということで、ちょっと待って入庫。しかし、空きスペースがない!しばらく駐車場内を周回。すると一台の軽トラックが出ました。そこへすかさず駐車。ゲット!(*´∀`*)ホッ-3
さあ、スタートです。1泊2日の東紀州ののこぎり調査ですよ。のこぎりと形容するのは、ここ熊野市以北の地帯から山が海へ落ち込んでいて、典型的なリアス式海岸なのです。もちろん、車窓風景は絶景そのもので、見逃せません。予定通り、ディーゼルカーのキハに熊野市から乗り込み、今回は尾鷲で降りました。
トンネルの連続ですが、その合間に見える太平洋の眺めが素晴らしいの一言。狭い猫の額ほどの土地に人家がびっしりと集合していて、漁村風景がなんとも昭和的ロマンであります。見ていると瓦屋根の家が多いな。
ペンキで民宿とか書かれていて興味を惹きます。
さて、尾鷲に着くと、進路を北に定めます。まず馬越峠が待ち構えているのです。ここをつづら折りを一対一でくるくると回し、やり過ごします。頂上はトンネルでした。海山町へ降りました。道の駅海山は繁盛しているようです。ここでランチでも良かったのですが、ネットで事前に調べていてどうしても気になっていた一店がありました。船津駅から程ないところにあるかい鮮やというお店。その名の通りかなり口コミ良好で、行きたかったのです。
しばらく向かい風と格闘し、到着。入店します。するとテーブル席はすでに満席の様子。そりゃそうでしょう。お昼12時過ぎですもの。座敷に案内され、座ります。隣は中国人を含むバイヤーさんらしき団体。日本語と中国語が混じり合い、盛況のようです。
来た料理を見て驚愕でした。その海鮮のボリュームたるや、とても1000円以内の代物ではない!これ、大阪あたりで食うとまず、2000円以上はしますね。その安さと新鮮さにノックアウトされ、お腹パンパン。
お昼過ぎからご機嫌モードののんきさんでした。(゚∀゚)
そして、船津から再びR42号を戻り、途中左折して橋を渡るともう白石湖は眼の前です。この汽水湖は知る人ぞ知るという渡利牡蠣の養殖で有名なところ。その収穫数が少ないため、なかなか地元でしか食えないという幻の牡蠣であります。
今回はシーズンが終了していて、食えなかったので残念ですが、いつか食ってみたいですね。
しばらく白石湖を時計回りに行きます。静かな湖に牡蠣養殖の筏が浮かんでいます。水は透明度が高く透き通っていて底まで見えています。
後で宿のご主人に聞くと、なんでも大阪あたりの業者さんの真珠も養殖しているのだとか。
ほどなく今夜の宿の前を通過します。そう、まだチェックイン時間ではないし、これから本命の須賀利調査なのです。
須賀利は尾鷲の北にある巾着のような形をした半島ですが、その独特の地形から昔は陸路で行くのが非常に困難なところだったそうです。今は立派な道路が通じていますが、一本だけ。これを行きます。
楽観していたのですが、ものすごい急坂が待ち構えていました。島勝へ行くまでにかなり登らされ、島勝からはさらに須賀利トンネルまで延々のつづら折り攻撃。これには参りました。それとなんと行っても26日は風が強かった。浜特有の砂混じりの強風が頬に吹付け、前進を阻みます。踏んでも踏んでも進まないもどかしさ、と言ったら。(;´д`)トホホ…
相当にバテて須賀利に到着。静かな漁村です。湾が奥深くまで入っていて、エメラルドグリーンの海が入り組んでいます。写真を撮ります。
今日の目的地普済寺を探します。ありました!狭い路地を入ると眼の前に一直線の急な階段が。キョロキョロしていると近所のおばさんが出てきてこんにちわ。えーと、ココらへんで自転車を置けるような場所はないですかね?と聞くと、ここへ停めればいいよ、と家の目の前のブロックを指差してくれましたので、そこへ置きました。
ここから急な階段を息切れしながら登りますと、普済寺からの眺望が素晴らしい!江戸時代の風待ち漁港だったとのことで、その当時の面影が見事に残っています。
複雑に入り組んだ瓦屋根の漁村風景。これが見たかったのよ。(゚∀゚)
写真を撮り、降ります。今度は灯台へ行ってみます。ずーと昔にここへ車で家族で来たことあったなぁ。当時と何も変わっていませんね。
しばらく灯台で休憩し、今宵の宿ロッジ山水さんへ到着予定時刻を電話します。宿の女将が、この強風なのに気をつけて来てくださいな、とのこと。
さっき降りきった坂道を今度は登ります。ヘトヘトで乗ったり押したり。自転車ってやっぱ常時乗っていないとだめだわ。
引本浦のあたりに来ますと雨がパラパラと。えー?今日は降らない予報だったのにな。しかし、もう宿は目の前。余裕です。
トンネルを抜けて曲がるとすぐ宿へ到着。着くと熱々のお風呂が湧いていました。早速お風呂に入り天国でした。
宿の夕食は豪華でびっくり。予想通り新鮮な魚がいただけました。しかし、おかずが多くて、小キャパの私はキツイ。しかし、完食しました。
翌朝、女将は牡蠣小屋での作業があるとかで先に支払いを済ませ、出ていきました。びっくり。宿が空っぽだけど大丈夫なの?
残った宿のご主人と白石湖の牡蠣のこととか、相賀のこととかいろいろお話できて楽しかった。
こういう人情味のある宿が大好きです。しかも一泊二食で7700円って驚安ですよ。
相賀の町をポタリングしてR42へ出ました。種まき権兵衛の里とかあるんですけど、河津桜がもう終わりだということで今回はパス。また、昨日下った馬越峠を登ります。
トンネルを抜けて再び尾鷲へ戻りました。この町はもう何度も来ているので、土地勘があります。なぜか尾鷲が大好きな私なのです。
駅で聞く方言も懐かしい感じがします。
今日は八鬼山トンネルを抜けてR311でのこぎり地帯の南部を攻めます。しかし、昨日からサドルの調子が良くなく、お尻が痛いのなんの!
九鬼に着く頃には限界に…。(/_;)
軟弱にももう弱音を吐き、九鬼駅から輪行しようか、と画策中。しかし、時刻表を見に行くと、なんと9時台の列車が去っていて、次はというと12時台までない!
恐ろしいダイヤ構成なのであります。ここ九鬼でぶらぶらして時間を潰すか、それとも半島をもう一つ回るか…。悩みましたが、半島を回ることにします。だいたい激坂が待ち構えているのですが、そこはふらふらと押したり乗ったりのいつもののんき節でやり過ごします。
途中、とうとう降参して降りてサドル周りをチェック。やはりサドルレールの位置が前方にずれています。これか、原因は?
工具を取り出し、調整しました。これでかなりまし。やっと落ち着いたわ。
次は三木里です。美しい海岸線が続きます。きれいな海を写真に収め、三木里駅から輪行することにしました。というのもここ数ヶ月乗っていないせいで、残りののこぎり地帯を諦めることにしました。明るいうちに帰りたかったので。
それと帰り途中、土産を買うのと湯ノ口温泉に浸かって帰りたい、というのがあって、輪行を選びました。クロスバイクはいいですね。思いついたらすぐ輪行できるから。
三木里駅は高台にあって津波の危険性はないようです。しかし、待ち時間はたっぷり2時間。ぼぉーと三木里の町並みを眺めながら待つのですが、尿意が襲ってきます。しかし、ここの駅、トイレがない!
かなり我慢しまして、熊野市駅に着くと一目散にトイレに駆け込みました。
冷えるせいか尿意が近くていけません。
駅舎で愛車を組み上げ、乗っていくと駐車場は目の前です。無事、母艦に戻り、運転してR311を帰ります。
帰りは焦ることないので、高速道路を使わず、R424と引き継いで紀の川市まで戻りました。延々3時間半。
しかし、今回の旅も楽しかった。一人旅は気ままでいいですね。計画も自由自在に変更可能。輪行への思いも新たになったので、また輪行については別記事で書きます。
お世話になったロッジ山水さん、ありがとう!
また機会あれば泊まりたいと思います。素敵な宿でした。
(=^・・^=)
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