自転車趣味。私の場合。
来年60歳になる。まだまったく実感が湧かない。還暦なのだ。最近、年金定期便が送られてきたな。(´∀`)
自転車趣味も高校生の頃からだから、もうかれこれ40年くらい続いている。私の場合は、早くより、自転車を製作することに没頭してきた。NC誌の影響が大である。( ̄ー ̄)ニヤリ
昔は、コンポーネントなんてまだなくて、各部バラバラなアッセンブルで組んでいた。それが実に楽しかったのである。チェンリングはストロングライト。クランクはプロダイ、変速機がユーレーなんていろいろ楽しめた。規格は概ね3つあった。BSC、フレンチ、イタリア規格だ。
それぞれにネジピッチや回転方向が微妙に違っていたり…。
しかし、なんとか組み付けて楽しんでいた。
工具の種類もそれほど多くなく、楽しめていた。
1980年頃を境にあまり楽しくない状況になってきた。そう、シマノがデュラエースを筆頭にコンポーネント化をやりだしたからだ。それまで専業だった杉野とか各部品メーカーはこれにより打撃を受けた。
変速性能の追求の果に至ったコンポーネント化。それと決定打は、STIレバーの登場だ。Wレバー一辺倒だった変速機構が一気に変わってしまった。Wレバーの製造は風前の灯火となり、絶滅の危機に瀕している。
あれだけ、潤沢にあったチューブラーのリムなども枯渇してきていて、市場を探しても滅多に見かけない。タイヤはまだあるようだ。
ホィールの完組化も著しく、リム単体の販売が今はほとんどない。手組が専業の自転車屋でさえ、あまりやらない作業になっているようだ。
私は、自転車を製作するうえでホィール組は今でもスポーク長を正確に計算して、手組で組んでいる。この作業が実に楽しいと感じる。
ハブ、リムなど組み合わせは無限大だ。
ということで、乗るよりも私は作る方が実に楽しいと感じてきた。それは今も変わらない。おかげで台数は増えてしまい、今や6台の大所帯である。
ただ、10台以下だとまだ可愛いものだよ、とも言われることがある。強者になると10数台持っているという人も珍しくないようだ。
40年くらい前の昭和の頃は天王寺にあるトモダサイクルさんのワールドパーツカタログが唯一のバイブルだったな。あれを毎晩枕元で眺めては垂涎の的の部品を見入ってから寝るのであった。(^^)
そう、それが高じてオーダーに突っ走るわけである。今でも同じような体験談を聞くと、同世代の人は少なからず、同じような実体験を持っておられるようだ。
学生の頃だから、ノートの裏表紙にフレームスケルトンを描いたりしていたな。(´∀`)
だから、私のような人は今の自転車マニアの中には少ないのかもしれない。今は、弱虫ペダルの影響か、より早く走ること、坂道をどこまでも登り切ることに徹している人が多いように感じる。
ま、私はこれからも妄想して、自転車を作るということを続けていこうと思っている。今は、家人がうるさいので、私一人ぼっちになったら、天下御免である。(´∀`)
浅麓堂さんのように自宅を自転車の魔窟にしてしまうのも一興だろう。
いずれ部屋の荷物を断捨離して、自転車を置ける空間を広げたいと思っている。
終活をどうするのよ、って聞かれそうだが、そういうことをあまり考えない方がいい。人生は短いのでやりたいことをやり尽くすことが先決だ。
最終的には自転車をばらして、フレーム、部品単体で売ればいいかと思っている。
とまあ、まだまだ楽しみは尽きないのである。東叡やその他のオーダーメーカーも頑張っていて、まだクロモリの製作は続いている。心強い限りである。
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